2011年3月15日

こんなときこそ,農家だから出来ることをやる

おひさしぶりです,あべっちです。
長野行きが延期になり,どうにもテンションが上がらない毎日でしたが…,
ご存じの通り,大地震,津波,原発危機で日本が大変なことになってます。

被害の大小はあれど,震度5弱だった千葉県でも今回の被害は意外と大きかったです。
職場の船橋にお住まいの方も,津波で地盤が液状化して家が壊滅,立て直しとのこと。
そして16人の方が亡くなったというニュースも見ました。…命は数ではないですからね。

家から歩いてすぐの場所でも,土砂崩れやコンクリート塀の倒壊が起きてます。
職場からの帰宅に毎日使っていた道なので本当に驚きました。
地震の起きた日,たまたま会社がお休みだったから良かったもののです。

(市川市某所のコンクリート塀倒壊と土砂災害の様子(3月14日撮影))

うちの自宅の具体的な被害は幸い,以下のように軽いもので済みました。
・オーブンレンジが落下して故障した
・大切にしてた茶碗やホウロウのポットが割れたりかけたり。
・半壊しているかもしれない長野の古民家のことは極力考えないようにした…
(オーブンは修理に出すお金もないので自力で修理しました!)

これを書いてる今現在も,朝昼真夜中と意地悪に続く余震に怯えながらの生活が
続いており,気持ちが休まる時間がありません。
(緊急時の荷物をまとめたり非常時の食料などを準備してくれた奥さんには感謝!)

でも…そんなうつむきがちな状態の中で,私が継続してること。
そう,それは「種まき」です。





今後は災害からくる食糧不足でいろいろなものが値上がりすると思います。
数ヶ月後には野菜の価格もグンと上がるでしょう。

そんなときに東京電力じゃありませんが,今,自分が作れるのは野菜です。
農家の端くれとして「野菜を安定供給する勤め」を果たしたいと思うのです。

「そんなことをしても自分の家族が潤うだけでしょ」と思いますでしょうか?
いえいえ,そんなこともないです。
私たち家族がなるべく自給して市販されている野菜を買わない努力をするだけでも,
被災地の家族は私たちが買うはずだった野菜を手に入れることが出来るわけですから。

幸い,種まきは2月中はなにをやってもうまくいかなかったのですが3月に入り,
適期になると嘘のようにうまくいってます。分かっていたことですが適期は大事ですね。


今朝も早朝,会社に行く前にホウレンソウの種を走ってまいてきました。
こんなときだからこそ,種をまき続けたいと思います。



(左:青梗菜の菜の花炒め  右:小松菜の炒め物)