2012年7月29日

お店の準備すこしずつ

あべっちです。2週間かかった私の指の怪我と息子の水疱瘡もようやく回復し,遅れた時間を取りもどそうとやることに追われてます。なにせ学生時代は茶道部とカメラ部,サラリーマン時代もクーラーの効いた部屋でデスクワークだけをしてきた男だけにまぁ体力が無い。そんな輩がこの期に及んでクワとカマだけで農作業をしてるわけですから。ポパイでいうホウレンソウ,ドラゴンボールで言う神豆が欲しい今日この頃です。

desc

さて,お店のオープンに向けて「お店の看板」「お知らせスペース」を作りました。

分厚い木材とかでもっと格好良く作りたかったのですが今の私の技術と予算ではこれがいいところでしょう。そらいろ農園の文字は私がヘタウマな文字で作っていたのですが,それを見て青くなったポップクリエイターの資格も持っている奥さんが可愛い文字で書き直してくれました。また木材などが手に入ったら作り直したいですね。

お知らせスペースには「ひよこさんのご飯に余りものを下さい」 だの「脱原発の意思表示」だの「にわとりさんが卵を産むまでのカウントダウン」などを好き勝手な情報を掲載しました。ちょっと恥ずかしい気もしますが伝えなきゃ伝わらない。今後は手書きの新聞なども書いていきたいです。

看板を作っていたら早速,近所の女の子に「なにしてるの?」と声をかけられました。お店の看板を作ってるんだよと伝えると「え!普通の家だと思ってた!」と返ってきました。あのねぇ,脱サラして農業(というより百姓か)するためにここに来たって言ってたでしょ。でも看板の効果ありですね,ここで何か始まるということを1人に分かって貰えたもの。

ちなみにその子は「お菓子買うよ,この前貰った焼き菓子,美味しかったもん」と言ってくれました。うれしいなぁ。奥さんに聞かせたかった。出来たらそのついでに私の野菜も買って欲しいのだけど,小学生は買わないか。というよりこの辺りのご老人はみんなお野菜作ってますからね。(あ,長野県って日本一農家の多い県なんですよ)
 
あとは直売スペースと商品陳列棚です。熱いから涼しげな屋根も必要かな。
夢に向かって本当に少しずつですが,進んでます。

2012年7月19日

7月18日現在の畑の紹介

こん○○わ、電気は足りてます、そらいろ農園の阿部健史です。
こないだ油断して包丁で指先をカットしてしまいました。大豆の定植作業もしたい忙しい時期なのに。一足早く定植した苗たちはぐんぐん育ってるだけにもどかしいです。

さて、今回はそらいろ農園第1の畑の今の様子を紹介したいと思います。
成長が遅くて収穫量も少ない家庭菜園レベルな畑ですが、私はいつでも正直にお客さんに畑の「今」をお伝えしていきたいと思ってます。それにこうやってメモ代わりに写真を残しておくと来年の参考になりますしね。



20120718_165132s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px) 
まずはトウモロコシ(品種:白もちとうもろこし)。背丈はそこそこになってくれましたが肥料不足(あげてないので…)で実が着きません。札幌黄八行玉蜀黍も似たような感じです。こりゃ自家採取するべきか迷うレベルですね。

20120718_163626s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
小玉スイカ(品種:紅こだま)。定植してから2ヶ月ほど成長が止まってましたがようやくツルを伸ばし始めました。コンパニオンプランツのためにネギやマリーゴールドを混植してあります。試しにネギを混色しなかった株はアブラムシにかなりやられてます。

20120718_163926s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
こちらは小玉スイカ(品種:乙女)。試しに堆肥山の近くに植えたものです。肥料が多すぎてダメになるかと思ってましたが大丈夫でした。これで実が着けば、来年から今私が思い描いている農法が実践出来るのですが、今のところずば抜けて成長が良い、というわけではないですね。

20120718_163744s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
つるむらさき。脇芽が伸びてきて今日、やっと収穫出来ました。さっと炒めて食べられる夏に嬉しい「ぬるぬる野菜」です。

20120718_164052s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
ズッキーニ(品種:ダイナー)です。葉が小さいですねぇ。

20120718_164104s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
実は…着いてるようですが、とにかく成長が遅いです。もう2週間もこのままです。私は天皇に献上する野菜でも作っているのでしょうか(笑)。この株元に化成肥料をひとつまみ振りまけば家族を救えるのですが、やはり私は自然に作りたい…。毎日、欲望を抑えつけてます。


20120718_164158s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
キュウリ(品種:地這胡瓜)。

20120718_164222s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
こちらも実は着いているのですが中森明菜のスローモーションばりの成長スピードです。現在流通している種は化成肥料を使うことを前提に作られているので、その肥料がないとこうやって苦しむわけですね。

20120718_164614s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
トマト(品種:世界一トマト)。かなり大きくなってきてます。黄みがかってきました。「形は不格好だが昔のトマトの味がする」とのことで私がこの夏、一番楽しみにしてる野菜の1つです。

20120718_164858s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
こちらはF1種のトマト、アイコ。不思議と無肥料でもよく育ってくれてます。病害虫にも強いです。流石、雑種強勢のF1種です。ここにそのうち「除草剤で枯れない」「虫が食べると死ぬ」などの遺伝子組替操作が入っていく流れです。いつの時代も人間は、やりすぎるんです。

20120718_164946s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
サトイモです。このままでは栄養を食う野菜なので、このまま無肥料では大きな収穫は期待できないでしょう。

20120718_164646s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
ヤーコン。かなり生い茂ってます。無肥料栽培の場合、野生に近い種のほうが成長が早い気がします。

20120718_165114s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
キャベツ。定植してもう3ヶ月が経ってます。無肥料だと成長が遅すぎです。

20120718_165048s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
青じそ。こぼれ種で自生してる野生種なので香りが抜群に良いです。千葉の畑でも自生していたのですが、こちらには雑草があるからか虫食われも少ないように思えます。


20120718_165212s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
こちらはサツマイモ(品種:ベニアズマ)。でも葉はゆっくりと確実に成長してきてます。ジャガイモの横に植えたのですが、さてどうなるでしょう。

20120718_165422s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
オクラ(品種:ベニー)。肥料食いの野菜のようですが、ようやく1つ収穫出来ました。

20120718_165334s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
コリアンダー(パクチー)。花が咲いて種が着きました。この種は「コリアンダーシード」として楽しめるそうです。楽しみです!

20120718_171836s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
そんなわけで今日の収穫。美味しくいただきます~。
しばらくしたらまた畑の様子を報告します。

2012年7月16日

直売は楽しい!伝わるディスプレイ

昨日、長和町のとあるお店(まだオープンしていないので一応名前は伏せ)の一角をお借りし、野菜や奥さんの焼き菓子などを販売させて頂きました。

寒冷地での野菜作りに慣れていなくてまだまだ売れる商品も少なかったのですが、そらいろ農園としてはバジルやスナップエンドウ、いんげんまめ、レタスなどを有機農家を目指す友人と一緒に出品。「無農薬野菜コーナー」の誕生です。

20120715_105148s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)

最初は自信が無く、バジルが150円は高いかな…と弱気にもなりましたが、でも私が作っているのは無農薬の有機バジル。スーパーで買えばもっと高いでしょうし、そもそもこのあたりのお店では売っても居ません。安売りするくらいなら自分たちで食べたほうがいいと思い、最後まで値段は下げませんでした。

実際、午前中は1つも売れなかったのです。…でも。
 午後になりだんだん若い人達がやってくる時間帯になると次々に売れて売り切れになってしまいました。仲良くなった家族の方は東京からキャンプに来ているとのこと。やはり関東の若い方達は自分たちの口に入れる物を選んだり考えたりする方が割合多いように感じます。

無農薬野菜を作るために脱サラして長野県に来ましたと伝えると「応援しなきゃ」とたくさん買ってくださった方もいらっしゃいました。本当に嬉しくて鳥肌が立ちました。
 
20120715_105324s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
奥さんの焼き菓子も大人気。値札や説明文を貼る前からお客さんが詰めかけてくれました。ちょっと高いけど食べて貰えたら満足感が違うゆき坊の焼き菓子。4時間ほどでほぼ売り切れになり、残った分もおやつとしていただきました。

やはり売る場所が変わると客層が変わり、そうなるとスピードは何倍にもなりますね。要は求められる場所に行くことなんです。まだオープンしてないお店なので継続して出品を出来ないが残念です。あぁ~、早く自宅で販売を始めたいです。

また、野菜を売るときのディスプレイも毎回勉強になります。

20120715_091352s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
こちら信州そらいろ農園のロゴは奥さん、その他は私が描きました。どうです、へったくそな字でしょう(笑)。だけどそれが「味」になります。 パソコンで印刷した文字ではこの味は出ません。

このあたりは以前の職場だった高校の仕事で確信したものです。子供達は字の上手い下手を見てるのではありません。こちらの伝えたいという強い気持ちが伝われば、例えへたくそな字でも何が書いてあるかを見てくれるんです。


誰かのマネじゃなくて世界観を作ることが大切です。この付近の方は高齢者の方が多いので見やすさを重視し、茶紙ではなく、白黒でメリハリをつけました。

今後、もっと野菜のことが分かってちょっと楽しくなるような私ならではのディスプレをいろいろ工夫していきたいと思います。

最後に、今回の出店は長和町で活躍する先輩が作ってくれたご縁です。良い物を作ろうと必死にもがく若者達を応援してくれる先輩に、心から感謝します。そして出店をOKしてくださった店長さんにも感謝です。私も早く力をつけて田舎に移住して頑張る若者を応援していきたいです。

2012年7月12日

背丈は低いけど芋はすくすく育っとります

毎日暑い日が続くと思ったらもう7月ですもんね。そらいろ農園、あべっちです。
この頃は畑仕事に追われて家の改装が進んでません。冬までに薪ストーブを設置したり断熱材を張らなければ息子の耳が凍傷になった恐ろしい寒さを再び体験することになります。それだけは避けなくては。

さて、今回はうちのジャガイモのお話です。ジャガイモは温暖な関東地方では植えるのも早いし成長も早いです。またそのままにしておくと暑さで腐ってしまうこともあり、7月中に収穫するのが鉄則だったのですが、高冷地長野県では8月に入ってから収穫というのがセオリーのようです。地域でここまで違うものなんですね。(更に今年は5月12日に遅霜があったこともありもっと遅れるかも…)

 20120710_153800s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
こちらがそらいろ農園の現在(2012年7月10日現在)のジャガイモ(男爵)の様子です。
よく見かけるジャガイモとの違いは分かりますでしょうか?

20120710_153808s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
そうなんです。背丈がとっても低いんです。
私の手のひらと同じくらいですから20cmあるかないかくらいでしょうか。慣行農法でやられてるご近所さん達のジャガイモは高いところで1m、そこまでいかなくても60cmの高さはありますからね。 それにうちのジャガイモは花が全体の10%程度しか咲きませんでした。葉の色も慣行農法では濃い緑のビリジアンですが、無肥料だと黄緑色になります。

こんな状態だと芋はちゃんと出来てないんじゃないかと思いますよね。そこで、ちょうど虫にやられすぎた株があったこともあり、3株くらいを試しに引っこ抜いてみたのです。

20120710_153606s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
それがこちらです。どうでしょう。
大きいものは私のこぶしくらいのサイズに成長してました。収穫予定の8月5日までにはまだ25日あることや虫に葉っぱを食い荒らされて成長が遅い株だったことなど考えれば素晴らしいできばえだと思いました。

母(株)は自分が成長したり花を咲かせたりするよりも栄養を子供(芋)に回して出来るだけ元気な子孫を残そうとしていたわけです。晴天の空の下、そんなことを想ってちょっと感動してしまいました。

20120709_192952s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
早速、待ちきれずに夜のカレーに入れて食べてみました。煮崩れしやすい男爵のはずなのですが(むしろそれを期待してたくらいなのに)、全く煮崩れしません。ぎゅっと締まった感じがします。

今回大きく育ったジャガイモを種芋にして、秋に植え付けたいと思います。
本当に楽しみです。


2012年7月6日

いろいろな花たちが咲いてます


20120706_064838s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
この黄色い花は、なんの野菜か分かりますか?
花もつんつん、葉っぱもつんつんしてます。

 ヒント1,ウリ科です。
 ヒント2,見た目はキュウリのようですがカボチャの仲間です。

はい、正解はズッキーニでした。
ちゃんと作ったのは今年が初めてだったので始めて見ることが出来ました。無肥料なのですがちゃんと花をつけてくれてうれしいです。ズッキーニはF1種のダイナーという品種を育ててます。固定種のズッキーニの品種見つからなかったので苦肉の決断でした。


20120706_064852s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
そしてこっちが南瓜(かぼちゃ)の花です。
丸くてふわふわしてて。同じウリ科なのにズッキーニとずいぶん違いますよね。葉っぱの形もふわふわしてます。違いますものね。南瓜は早生会津南瓜、バターナッツ、F1種の坊ちゃんかぼちゃを育ててます。

 20120706_064920s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
そして最後にこちらはなんでしょう!
葉っぱがヒントですね。こんな特徴のある形の葉っぱですから。
もちろんウリ科の野菜です。

正解は…そう!西瓜(すいか)でございます!!
西瓜は接ぎ木苗をホームセンターで398円も出して買って育てたのですが根腐れしてだめになってしまいました。今年は種から今年は6カ所に植えてます。私が一番好きな野菜なのでかなり期待してます。肥料食いの西瓜だけは肥料あげたら良かったかなぁと未だに悩んでおります。西瓜は乙女と紅こだまという品種を育ててます。

いろんな本を読んでいると人工授粉が必要かもとは思うのですが、なにせ長野県は養蜂家の数が日本一の県。それに私の畑では虫たちが元気に飛び回ってるので大丈夫でしょう、多分!(笑)。

2012年7月3日

自給自足生活、最高においしいです!

おはこんばんちわ、そらいろ農園の阿部健史です。…そらいろ農園の、なんて書いてますがスタッフは私と嫁さんだけなんですけどね。…会社でもないし。…屋号?

そらいろ農園ですが少しずつ自給率が上がってきました。現在収穫出来てるのは、レタス、大根、カブ、人参(間引き)、菜の花、スナップエンドウ、絹莢、ししとう、にんにく、ウグイス菜、バジル、コリアンダー、ジャガイモ(男爵、メークイン)などなど。

 20120702_181436s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
今日はテントウムシダマシ(正真正銘のテントウムシなのだけど、アブラムシを一切食べずにナス科の葉っぱだけ食い荒らすという悪名高き害虫)の赤ちゃんに葉をやられてしまったジャガイモを試しに収穫してみました。

寒冷地である長野県では露地ジャガイモの収穫は8月に入ってからとお隣のばあちゃんに聞きましたが、いやー、一応食べられるくらいに大きくなってるじゃないですか。(葉をやられていた株でこれなのだから他の株はもう少し大きいのを期待出来そうです♪

 20120703_115542s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
そしてそして!何より楽しいのが収穫した野菜を使っての料理です!苦労した分、無農薬で作れた野菜を食べるときのうれしさは格別です。関東で有機野菜なんて買えばたいそうなお値段しましたからね。というか私の収入(食費月3万円)ではたまにしか買えませんでした。それがばくばく食べられる(食べなくちゃいけない)今の状態は自給自足ファンにはたまらないわけです。

ジャガイモを皮ごと半分にカット。3年前に私が買ってから完全に無農薬の畑で出来た野菜なので土さえ落とせば安心して食べられます。そして新ジャガなので皮付きでも火もすぐに通るだろうと。間引き人参ももちろん皮ごと、おいしそうな葉っぱも入れちゃいます。ボリュームアップのために山東菜(白菜の一種)も刻んで入れて…と。


20120703_122306s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
じゃじゃーん、カレーライスのできあがり~。
ちなみに節約のためにお肉なしのベジタブルカレーです。 それでも十分美味しい。だって自分が一生懸命育てた野菜がいっぱい入ってるんですから~(親ばか)。いやー、幸せです。生きてて良かった。

来週あたりにはトマトが収穫出来そうなのですが、そしたら待望の野菜セットの販売を開始出来るかなと思ってます。まだまだ卵を産まないうちのヒヨコ達と同じ、ひよっこ農家ですが、嘘をつかず、真面目に、地球の環境を一番に考えて作り続けていこうという信念だけは強くあります。どうか私達家族を応援していただけたらと思います。