2012年ももう終わりますね。早かったです。そらいろ農園のあべっちです。野菜に鳥にヤギに古民家修正に直売所にと、田舎暮らしを全力で楽しむべく動き続けた1年でした。何をするにもへたくそで時間ばかりがかかってしまってますが、それでも走り出したことで経験が積めました。来年はこの反省点を生かして規模を拡大出来たらと思います。(長和町の役場の担当の方、不耕放棄地を貸してくださいね)
さて、にわとりさん達が卵をうみ始めました!やった~、長かった~。
通常は5カ月で産み始めるわけですからね。おそいおそい。
あ、ちなみにばっちり有精卵ですよ~。(メス40匹に対してオス2匹以上)
12月17日に産み始めて1日1つずつ。24日のクリスマスには4つ、そして昨日の26日には7つも産んでくれました。 いや~助かります。そろそろご近所さんにご挨拶に行けるかな。
今のところ平均で1日2つくらいなので産卵率は5%といったところでしょうか。平飼い養鶏とはいえ圧倒的に遅く、そして低い産卵率です。いったいどうしてそうなったのか、それには理由がありました。(もちろん私がまだへたくそだからってのはありますが(笑))
■産卵が遅くなった理由
・スーパーでもらう野菜くずも放射能を気にして産地を選んでいた
・内臓に貯まる放射線を気にして魚のあらをもらいに行けなくなった
・放射線や遺伝子組換がイヤなので出来るだけ市販の配合飼料は使わなかった
・出来るだけお金を使わず、循環可能な飼料を与えたかった
結局、こだわりのせいですね。魚のあらなんて喜んで食べてくれるしいくらでももらえる貴重なタンパク源だったのですが、2回行った時点で気が付いてからはもらってません。ご厚意でいただいている魚のあらの産地なんて聞けませんしね。買い物に行くと気の良い店長さんに「今日はいらないの?」なんて聞いていただいてうれしいのですが…ちょっとまだ、今は止めておきたいです。
野菜くずも同様、原発事故の影響が疑われる産地のものはもらわないようにしてます。20km先のスーパーにわざわざもらいに行ったのに、もらえずに帰ってくるなんて、とほほな話です。
そりゃ早くたくさん産んでもらって収入を安定させたいです。 奥さんにも苦労かけてますしね。来月の息子の保育料も払えるか分りません。でもでも、安心や安全には代えられないんです。311の原発事故以来の食事で、安心や安全はおいしさよりもずっと大切なものだと痛感しましたもの。
じゃじゃーん、産卵箱です。
底に外に向かって少しだけ傾斜をつけて卵を転がすことで外から収穫できるようにしました。
外から蓋を開けた状態です。毎日の作業になるので出来るだけ楽なほうがよいですからね。
鳥さん、ごめんね~。そしてありがとうっ!!
そんなわけでこれからは「自然卵」も販売することができます。野菜セットとご一緒にどうでしょうか?なんといっても有精卵なのでチャレンジャーな方は羽化させてみても面白いかもしれません。毎回買ってくださる方には八百屋さんのようにいろいろサービスしていきたいと思います。これからも信州そらいろ農園をよろしくお願いします。
祝10周年!信州そらいろ農園は2012年から長野県長和町(ながわまち)で野菜、果樹、養鶏、日本ワインなどいろんなものを自給自足しながら地域を盛り上げるべく奮闘する農家の屋号です。地域のコミュニティスペースカフェattala(あったら)も運営中。毎週月曜日更新予定です。お暇な時間にどたばたの「夢の自給自足生活の実際」をご覧ください。
2012年12月27日
2012年12月14日
そらのごはん,ありがとうございます~
うま年のあべっちです。移住して270日が経過したわけですがド素人が急成長できるわけもなく,野菜作りにしても家の修復にしても物づくりにしても自分の技術の無さや段取りのわるさにがっかりする数ヶ月でした。息子や奥さんには負担をかけてしまって申し訳なく思ってます。
そうそう,交尾後,元気の無かった山羊のそらちゃんはすっかり元気になりました。心配頂いた方々,ありがとうございました。今は食欲も回復し,ブラックホールのように食べ続けております。皆様の言うように山羊は噂通りの強靱な動物だということを実感しました。
それにしても山羊を飼い始めてからというもの,皆様からいろいろ頂いておりまして,感謝感謝です。隣町の豆腐屋さん,友達の有機農家さん,山羊繋がりのご近所さん,バイト繋がりの大農家さん,野菜を作ってるご近所さん,河原で草を刈ってたら声をかけてくれた方などなど。奥さんが突撃でお願いして切り開いたルートも多いです。ありがたや~です。
頂けるのは野菜残渣やクズ野菜,キズ林檎,クズ豆,さつまいものつる,大豆のがらなど。雑草を頭を下げて刈らせて貰って不思議な顔をされたこともあります。
この冬をリッチに乗り越えられたら山羊の数を増やせるかなと考えてます。山羊は寂しがりなので最低2匹らしいのです(生まれた直後から小屋飼いの子は大丈夫とのこと)。それでなくても来年5月には1頭~3頭増えますしね。大変でビビる気持ちもありますがそれなりに大規模にしなければ専業農家として生きていけないわけで。150日後その日が楽しみです。()
そうそう,交尾後,元気の無かった山羊のそらちゃんはすっかり元気になりました。心配頂いた方々,ありがとうございました。今は食欲も回復し,ブラックホールのように食べ続けております。皆様の言うように山羊は噂通りの強靱な動物だということを実感しました。
それにしても山羊を飼い始めてからというもの,皆様からいろいろ頂いておりまして,感謝感謝です。隣町の豆腐屋さん,友達の有機農家さん,山羊繋がりのご近所さん,バイト繋がりの大農家さん,野菜を作ってるご近所さん,河原で草を刈ってたら声をかけてくれた方などなど。奥さんが突撃でお願いして切り開いたルートも多いです。ありがたや~です。
頂けるのは野菜残渣やクズ野菜,キズ林檎,クズ豆,さつまいものつる,大豆のがらなど。雑草を頭を下げて刈らせて貰って不思議な顔をされたこともあります。
この冬をリッチに乗り越えられたら山羊の数を増やせるかなと考えてます。山羊は寂しがりなので最低2匹らしいのです(生まれた直後から小屋飼いの子は大丈夫とのこと)。それでなくても来年5月には1頭~3頭増えますしね。大変でビビる気持ちもありますがそれなりに大規模にしなければ専業農家として生きていけないわけで。150日後その日が楽しみです。()
2012年12月8日
そらちゃん,初めてのお見合い
長野県長和町,本日は朝から雪。いよいよ来ましたかね,…関東と比べものにならない冬が。ただ今の室温は2時間薪ストーブを炊き続けて8度まで上がりました。少しずつ隙間だらけの古民家の断熱作業もしてるのですが,それでも室温を1度上げるのは大変のようです。
さて,実は一昨日からそらいろ農園のミルク製造担当の山羊のそらちゃん(生後7ヶ月)が発情中でした。放牧で育ったわりには体が大きくしっかりしている彼女はそのアピールもすさまじく,朝早くから夜中の11時過ぎまで「めぇー!めぇー!(私を抱いて~!食べ頃よ~!)」鳴き続けておりました。
そらちゃんの為にもうちの自作ミルクと自作チーズの為にもオスの精子をゲットして受精させようと当日に思い付き,町内の長門牧場とファミリー牧場に連絡してみましたが,どちらも扱ってないとのこと。(どなたかのブログと聞いた話で長門牧場で精子を500円でゲットしたと聞いていたのだけどな)。今回は諦めてまた21日後にチャレンジするかと思っていた…そのとき!
…ここからの話は重複になりますのでゆき坊さんのブログからご覧下さい。
ゆき坊の心地よい暮らし2: そらちゃんお見合い。
http://yukiboulife.blogspot.jp/2012/12/blog-post.html
結局,しっかりと種付けするため一晩預かって頂けることになりました。初対面の私達にこんなに良くして下さる方がいらっしゃるとは。私もこういう若者を笑顔で応援出来るおじいさんになりたいと強く思いました。
で,昨晩遅くに帰ってきたそらちゃん。
えっと…正直,満身創痍でした。かなり汚れて帰ってきたのでごめんよ汚してしまってと最初は笑っていたのですが…まず食欲がありません。大好きな柿のへたや林檎も口にできません。
更に嘔吐がひどく,バケツ1杯くらいはぶちまけてます。糞は正常です。奥さん曰く,膀胱炎ではないかとのこと。…また可哀想なことになってしまいました。
原因はいろいろ考えられますが,とにかく初めて暗くなってから会うオスと1日一緒に居たことは彼女にとって強烈なストレスだったのでしょう。オス山羊君に横腹を角で突かれてたし,それに対する防御策(角)がこの子には無いわけで。なんとか早く回復してもらいたいです。
がんばれ,そら!
さて,実は一昨日からそらいろ農園のミルク製造担当の山羊のそらちゃん(生後7ヶ月)が発情中でした。放牧で育ったわりには体が大きくしっかりしている彼女はそのアピールもすさまじく,朝早くから夜中の11時過ぎまで「めぇー!めぇー!(私を抱いて~!食べ頃よ~!)」鳴き続けておりました。
そらちゃんの為にもうちの自作ミルクと自作チーズの為にもオスの精子をゲットして受精させようと当日に思い付き,町内の長門牧場とファミリー牧場に連絡してみましたが,どちらも扱ってないとのこと。(どなたかのブログと聞いた話で長門牧場で精子を500円でゲットしたと聞いていたのだけどな)。今回は諦めてまた21日後にチャレンジするかと思っていた…そのとき!
…ここからの話は重複になりますのでゆき坊さんのブログからご覧下さい。
ゆき坊の心地よい暮らし2: そらちゃんお見合い。
http://yukiboulife.blogspot.jp/2012/12/blog-post.html
結局,しっかりと種付けするため一晩預かって頂けることになりました。初対面の私達にこんなに良くして下さる方がいらっしゃるとは。私もこういう若者を笑顔で応援出来るおじいさんになりたいと強く思いました。
で,昨晩遅くに帰ってきたそらちゃん。
えっと…正直,満身創痍でした。かなり汚れて帰ってきたのでごめんよ汚してしまってと最初は笑っていたのですが…まず食欲がありません。大好きな柿のへたや林檎も口にできません。
更に嘔吐がひどく,バケツ1杯くらいはぶちまけてます。糞は正常です。奥さん曰く,膀胱炎ではないかとのこと。…また可哀想なことになってしまいました。
原因はいろいろ考えられますが,とにかく初めて暗くなってから会うオスと1日一緒に居たことは彼女にとって強烈なストレスだったのでしょう。オス山羊君に横腹を角で突かれてたし,それに対する防御策(角)がこの子には無いわけで。なんとか早く回復してもらいたいです。
がんばれ,そら!
2012年12月5日
小さいけど味のある野菜達
そらいろ農園第1の畑です。 元肥無しの不耕起栽培2年目になります。
今年の秋まき野菜はほうれん草だろうが人参だろうが、カブもラディッシュも小松菜も野沢菜もうぐいす菜も大根も、成長が遅くて見ての通りの感じに終わりました。スロースターターで12月に入ってからも少しずつ成長してきましたがもうすぐ雪が積もるのでタイムアウトになります。
菜っ葉なんて3ヶ月あれば成長しそうなものですが、土が出来てないからなのか肥料分が足りなかったのか…悔しいですが「一般的には大失敗」と言わざるを得ません。
ただ私自身、手応えは感じました。
まず野菜達の味がとても良かったことです。霜に当たるまではスーパーで売られている野菜と大差なく、こんなものかと内心がっかりしてました。でも霜に当たることで甘みや香りが増し、感動出来るレベルになりました。
白菜鍋。香り、甘み。鶏だしスープに良く合います。
お肉より白菜の方がおいしい鍋でした。3歳の息子もばくばく食べてくれました。
ラディッシュと間引き大根を生サラダで。私は慣行栽培のラディッシュを食べたことがありませんので比較できないのですが、おいしかったです。ただサイズが小さいです。大根ももうちょっと成長してくれたらなぁ(笑)。
日本ほうれん草もサラダにしていただきました。写真の右ですね。
そのおいしさに感動して写真をパチリ。これが本で読んでいた「えぐみのないほうれん草の味」なんだなと。本物の味に家族で盛り上がりました。ぜひ食べて頂きたいです。
あとほうれん草で言えばちゃんと発芽したのは今回が初めてでした。その他の葉物も以前こちらで書いたと思いますが、春まきしたものは全滅だったんです。 あるものは黄色くなってしまい、またあるものは虫食いの集中砲火を浴びました。でも今回は成長は遅いものの枯れることなく健康的に育ちました。これは不耕起を貫き、農薬(有機JASが認めているものや牛乳、木酢液なども含む)や化成肥料、そして石灰すら一切使わないことで地力がついてきた証拠だと思ってます。
そして更に、これからは平飼いのにわとりさんたちや山羊が生み出してくれる抗生物質ゼロでストレスフリーな自家製肥料も利用できます。うまくいかないわけがないと思います。
そんなわけでそらいろ農園の来年からにどうぞご期待下さい。
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