2013年1月28日

父への手紙

豊蔵さんへ


拝啓、その後、元気でお過ごしでしょうか?

貴方がこの世から居なくなったのは私が17歳になったばかりのころだったから、
あれからもう18年経つわけですね。時が経つのは早いもんです。

亡くなってから10年くらいはよく貴方の夢を見たんだけど、
夢の中じゃ普通に生きてて私の質問なんかにもちゃんと答えてくれた。

だからそのたびに目覚めてからどっちが夢なのかしばらく考えたりしてた。

現在、私は結婚して家族と長野に住んでます。
ひとり息子は3歳10ヶ月、後は愛犬と山羊と鶏が少々。
兄弟は絶対に欲しかったのだけどなかなか次のが出来ません。

奥さんはとてもステキな女性です。
おいしいご飯やお菓子を毎日作ってくれるから1番の楽しみは3度の食事。
和子さんとも仲良くやってくれてます。

息子の夕樹君は今が可愛い盛り。生まれたときから抜群に可愛くて元気で、そしてびっくりするくらい大きな子なんだよ。どれくらい大きいかって?なんと3歳半で身長が115cmだよ。将来はきっとなにかワクワクするようなことをやってくれると思う。

いやー、家族に会わせたかったな。顔も名前も知らないんだもんね。

貴方と和子さんの子供として生まれてこれたことを嬉しく思ってます。
強く感謝してるし、貴方の息子であるという誇りもある。
貴方にそっくりになってきたこのルパン三世のような顔立ちも好きだしね。

出来たらもう少し長生きしていろんなことを教えて欲しかったな。
貴方が好きだった釣りとか今、やりたくて仕方ないもの。

でもね、貴方の生き様は私に大切なことを教えてくれたんだ。
おかげで私はタバコは吸わないし、健康を何より大切に生きることが出来てる。

ついには脱サラして田舎暮らしして無農薬野菜を作り始めたんだよ。
ほら、もらった「健史」って名前の通りにちゃんと生きてるでしょ。

実は今ね、日本はお金のために頭がおかしくなってしまった人達が動かしてしまってて、
とても見せられる状態じゃないよ。100ベクレルの食べ物を食べても安全だと、電気は足りないと、早く原発を動かそうと言ってるんだよ。信じられるかい?

そんながっかりな世の中だけど私達家族はしっかり生きてるから大丈夫。
どんなに周りが崩れても私達はブレないで昔ながらの生活を続けるよ。
だってそれが楽しいしかっこいいんだもの。

最後にお父さん、ありがとう。本当に本当に、ありがとう。
この命が尽きるまで、1日1日をありがたく大切に生きるよ。
そしていつか私が死んでも次の命が引き継いでくれるからね。


天国で会えたときは家族を紹介するからね。ではまたね。

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