2016年7月31日

そらいろ日記2016年7月30日(土)結婚7年目の田舎暮らし夫婦のデート

毎週土曜日の午前中は疲れと甘えで動けなくなる。朝7時、朝日を浴びて初めて体を起こせるけど体中の筋肉痛と腰の痛みをベッドの上でマッサージして和らげてからの起床となる。これから山羊の乳しぼり。鳥たちのご飯も仕込まなきゃ。ビーバーの刃を買い足してそこから田んぼの耐久草刈りが始まる。

朝、奥さんに髪の毛をカットしてもらった。髪の毛を奥さんにカットしてもらうようになって6年くらい経つかな。失敗することもあるけどそれも味になる。

今日は奥さんとデートがてら買い出しとランチへ。ワインぶどうの研修が始まって以来、2人きりで行動出来るのは千葉のばあちゃんに子供を預ける夏休みの数日間だけになってしまった。私の人生の中でこの最愛の人と過ごせる時間が一番大切だ。この時間をもっとつくれるように頑張ってるつもりだ。

さて、私はビーバーの刃が欲しいだけなので本日のデートコースは奥さんに決めてもらう。

上田市丸子の本屋DE喫茶店のまるさんかくしかく堂
まずは上田市丸子の本屋DE喫茶店のまるさんかくしかく堂さんへ。奥さんが商品を置いてもらってるのでその補充なにかを兼ねて店長さんのN君を紹介してもらった。彼はとても気さくな男で長野での田舎暮らしを思い切り楽しんでる様子がトークから伝わってくる。


素敵な店内でアイスコーヒーを注文して店の本を物色、奥さんから聞いていた通り狭い趣味の私がピンポイントで読みたくなる本が多かった。それにコーヒーを飲みながら本が試し読み出来るてのはいい。うちの小遣い制が復活したらちょいちょい立ち寄ってしまいそう。

それにN君野菜作りや狩猟や薪生活など共通の話題も多い。田舎暮らしを楽しめないと田舎暮らしはキツイと思うからね。それにしても標高1100mで生活してるってのはすごい。うちは750mだからね。全然違うだろうなぁ。

上田市長瀬のケーキ屋さんRURU
その他に上田市のコメダ珈琲で奥さんおすすめのカツサンドを食らい、おいしいケーキがどうしても食べたいということで上田市丸子のケーキ屋さんRURUでケーキを4つも買いごきげんなふたり。お金が続く範囲になるけど出来るだけ地域のお店を応援したいしね。

愛車は坂道を上るたびにものすごい音を出すし、クーラーつけると変な音がするし乗り心地は最悪。だけどそんな道中も彼女と一緒ならハッピータイムに変わる。出会った頃の話を2人で思い出しながらいろいろあった歴史をさかのぼってみたり、年甲斐もなく手を繋いで買いものしたり。好きな人の手を好きな時に握れるなんてこんなしあわせなことが他にあるだろうか。いやないね。

上田市丸子のメルシャンのヴィンヤード。
途中、奥さんに丸子のメルシャンのヴィンヤードを見てもらった。こんな景観の中でブドウに囲まれて生きられたらしあわせだろうねって。もちろん鳥も山羊も野菜も米もその他もいろいろある暮らしになるのだろうけど。

途中下車して滝ノ沢の田んぼの草刈りを進めた。刃を変えたのでスイスイ切れるのが気持ちいい。師匠は刃の代金として5000円も包んでくれた。私が使うのは1つ500円以下の安い刃だけど切れなくなったら数時間で交換するのでおそらく数千円の刃より作業は早いし気持ちもいい。

毎日の食事に感謝しながら奥さんと冷えたワイン(白、サンクルーゼのナイアガラ2015)をお気に入りのワイングラスで飲む。今の時代のこと、これからの私たちの生き方のこと、たくさん話した。驚くことに私たち夫婦に隠しごとが全くない。話すから理解出来るのだ。

明日死ぬかもしれないし今日より若い日はない。今、目の前にあるしあわせを大切にしたい。目の前の人をしあわせにしたい。そのためなら疲れ果ててもまた動けるパワーが湧いてくるのだけど、それは自分自身でも不思議で素敵なことだ。

2016年7月25日

そらいろ日記2016年7月24日(日)こだわりのグレープジュース

株式会社アルプスのちょっと気になったぶどうジュースを飲んでみた。買ったのは上田市の現金屋。価格は1000mlで600円程。買いやすい値段だと感じたがどうだろう。

赤:コンコードにカベルネソーヴィニヨン、メルロー、ピノノワールの4種類をブレンド
白:ナイアガラ、マスカット、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、セミヨンをブレンド

ただの100%ジュースではなく、そこにワインぶどう品種のピノノワールやシャルドネセミヨンをブレンドするあたりは私も考えていたところだった。これこそ分かる人ほど飲んでみたいジュースなのではないだろうかと。実際、私は少ない給料の中からでも買ったしね。味の方は、やはりジュースは甘みを抑えるブレンドが必要になるのだなぁと。でも毎朝コップ一杯ずつなら飲み続けたいレベル。

ワインぶどう作り、おいしいワインを作るために日々勉強中。JA、ワイナリー、アカデミー、長和町の農家さんなどいろいろなところで多くの経験が積めてるのは長和町のワインぶどう研修生の良さだろう。

ワインぶどう栽培に関してはいろんなアイデアが溜まってきた。ただ私はなんでも隠さず公開して問題を解決していくタイプなのだけど、同時に私は人の真似が出来ない人間でもある。なのでアイデアを書いて先に誰かにやられてしまうと私は出来なくなってしまう恐れがある。加えて出る杭は思い切り打たれるというパターンもあるというのもここ数年で体験した。だから今回は出来るだけアイデアを温めることにした。

ポイントは柔軟な苗木の作り方、攻めの表土管理、手間を減らす光合成の新梢管理、株間と樹間の楽々草管理、そしてぶどうを丸ごと楽しみ利益を上げる商品開発。具体的には・・・。



まだ内緒。まだ未確定。早くやってみたい。

収穫までの数年間で出来ることはやっておくこと。例えどれかが失敗しても他で成功の芽を出していること。そのために徹底的に調べる。恐れず行動してチャレンジする。自分の歩いた道で未来は決まる。まだまだ調べることが山ほどある。

今日もゆーきは7匹のカブトムシを捕まえてきたとのこと。2か月前まで「今年の目標」に書いてたくらいなのに。夢が叶う境目はないようなものなのだ。あとはそうだな、息子の家にある無数の虫かごの中身の掃除と整理をした。私が息子に伝えたいのは勉強より、命の尊さだったりする。

毎朝山羊を裏山に繋いで除草。家族一丸、雑草を邪魔者から収穫に変えるのです。

2016年7月24日

そらいろ日記2016年7月23日(土)カブトムシフィーバー

大豆の畑(草引き前) もう雑草なんだか大豆なんだか。
午前9時、家族で青原の畑の大豆の草抜きを終わらせた。息子は英会話よりも私の農作業のお手伝いを優先してくれた。英会話に行きたくなかっただけかもしれないけどそれでも助かった。大豆は草に負けて徒長してしまったけどなんとかギリギリ間に合った、かな。抜いたことで取り返してくれたら枝豆も食べ放題。とっても楽しみ。

大豆の畑(草引き後)。
神社で40分くらいアリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)を捕まえた後、そのまま買い出しと素材回収へ。最近買ったものは以下の通り。お金をかけない(かけられない)自給自足でもやっぱり多少のお金がかかる。

・メネデール(660円)
栄養剤。台木の根出しに使おうかと。この時期になると発根させてからでないと太陽の照り付けによる蒸散で葉が枯れてしまうので。

・ひまわりの追肥の化学肥料(1400円)
化学肥料は私の農法では使わないのだけど、今回チャレンジしているヒマワリには使う必要がある。買い取ってもらうものなので基準クリアする程度にしっかり育ってもらわないといけないからだ。全体的に黄緑色、このタイミング、今年は先に動く。

・田んぼで使える小さなチップソー(1480円)
初期の除草剤を使うことを嫌がり、またお手製の苗の背丈が低くて困っていると相談したところ、最初は土を出してもいいという助言を鵜呑みにして実践したところ、田んぼに思い切りヒエを生やしてしまった。今年は平日はフルタイム出勤、土日は畑に手で抜いてる時間もない。ゆえに私が取れる唯一の手段であり諦めないための出費である。

・ビーバーの肩にかけるやつ(1080円)
どこかになくしてしまったのでまさに無駄な出費。やれやれ。なくても出来るのだけど草刈りのバイトもあるので今後の為に。

・ビーバーのグリス(680円)
これまで4年間したことがなかったけどメンテナンスでみんなやってるらしい。愛機の寿命を少しでも、例えば半年でも長く出来るならこの出費も痛くない。

自然豊かな長野県長和町の森の木
もちろん買い出しの道中で林の中の木にバナナトラップを仕掛けることも忘れない。カブトムシを3匹ゲット出来たのでもう帰ろうと車に乗ったところ、何かが乱舞する木が目に入った。

「あの飛び方は…カブトムシか!?(親)」
「うん、あの飛び方はカブトムシだ!(息子)」
車を飛び下りて2人で走った。この興奮が伝わるだろうか。

天然のカブトムシ達
本当に本当にびっくり。どこからかカブトムシがどんどん飛んでくるのだ。1分間に1匹くらいの間隔で。もう何匹獲れたか分からない。近くに堆肥山があったのだと予測したけど周りにはそれらしき場所はなかった。全然取れなかったカブトムシが今年は30匹は獲れる不思議。

息子がリリースしたミヤマクワガタ
そして息子(7歳)は今日、ついにリリース(捕まえた獲物を放すこと)をした。大好きなテレビ番組「鉄ブラ」でもリリースを推奨していたのだけどなかなか生き物が大好きな子供に出来ることじゃなかった。でも今日、私の「放してやれば?」の言葉に息子はミヤマクワガタを自らリリースしたのだ。そう、森に来ればいつでも会えるものね。成長したねぇ。

帰宅後、暗くなった中でトマトの初収穫。品種はステラミニトマトとコイケサンチェリートマト。フルタイム出勤+うちの作業+米のアルバイトで目の回るような忙しさの中でよくやってるほうだと思う。嫁しか褒めてくれないので私は自分を褒めてやりたい。

無農薬のミニトマトが食卓を飾る。お手製ぎゅうどんもウマい。
 そんな中で野菜作りの反省点は鶏糞の地表追肥を梅雨か梅雨中に終わらせておくべきだったこと。地中に埋めるわけではないので雨が降らないと効かないし、乾燥すればするほど窒素分は流亡していくのだ。実際問題、忙しくて物理的に無理だったのだけどそれで収穫が2週間早くなり収量も多いのだから這いつくばってでも優先してやるべきだった。化学肥料を使わないなら使わないなりのやり方があるのだ。

幼虫から育ててるカブトムシの幼虫もどんどんサナギになってる。秋になったら授精したメスを森にリリースしてやりたい。スマホやゲーム時代で子供たちが虫を取りに森に入ることは減ってるみたいだけどそれでも生き物に感謝する親子として出来ることをしていきたい。

2016年7月21日

そらいろ日記2016年7月21日(木)全国レベル

ヴィラデストのヴィンヤード。ここで作業出来る喜び!
先週から毎週木曜日と金曜日に東御市のワイナリー「ヴィラデスト」で研修をすることになった。ワインぶどうを作りたい私としては日本で一番有名であろうワイナリーでワインに関係する作業が出来ることがとてもうれしい。

それにしても驚いたのはヴィラデストの栽培担当の皆様の作業の速さ。先週の「フルーツゾーンの副梢取り」のスピードにも驚いて2度見したのだけど、今日のビーバーを使った樹間の草刈りのスピードには度肝を抜かれた。なんと実測で私の2.8倍速かったのだ。
そのSさんは私より5つ年下、ヴィラデストに来てまだ2年目だという。この2.8倍という数字は私が1列終わる間に彼が2.8列を終わらせていただから。とんでもないスピードだ。例えば100m走で2倍とか3倍早いとかないでしょ?あり得ないけどそのレベル。びっくりこきまろ。

私が農業の素人なら分かるのだ。でも「和田のかまいたち」の異名を持つ私の2.8倍て。ものスゴイ達人を目の当たりにしてゾクゾクし震えた。それと同時に悔しさで歯を噛みしめた。いつか私だって。Sさんに「(今は遅いけど)3年後、どうかまた見てください」と伝えた。半分冗談だけど、もう半分は本気だ。

帰宅後、奥さんにこのことを熱弁した。すごい人がいてその人に出会えたうれしさ、そんな人達の背中を追えるワクワク感。まだ成長できる。


帰り道に大豆とひまわりの畝間の除草をした。どんなに忙しくともどそれなりにでも作物を育てて収穫を得られるのが真の百姓であり自給自足なのだ。刈った草はもちろん持ち帰って山羊と鶏のえさに。循環してるからこそ自然に一石二鳥が生まれる。今のこの生活に感謝。


ひまわり成長中!

そらいろ日記2016年7月19日(火)長和町黒曜ワインプロジェクトでワイナリー見学会

長和町の黒曜プロジェクトのメンバーで2度目のワイナリー見学へ。県外に売り飛ばせる最強のおいしい特産品を作るために長和町は頑張っている。だから私は結果を残さねばならない。そのために日々努力してるのだ。

▼安曇野市安曇野ワイナリー

情熱的なオーナーがとても魅力的だった。男はこうでないといけない。夢を持った男の話に引き込まれる瞬間ほど気持ちいいことはない。

畑はその人が現れる。女性が管理してらっしゃるとのことでとても美しい畑だった。
そして試飲させていただいたシャルドネが最高においしかった。

正直、シャルドネはこれまでいろんなところのいろんなのを飲んだのだけど私にはどれもおいしく感じられなかった。(シュールリーの2014年と樽の2015年のもの)。そんなわけでシャルドネは作りたい品種から外していたのだけどこんなのが作れるなら選択肢に入れようと思った。単純ながらこういう出会いで私の運命はぐんぐん変化していくのだろう。

面白い話としては「垣根より棚の方が栽培が楽」という話。垣根は実際、立ち上がったり下がったりで下半身がキツイとのこと。身長の高い人間からすれば高さのない棚栽培地獄なのだけど、高ささえあれば大丈夫だものな。確かにそうだ。目からうろこ。

整然とならぶ熟成樽。満足いくレベルになるまでいくらでもリリースを遅らせるとのこと。
もう一つの話で今、日本で一番売れてるのはコンコードとナイアガラだとのこと。(確かに先日言ってきた軽井沢のショップでも24年間売上NO1はナイアガラだった)。でも3年後は、無くなることはないけど市場は減ってくる。温暖化もありこれからを考えて品種を選ぶべきだというのがオーナーの見解。アカデミーの先生が言ってたことと同じことを言ってる。時代もニーズも変わるのだ。

どちらにせよ私がワインぶどうを売るだのワインにするだの出来るのは3年後。先を読まねば。大丈夫、アイデアはたくさんある。


▼塩尻市サンサンワイナリー
今まで見させていただいてきた中でも一番贅沢なワイナリーだろう。かけた予算で言えば間違いなく全国的にもトップクラスなのではないだろうか。いろんな部屋があったのだけどテイスティングルームて。贅沢だ。流石ワインの町、塩尻市。

ワイナリーのベランダから見られる絶景
食前酒のコンコードのスパークリング
そうそう、こちらは安曇野ワイナリーとは逆でコンコードを新たに植えているとのこと。根強いニーズのある塩尻ならではの選択肢ではあると思うけど、でも実際、買ってもらえるものを作るのが一番だと思う。山梨で甲州が愛されているように、塩尻ではコンコードが愛されているのだ。ワインを愛する住民が居るなんて、なんてうらやましい土地なんだろう。

おいしいランチをごちそうになり、気分も上々、ただ日ごろの疲れでワインが入った途端に強烈な眠気に襲われてしまった。実はここ2年ほど、体が日常的にだるい。でも最期まで頑張るしか私に選択肢はない。

2016年7月10日

お金を使わない子供との自然遊び(甲虫)

どーも、阿部タケシです。忙しい毎日を送っているわけですがなんとか生活しております。他に何もない方なら大丈夫なのでしょうが、なにせ全国でもトップクラスにやってることが多いそらいろ農園ですからもう大変です。ちなみに間に合わなくなってる作業の中で大きなものは以下の5つです。

1.ニワトリのエサの調達と仕込み →せっかくもらいに行けてもおからや米ぬかがないことがある
2.畑と田んぼの草刈り →夏野菜が育つまでのとんでもない草の勢い
3.山羊の乳しぼりとその加工 →奥さんも忙しくチーズまでいけない
4.薪の調達と薪割り →お風呂用の薪のストック残りわずか
5.田んぼの草取り →ヒエ、生やしてしまいました


管理してる畑。草の中でいい感じでいろんなものが育ってます。
上の5つの中で例えば草刈り出来てない期間があれば心無い噂が飛び交い、ダメージを受けることがあります。どれ1つでも無難にこなしていかなければいけないのです。JAの研修から戻れるのは18時、それから1時間でも進めていくしかありません。おそらくふつうは無理なのでしょうが、おかげ様で私もこの5年間の百姓サバイバル生活で成長しましたので、なんとか日々限界突破で頑張ってます。

でもそんな中でも。私の人生で一番大事なことは忙しくて限界ギリギリのストレスを受けようとも病気にならず、健全な体と精神を維持し、夫婦が離婚せずにこの波乱を乗り切ることだと思ってます。つまり家族との時間や家族へのサービスがとても大事でそれがしあわせだと思ってるんです。

なのでこんなことをするわけです。そう、カブトムシを捕まえるためのトラップですね。7歳息子は悪くなりかけのバナナに黒蜜をかけてました。もう少し時間を置いたらいい香りがしてくると思います。これを吊り下げておいて買い物帰りや仕事帰りに寄ります。こんな楽しみがあったら車での移動がたのしみになるでしょ?

こちらは昨日捕まえたカブトムシのメス。去年はミヤマクワガタを何匹か捕まえましたがカブトムシは人生初で息子と盛り上がりました。居るものですねー。この日は他にコクワガタのオスやカナブンも捕まえました。仕事帰りの夜遅い時間(19時半過ぎ)でしたがそんな時間の方が居たりしますね。これでいいんです、この時間がしあわせなんです。

さて問題、こちらはなんだか分かりますか?アップにしてご覧ください。虫、そうですね、虫です。田んぼのあぜにやぶれかぶれで植えたひまわりの葉っぱに集まってました。そう、正解はコガネムシです(正式名称はクロコガネ)。葉を食らい、集まれば害虫の要素があるので鶏のおやつにしようと思います。ごめんね、生まれ変わってね。

カブトムシの幼虫も、30匹ほど飼育してました。初夏に堆肥山を作っておくと卵を産んでくれるんですよね。友達から豪快に頂いたのもあります。田舎ならではですね。

早いものは蛹(さなぎ)になってました。ホームセンターで買うより自分で獲ったり育てたりしたほうがずっと楽しいし、それが親子のコミュニケーションにもなりますしね。私自身も新潟県新潟市育ちの中途半端な都会っ子だったので、正直、もうキャバクラに連れて行かれるより山に連れて行かれたほうが楽しいです。
そんなわけで田舎暮らしは子供も大人も楽しめる自然遊びがいっぱいです。
さぁ今度は釣りかな!果たして時間出来るかな!?(笑)。

2016年7月7日

そらいろ日記2016年7月7日(木)シャルドネにしてみたらと話してる

上田市のワインぶどうの勉強会へ。JAの研修生はこういうところに行かせてもらえるからナイスだ。


今回はワインぶどうの棚栽培の善光寺と垣根栽培のメルロー&カベルネの摘粒についてというお題でマンズワインの方が講師で来てくださってた。マンズワインのソラリスシリーズといえば有名。私もいつかワインで成功して年収200万くらいになったらぜひ飲んでみたいワインの1つです。


棚栽培の善光寺は収量2トン。1新梢1房、1房1房80粒に摘粒するとのこと。買い取り価格1kg170円ということは一反の収益は2000kg*170円で34万円。ちなみに1房70円の計算。とんでもない量の房の摘粒、摘心、防除、剪定などをこなしてこの金額、果たして自給いくらになるんだろう。日本の品種の買い取り価格は本当に低すぎるよなぁ。


垣根栽培のカベルネの方は1反辺り200本植え(1.5m間隔)で1株から48房取る。1.5トン獲れるとのことでこちらは買い取り金額を250円として一反あたり37.5万円。垣根の方が管理が楽だし腰も痛くならない。棚より垣根だろう。

上島さんとは町の特産品ワインを作る量生産品種をシャルドネにしてみたらと話してる。シャルドネなら買い取り金額も250円~280円、悪くない。ともあれ、とても勉強になった講習会で、試してみたいテクニックや情報をいくつかゲットできた。

午後からはひたすら玉ねぎのネット詰め。熱い中ほこりと汗まみれになっていくつ詰めただろうか。それでも気の置けない仲間同士だとそれも悪くないと思えたりもする。もちろん1日でも早く独立して脱出したいのだけど、それはみんなも同じ気持ちのはず。みんな頑張ろうね。

実は前日、奥さんが疲労で倒れて寝込んだ。私が毎日研修に出る分、鳥や山羊の世話や卵の宅配が彼女の仕事になってしまった。小さな子供が居る中で朝5時のお弁当作りも大変だろう。体を壊しては負けだ。ゆっくり体を休めてほしい。

あと10か月耐えれば来年は少しはましになるはずだ。それまで健康でいこう。

おいしい料理に感謝。作ってくれる奥さんに感謝。収穫に感謝。

2016年7月4日

そらいろ日記2016年7月4日(月)ひまわり油、大量の予感!

お米の師匠から先月と先々月のバイト代を頂いた。研修が始まってから月の固定額分働くのは無理になったので時給制にしてもらってから初めてのお給料。家に帰ってから開けてみると5000円も多く入ってた。ビーバーの刃のお代なんて500円でいいのに。身銭を切って私たち家族を応援してくれる。

そうそう、来月から草刈りの担当の田んぼが増える。土日を有効利用して乗り切ろう。私の草刈り技術があれば出来る。正直、この辺りの畦の草刈りは危険だしとても疲れるから嫌いだ。でも今度は私が師匠を救う番だと思ってやるしかない。これから20年は私がこの辺りの農業を守るんだ。

長和町ひまわりプロジェクトの圃場1
「ロマネスコの残渣要りませんか?」ということで長和の全力少年こと大池君の畑へ。ついでに6月19日に種まきした「ひまわり畑1」を久しぶりに見たら、見事に発芽し、生えそろっていた。梅雨入り直前のベストなタイミングで種まき出来たってことだ。大池君の土づくりとしっかりした耕運が良かったのだろう。ここは田舎体験で来てくれた中学生たちも一緒に2時間ほど蒔いてくれた畑。出たよー、見てるかーい?

これでどのくらいのひまわり油がどれだけ獲れるのかしら。とりあえず2家族が10年使うくらいの量は取れそうなんだけど。昨日は「ひまわり畑2」にも蒔いたので結構な収穫量になりそう。

昨日、みんなで種まきしたひまわり畑2
特許を取ろうと考えてる穴あけ&種まき機

あとは除草と必要なら追肥だな。除草&土寄せをするために管理機が欲しい。ヤフオクで調べてみるかって月収13万円じゃ無理だよな。借金するか。。


家の野菜たちもすくすく成長してくれてる。今年は加工もいろいろ試してみたい。時代は六次産業。ワイン作りもその一環。おいしいものをたくさん作りたい&食べたい。

ワインぶどうの品種は今のところ、ゲベルツ、シュナン・ブランを考えてる。赤品種はどうするかな。私もピノノワールじゃ芸がないものな。川崎さんが今日も強烈におすすめしてたコンコードはワインぶどうとしての買い取り価格は現在1kg110円と聞いて、改めて冷や汗が噴き出したのだけど、長和町の特産品として買い取ってもらえるなら未来はある、のかな。ちょっと不安。

夏に友人が泊りに来たいと言ってくれたのだけど、朝4時に起きて世話しなく動物たちの世話をして5時にはご飯を食べて家を出ていき、帰ってくるのは19時という今の生活リズムの中で人をもてなす余裕はもちろん、笑顔でいられる余裕などあるわけがない。どんな未来に進んでるのか正直今は不安だらけだ。常に胃が痛い。