2016年10月18日

そらいろ農園ワインコラム 2杯目「最高の圃場とは」

今年5月にJAのワインぶどうの研修生となり、2年間の研修生活がスタートしたわけですが、おかげさまでこの半年間、多くの圃場や遊休荒廃地を見れました。場所も東御市や上田市や立科町に高山村など様々、栽培されている品種も巨峰やリンゴなどの果樹からブロッコリや玉ねぎなどの野菜類まで多種多彩です。

そしてこの期間に学んだワインぶどうについてワインアカデミーでのワイン業界で第一線で活躍する授業、先生や先輩からの経験談や図書館で借りる本、ここに私のこれまでの経験などを混ぜ合わせ、様々な方向から考えに考え抜いた日々でした。

全ては生涯をかけられる圃場を作るため、また、勉強したいろいろな栽培方法から選ぶためです。なにせ果樹は一度植えたら収穫までの3年かかりますし、大きくなったら木の移動は不可能ですから、果樹は野菜以上によく考えてから植えなければいけないわけです。

勉強したところによると、良いワインぶどうを作れる圃場の条件は以下の3つです。
1.日当たりが良い
2.風通しが良い
3.水はけがよい

4.水が近くで手に入る

1~3はどれも自然条件なのですべて完璧とはならないでしょうが少しでもましなところを選ぶようにしましょう。日当たりなら圃場の傾斜が向いてる方向が大切です。ベストは南向き斜面。コメと違って果樹は西日が当たってもあまり効果がありません。

風通しは実際に圃場に行くしかありません。どう風が吹くのか、朝露がどの程度つくのかを見ましょう。水はけは雨の後に水たまりがないかチェックしましょう。元田んぼなんて圃場は紛れもなく粘土質です。排水パイプを設置する必要があるかもしれません。

ベストに近い場所が見つかったらあと考えるべきなのは垣根を立てる方向、その圃場でよく育ちそうな植える品種の決定、仕立て方の決定、などになります。楽しみです!!


2016年10月5日

そらいろ日記2016年10月4日ヴィラデストでの収穫&醸造研修

今日はヴィラデストワイナリーでの収穫&醸造。JAでの研修やアカデミーでの勉強やヴィラデストでの研修はナイスだ。1日1つは何か役立つことを発見できるし、何も為にならないことでも動き方の鍛錬だと思って動けば成長できるし。何より本気で農業楽しんだり、独立を目指す仲間がいることが嬉しいのだと思う。

写真は軽トラに積まれたワインブドウ(シャルドネ)。今年の異常な長雨で灰カビ病が広まってしまい、半分はこのようになってしまった。しかしながら転んでもただでは起きない。これが高級な貴腐ワインとして生まれ変わるというのだ。カビに包まれてるので見た目はえぐいのだけど食べてみると確かに甘い。どんなワインになるか楽しみだなぁ。酵母が菌を食らってどんな熟成をみせるのかな。

コンテナに収穫したワインブドウを除梗、破砕してプレス機にかける作業。ヴィラデストの皆さんの息の合った流れるような作業に美しさを感じた。息もピッタリで私たちアカデミー生たちは邪魔になるばかり。これが現場なのだ。下の動画は見たことが夢ではないことの証拠。ワオ!


醸造についても繰り返しいろいろなワイナリー、いろいろな先生から説明を受けるたびに理解が深まってきた。やり方はいくらでもあってどのやり方も試してみたい気がする。最高のぶどうが造れてよいワインが造れたら、いつか醸造もやってみたいな。