2017年6月17日

少し成長してきたワインぶどうの苗木たちです

圃場に植えられたワインブドウのシャルドネの苗(買ったやつ)
そらいろ農園の阿部です。上の写真は私の初めてのぶどう畑となった圃場「柿の畑」です。写真中央奥の大きなこの木なんの木が柿の木なのでそう呼んでます。

こちらは2反ちょっとの圃場で東京からワインを造るためにやってきたNジマさんと半分の管理(というか半分半分)となってます。2つの圃場を石垣を取り払ってくっつけたのですが、こうしてみてみるとやってよかった。景観の広がりが違いますもの。

この圃場の作業的にはシャルドネ70本の定植が終わったので、残りの支柱立てとアンカーうち、針金張りなど、、、まだまだありますね。でも辛い作業も続けてればいつか終わるし、日々成長しているぶどうの苗を見てると頑張らなきゃという気にさせてくれます。自然のような、人口のような、その合間の畑。とにもかくにも私とこのブドウの苗たちは一緒に生きていくわけですから仲間意識が生まれてます。
圃場に植えられたワインブドウのシャルドネの苗(自分で接いだやつ)
土日に圃場に行ったときや仕事終わりにじぃーと観察したりしてます。どれだけ雨が続いたら病気が出るのか、病気になった葉はどうやって回復しているのか、どこまでだったら回復できるのか、どこからボルドー液(殺菌剤)が必要になるのか、まだまだまだまだ理解が足りないけど少しずつ分かってきたこともあり、ノートにまとめてます。

例えば市販のボルドー液は有機認証(オーガニック)されてるし、私の尊敬するドメーヌ達も使ってるし、オーガニックと聞けば消費者の皆様もOKだと思っていて、私も気持ち的には使っても良いのですが、それでも出来るだけ使いたくないし、使うにしても出来るだけ量を減らしたい。この意識を持ち続けて上を目指し続けることこそが良いものを作る道と考えているからです。

ちなみにメルシャンの栽培担当の方も去年、現地で、「ボルドーは香り重視の品種には使わない」と言ってました。つまり硫黄や銅は味や香りに多少なり影響するのです。

自家配合の農薬、いや、栄養剤といえばいいかな?の写真
試してみてる自家配合の栄養剤。どれだけ効くのか、効果はどれだけ続かないのか。気持ち程度のものですが、その気持ち程度の物もまくタイミングや環境、樹の成熟次第ではある程度は効果的になるのではないかと。そんなことを考えながら今日もブドウのことを考えてます。


全てはおいしいぶどうとおいしいワインのために。

2017年6月12日

ぶどうの病気も勉強になってます

長野県長和町でワインの作り手、阿部っちです。

うれしいことに長和町での作業中、散歩をする方々に「頑張ってね」などと声をかけてもらえるようになりました。人の見えるところで作業するって大切ですね。おもろ話としては猛烈な花粉症で鼻水たらしてうずくまっていたら「一生懸命やるしかないぞ、頑張れー!」と声をかけられたことでしょうか。後から聞くと私がひざまずいて悔し涙を流してると勘違いしたそうです(笑)。


さて、写真は研修先の信州うえだファーム(JAの子会社です)が管理している東御市のサンファームのシャルドネの誘引の様子です。この圃場を2年目の研修生である我々が管理させていただいてます。

誘引の方法は…伸びてきた新梢を2本のワイヤーで挟み込むだけ。そしてトップワイヤーまで来たらテープナーで先っちょを固定するだけです。全ての新梢を各ワイヤーに全てテープナーで止める農家を2件知ってますがとても大変です。この方法ならば時間も経費もぐっと短縮出来ますので検討してみてください。(ちなみに私は更に簡単で丁寧に誘引出来る方法を考えました!こうご期待♪)

さてさて、こちらは私が自分の圃場に先日定植したシャルドネ(台木3309)です。写真で分かりますでしょうか。新梢の茶色くなっている部分、ここの新梢に黒とう病が出ました。それが圃場全体に広がりかけていたのでこの数日は要観察状態でした。

黒とう病は早春に雨が降り続くと発生し、葉であれば茶褐色の斑点が出て枯れ、穴が空いていくという病気です。ひどくなれば果実にも発生します。圃場整備からで草も何もない状態での植え付けといことで今回私は自分で黒とう病が好む環境を作り出していたのです。ごめんね、ブドウたち。


数日観察したところ、今回はぶどうたちの力が勝り、回復の兆しが見えました。ただこの菌は越冬するので来年もこのまま同じ環境で来年の萌芽を迎えた場合、おそらく再び発生することでしょう。この病気が広がらない環境を来年春の萌芽シーズンまでに作っておかねばなりません。楽しみです♪

10000本の苗たちも植え替えを待ってます。忙しくて時間が足りずなかなか進まないうちにこちらにはべと病が出てしまってます。もう待ったなしの状態です。急がなければ!

2017年6月6日

接ぎ木苗の仮植、最高品質のためにいろいろやりマウス

自分で接いだシャルドネの苗
前回のブログで「定植してますよ」とお伝えしたのは購入した苗木のシャルドネ70本でした。ワインブームの到来でワインぶどうの苗木不足になっている昨今ですが、これは友人の厚意で70本だけ手に入ることが出来た貴重な苗なのでした。

で、写真は接ぎ木したシャルドネです。千曲川ワインアカデミーで教わったやり方です。1箱105本(やろうと思えば130本)、入れることが出来ます。温室での育苗期間を終え、根も生えたのでいよいよ畑に植える適期となったわけです。

箱のふたを開けるとこの通り。土がぎっしり詰まってます。接ぎ木を箱に収める際、こてで押し付けたのですが、壁塗りを思い出してちょっと強く押し付けすぎたかもと心配してましたが、、、

315本中、305本は台木から根がしっかり出ていたのでやり方に問題はなかったみたい。ほっとしました。


問題はこの根です。台木じゃなくて穂木の部分から出ちゃってますね。この根で養分を吸ってしまうと接いだ意味がなくなってしまいます。念のためカットしてから植えつけましょう。、、、と聞いたのですがどうせ土や水に漬けなければ勝手に枯れるだろうから途中からそのままにしました(笑)。

長野県長和町日向地区のワインブドウ用圃場
仮植はまとめて植えたほうが管理がしやすいとアカデミーでは教わったのですが、そうはいっても直接植えれたら良いこともあるかもしれないと思い、少しだけ圃場に直接植えつけてみました。これなら来年の春に掘り起こして定植する必要がありません。管理は大変ですが、やってみる価値はあります。

そしてよくご覧ください。なんと品質を上げるために高畝での定植となってます。これにより枯れるリスクは一段と高まりますが、なんとか根が伸びるまで耐えてくれれば、根は下に張りますので高品質ワインに1歩だけ近づくことが出来ます。定植して6日経過しましたが今の所、生きてます。8割活着してくれたら成功とします。
圃場の異常なほどある石
更に、以前にも書きましたがこの畑、笑えるくらい石が多く、今ではちょっと笑えなくなりました(笑)。ご覧ください上の写真。大きい石だけでこれです。小さいのまで入れれば穴が埋まっちゃいそうです。あほかと突っ込みたくなるほどです。クワで耕せばクワが曲がります。

これだけの石が多いと根が土を見つけられるかどうかが心配になりますが、石には水はけを良くする、地温を保つ、空気層を作る、余分な養分を与えない、などメリットがいっぱいです。

もしこの畑でなんとか収穫まで行ければ、私の考えてるいろいろな栽培方法を試さなくても相当ハイクオリティなワインが出来ると思います。行ければ、です。ああ、やっぱりドキドキです。


ワインブドウを仮植するためのビニールマルチ(黒)
で、こちらがまとめて仮植しておく畑です。来年の春には掘り起こす仮植でビニールマルチが必要かどうか考えましたが、ここは極寒の標高850mの寒冷地、寒い冬を越すためにはあったほうが良いかもしれないという結論です。とはいえやらなければやらないで寒さ対策も出来ますし。まぁ今年はいろいろ試してみたいと思います。

すべては大切な人と飲みたい最高のワインのために。
信州そらいろ農園のワインにご期待ください。



2017年5月24日

苗を植え付けてますよ。

あべっちです。農薬への考え方の記事を書いたのですが、インターネットにアップはしませんでした。本当は私のワインのPRのためにお伝えしたいのですが、農薬のことを書けば無農薬を目指す方々以外の大多数の生産者の気分を害する結果になることを私はよく知ってます。彼らを不用意に傷つけたくない。このページをどうか消費者の皆様だけが見てくれたらいいなと切に思います。

とはいえ、私は暇さえあればどうしたら農薬を1mgでも使わずに済むかを考えてしまいます。習ったから予防で農薬をまく、虫が出たから農薬まく、だけじゃ成長はありません。どうして出てしまったのか、どうして広がってしまったのか、被害はどのようなものなのか、その害虫はその後どうなったのかなどを観察して踏まえてもうなるべく出ないようにもっていくことが大切です。

有機認証されたボルドー液(硫酸銅)がかかったワインブドウの果実
食べて飲んでおいしいのは当たり前ですがそれ以前に安心・安全じゃないと私は楽しめません。きっと奥さんもそう答えるでしょう。だからそらいろ農園は今後もそこは大切にしたいと考えてます。無理だと言われた各種野菜では出来たんですから、果樹でもやり方次第で実現出来るでしょう。

さ、暗い話はこのくらいにして明るい話題を(笑)。
いよいよ、苗を植え付けてますよ。

植えられるのを待つシャルドネの2年苗。(これは種苗業者から購入したものです)
根っこはよく伸びて良い苗だと思います。そしてこの見事に伸びた根っこを・・・

半分以下まで切っちゃいます。かわいそうですがこの方が新しい根が出てくるんですね。

根を切ると短くなった根を下に向けて植えつけることが出来ます。これにより下に根を向かわせることも出来るわけです。

でかい石がごろごろしている圃場なので植え付け時にもそれを利用します。石があれば排水性も増すし、地熱も保温しますし、根域制限にもなります。これぞテロワール。こんな好条件でおいしいワインが出来なきゃ恥ずかしいです。

圃場の雰囲気もとても大切。なので支柱は木にしました。トコトン、こだわりますよ。



2017年5月16日

バックホーの免許取りました

平らで広い農地は大きな農家に借りられるのですが、傾斜があって狭くて使いづらい畑はどんどん遊休荒廃地になってます、こちら信州長和町のワインの担い手の39歳阿部です。


傾斜がきつ過ぎる、狭くて使いづらい、獣害がひどすぎる、そもそも担い手が居ない。いろいろな理由で遊休荒廃地となってしまった広大な農地。大規模農家も新規就農者も広くて平らなところを選びますし、それは当然だと思いますし。

でも誰かがやらねば。マイナスをプラスに変えねば。求められるのは切り開く力です。

そんなわけでバックホーの免許を取っちゃいました。これで整地したり石垣を崩したりじゃんじゃん出来ます。

ワイン栽培は山の急斜面でも出来る山間地域の救世主だと思ってます。とはいえ、斜面の畑で作付けするのはとても大変で強い情熱が無ければできません。いつも胸に炎を燃やして頑張りたいと思います。
新たに植えつけたワインブドウの挿し木2000本。保存状態が悪い木も多いので期待は出来ませんが、そらいろ農園の凝縮感のあるワインのために1本でも根付いてくれたら嬉しいです。

2017年5月14日

今日も苗作りしてます。山菜も獲れてます。

よく晴れた日曜日です。長野県でワイン栽培を始めた阿部です、こんにちわ。

昨日は1日けっこうな雨天で農作業が出来なかったので(とはいえ鶏の世話と卵拭きと山羊の世話と草刈りはやったのだけど)、まずは溜まっていたことをいろいろやりました。

例えば髪の毛のカット。私と息子の髪はもう5年間も奥さんである由紀ちゃんに切ってもらってます。「最初は難しくても継続してれば上手になる」と深々と頭を下げてお願いして以来、今では青空美容室で10分ほどでとてもカッコよくカットしてもらえます。

「いつ生まれるか分からないんだからお願いします」と奥さんに10回くらい言われていたベビーベッドも組み立てました。これ、奥さんの友達が譲ってくれたものです。最初の子供の時も市川の友達が貸してくれたんですよね。うれしいし助かります。

そらいろ農園の山菜の畑のタラの芽スペース
今年は遅れていた山菜もこの雨で出始めました。上の写真は家を買ったら付いてきた通称「山菜の畑」です。うちではワラビ、タラの芽、フキ、コシアブラ、ウドが収穫出来ます。

こちらはタラの芽。大きくなってもテンプラにしてカラッと揚げれば全然食べられます。これはウマいです。量はこのくらいしか獲れませんがカットして水つけて出したものより断然こっちがおいしいと思います。

ワラビも生え出して、今がピークです。あと5日早く出てくれてたらGWに遊びに来ていた母に山ほど持って帰ってもらったのに!

とても食べきれない量が連日獲れてます。何も世話要らずで毎年生えてくれるのだからありがたいことです。少しだけコシアブラも獲れました。うちはワラビよりコシアブラのほうが食べるのでこっちを少しずつ応援して育てていきたい。
そして本日、日曜日はワインブドウの挿し木作業がメインです。この写真だけで2000本ありますがこれを全て今日中に挿し木したいと思います。これでもう9000は行ったと思いますが、とりあえずのこの春の目標の10000本は余裕で達成出来そうです。

家の前で作業してたら山羊を見に来たご夫婦に「ワオ!これ全部ブドウなんですか!?スゴッ」と驚かれました。ははは、おそらく挿し木している本数個人の部では日本一でしょう。まぁ日本一じゃなくても良いんですが、数を造れば選抜した良い苗を植えられるというメリットも生まれてきますからね。良いワイン作りに妥協はしません。

そらいろ農園のおいしいワインに期待してください。今日も頑張ります。

2017年5月8日

ワインブドウ挿し木で7000本突破、そして芽が出始めました

挿し木されたそらいろ農園のワインブドウ苗
こつこつと平日も土日も朝も夜も、時間を見つけては穂木を切り続けて植え続けて、ついに苗木(挿し木)が7000本を突破しました。そしてうれしいことに・・・。

発芽してきたワインブドウの挿し木苗
どんどん発芽してくれてます!4月18日頃からさし始めていたので20日位かかりました。小さな芽が少しずつ膨らんでいき、葉が開いていく様は感動です。毎日朝晩のビニールトンネルを開け閉めやジョウロでの水やりの苦労が報われます。

品種によっても早さが違うようでネッビオーロ、シャルドネが早いです。萌芽の早さは早熟か晩熟によるなのかと思ってましたが晩熟のネッビオーロが早いのは意外だなぁ。同じ樹から取った枝は全て同じクローンのはずなのですが、切り方なのか部位なのか、個性を感じます。

…と喜んでおりますが挿し木の場合、実は勝負は葉よりも「根が出るかどうか」なんです。芽は貯蔵養分で出ますが、それ以後の成長には発根が必要不可欠。頼むぞーーー。

買ったシャルドネの2年苗
こちらは仮植している2年苗のシャルドネ。こちらも葉が出始めました。あくまで仮植なのでこの状態で長期間保存するのはマズいのです。一刻も早く自分の圃場に植えたいのですが町の圃場の仕事やJAでの研修、その他の仕事との兼ね合いでネット張りが進まず、なかなか植え付けが出来ません。とはいえ問題を解決して来週には植えたいと思います。

そして私が朝も夜もぶどうのことを考え、ワイン作りに没頭させてもらえてるのは家族の支えがあるからです。息子もいつも畑に出てきてくれまして、たまーーーにですが挿し木の手伝いをしてくれてます(笑)。
ワインブドウの挿し木を手伝ってくれる8歳息子。
8歳にしていっぱしに「これシャルドネ?」とか言うんです。将来有望ですね。
ではまたです!

2017年5月4日

圃場整備を進めてます

最高の気候が続いてますね、阿部です。そうなんです、この季節に吹き抜ける風のすがすがしさや新緑の葉っぱや空の色が私たちを魅了して長野への移住を決意したんですよね。6年前に家族で物件を見に来たのあの日を思い出します。

長和町の新緑(不動の滝)
さて、圃場の整備が続いてます。業者に頼むと数億円かかると聞いたとき、ならば自分たちに圃場の整備をやらせてくれませんか?と町の方にお願いしました。それなら大切な予算も削減出来るし、自分の成長にもなるからです。 

そして私が遊休荒廃地にこだわる理由は今使われている農地を栽培を辞めさせてワインブドウを栽培するのではなく、荒廃地を有効利用するからこそ意義があると考えているからです。使う気が起きない農地を「価値ある場所」に変えてしまえば私が絶えた後でも数十年は土地、地域が生きることでしょう。


今回の圃場は同じ長和町でぶどうを栽培するJA研修生のN嶋さんの分と隣り合わせ、というかくっついているので圃場整備などを一緒に頑張った後に、分けて使うことになりました。じゃんけんなのかあみだくじなのかはこれから決めるとして、ともあれこれからあとそれぞれに最低19反の農地が割り振られる予定なので、この程度の農地の整備はテンポよく進めていかないといけません。


クワ(かいこの糸)の栽培から何も作られてなかった圃場は、この辺りだとカヤに覆われて大変なことになっているので、まずはそれをビーバーでなぎ倒しました。ちなみにカヤはカヤぶき屋根にも使われている丈夫な素材なので土壌改良に有効かもしれませんね。

ワインブドウ圃場の整備で重機を扱うN嶋さん
次にバックホーで石垣を取り除いたり道を作ったりする作業。重機関連はN嶋さんがウキウキしながらやっていて、本人も「あれはおもちゃだよ、楽しくて時間を忘れてやっちゃうねー」と言っていたので任せることにして(コラ!)、私は周りの木をチェンソーで切り倒したりしてました。ツタ系の雑草がやっかいで時間がかかりました。こりゃ思った以上に大変です。


いろいろな方のお手伝いもあり真ん中にあった石垣もきれいに取り除かれました。まだボコボコしてますが、機械をあまり使わない予定の私はこれで十分とも思ってます。

苗の植え付けまでに次にやるべきは獣害防止のネット張りです。見た目もかっこ悪いのでやりたくないのですがこのエリアでは必須になります。糞や足跡が残っているのを見ると鹿もイノシシもたんまり出てくるでしょう。やるしかないのです。


しかしやはり。石が多く、杭が入っていきません。ハンマーを振り下ろして力いっぱい叩きつけてもスチール製の杭が曲がります。そんなときは少しずらしてやり直し。歯を食いしばって頑張りました。こんなときは田舎暮らしの自給自足を始めて5年、薪割りなどで鍛えてきた体が役に立ちます。プログラマーや学校の先生を仕事にしていたころとは比べ物になりません。

連日の作業で帰宅後も足腰と掌が痛くてたまらず、なかなかの状態ですが、今は夢の舞台づくりなのです。やりたくてやってることですから、次の日になればまた力が湧いてくるから不思議なものです。家族と自分のために、出来ることを一生懸命やります。


ネット張りが終わればいよいよ定植です。ワクワクします。

2017年4月25日

待ちに待った圃場が決まりました!


長野県長和町でワイン作りをしている阿部です。

ビッグニュースです。そうなんです、ようやく私の圃場が具体的に1つ決まったのです!長和町和田の日向(ひなた)という地区になります。日向地区でというのは決まってましたが数日前に具体的に決まりました!素直にうれしいです!1反ばかりの小さな圃場ですが、私にとっては大きな1歩。役場の方も頑張ってくださってるのでここからどんどん決まっていくでしょう。

日当たり最高、南向きの傾斜地で見晴らし抜群。
そんなわけで今日は圃場の草刈り作業を行いました。上の写真は草刈りを終えたときの1枚です。お蚕様のクワの樹以来、ずっと何も作ってこなかった圃場ということですでカヤがはびこっていて大変でした。刈る前の写真も撮りたかったのに嫁がこともあろうかこんな日に電池を入れ忘れたデジカメを渡してきたので撮影できませんでした。

標高850m。日差しがビリビリ来てとても暑かったものの、この日差しの強さが美味しい果実を作ってくれると思えば吹き飛びますし、吹き抜ける風がまた気持ちいいんですよね。新鮮な風は病気も遠ざけてくれます。これは少しばかり期待してよいかもしれませんよ~。

圃場の持ち主の方にご挨拶させていただいたのですが、「助かるよ、大変だけどこれから頑張ってね」と言っていただいて、力が湧きました。世界に認められるワインを造るべくベストを尽くすのみです。


接ぎ木と挿し木合わせて、本日の夕方、仕込んだ苗が5000本を超えました。とりあえず最低でも10反分の6600本は準備しなくてはいけません。朝晩のビニールトンネルの開け閉め等、油断が出来ない日々が続いてます。

すぐに植えつけられる2年苗も到着しました。こちらはJAの研修の先輩が買った余りのシャルドネの苗70本です。(先輩、Thanks!)。私の裏庭に取り急ぎ仮伏せしてあります。これらはこの2週間で植えつけなければいけません。圃場の整備を急がねばっ。


2017年4月20日

ワインブドウ栽培の行き着くところが密植である


長和町でワインブドウ用の苗床を作る様子
いよいよ本格的に春いてきましたね。標高の高い長野県では日差しが強くなります。風はまだ冷たかったりするんですけどね。さて阿部です。ワインブドウ用の苗を育てるための苗床(なえどこ)を作りました。ピートモスをまぜた土をトラクターで耕したところに黒ビニールマルチを張ります。ずっとやりたかった作業なので心躍りました。

発根促進剤のルートンをまぶす様子
植え付け前、切り口に発根促進剤のルートンをつけます。研修の仕事やいろいろな兼ね合いで植え付けが遅くなってしまったので発芽率が心配なので出来るだけのことはやっておきたいのです。 ルートン、ピートモス、不織布、ロックウールなどで3万円位の出費になりましたが夢のためなら仕方なし。おいしいワインを作れさえすれば大丈夫なのです。



 「ワインブドウ栽培の行き着くところが密植である」

上の言葉は尊敬する山梨県のドメーヌオヤマダの小山田先生が千曲川ワインアカデミーの講義中に言った言葉です。1年も授業を受けているとその言い方や間から彼が強く想っている箇所が分かるようになるものです。私はここが大切だと思ってノートに太い赤線を引きました。

小山田先生が教えてくださったご自身も実践されている現代のワイン栽培のトレンドの植栽本数は一反(1000m2)で500本。これは株間1m(ブドウの樹と樹の間)で畝間2m(通路の間隔)で植えたときの本数。実際には圃場は真四角ではないし、軽トラの入れる通路などを踏まえれば実際には一反400本くらいに減ります。

私は最低20反(2町)のブドウ畑を管理するので、この植栽方法だと8000本の苗が必要になるわけです。かなりの本数です。しかしながら、実は私はこれ以上の密植にチャレンジしてみようと計画してます。

それというのも例えばフランスはサンテミリオンのシャトーアンジェリュスが樹幹0.9mの畝間1.35mで植栽してます。これだと反当り650本~760本の植栽本数になるとのことで現在の日本のトレンドの倍近いのです。

もちろん、ただ日本で超密植をすれば病気に襲われることは明白。それでなくても自然派の私が育てるワインですから農薬をバンバン使うわけにはいきません。なのでそれなりの対策が必要になります。樹の世話も同じ広さの畑でも樹の数が増えればそれだけ手間は増えるわけで時間も取られます。でも、それで少しでも良いものが出来るのであれば苦労は惜しむつもりはありません。

ともあれ、そらいろ農園のおいしいワインにご期待ください。


苗床に挿されたワインブドウの穂木。写真は480本植えたところ。

そんなわけでマルチを張り終えた苗床に480本のワインブドウ苗(シャルドネ)を刺しました。超密植栽培では1反600本の苗をつかうことになるでしょう。必要本数はあと10000本…。とんでもない本数です。仲間との兼ね合いや台木が手に入らない問題もあり今年全て用意するのは不可能っぽくなってしまいましたがまだ来年もあります。おいしいワインのために実現させたいと思います。

あとはちゃんと根付くことを願うばかりです。神様、お願いします!(こんなときだけ神頼み♪)

2017年4月12日

ワインブドウの苗木、いよいよ加温室へ!

お初の方は初めまして。長野県長和町でワイン作りをしている阿部は私だけだと認識してますので、検索の際は「長野のワインの阿部」でも良いですし、呼び方は阿部ちゃんでも阿部っちでも構いません。何でもよいです。呼びやすい愛称で呼んでやってください。以後お見知りおきをお願いいたします。
木箱に収めた接ぎ木したワインブドウの苗
さてさて、ワインブドウの苗作りもいよいよ佳境に入りました。ウイルスフリーの101-14台木に接いだワインブドウの苗木を湿度100%の加温室に入れます。ワインブドウ栽培の先輩方はこの方法で接ぎ木の活着率100%をたたき出したということで期待大です。

私の今年の苗作りの目標は8,000本でしたがなにせ苗不足に台木不足、加えて苗木作りの時間不足。やはり数千本の苗を作るのには時間と手間がかかりるんです。買えば1本1,000円するものを自作するのですから苦労は当然ですよね。でも私の考える最高のワインを作るためには最低6,600本は用意しなければいけません。ベストを尽くすのみです。

加温室に入れてもらうために軽トラに積まれた苗箱達

いよいよ加温室に運びます。
加温室。おコメの育苗で使われてる施設です。
お米で使っている加温室を使わせてもらえるのもJAの2年間の研修を受けている研修生だからこその待遇。ありがたいことです。感謝です。もちろんメインはお米なので1パレット分のスペースに山積み状態ですが文句は言えません。(自作した木箱が重さに耐えられるか不安ですが)

加温室でカルスが出てくっついたらビニールハウスに移動して今度は葉と根を出させます。
いやー、楽しみです。
SSに乗ってリンゴの木にベフランとマシン油を散布する私




JA研修も2年目。今年はブドウやリンゴの防除も完全に我々に任されます。農薬散布は好きではありませんがここは人様の圃場、しっかりと収穫できるように仕事をしていきたいと思います。

散布がうまくなれば使用量も減らせます。なんと一反500Lの規定量の農薬を100Lで済ませてしまう方も東御市にいらっしゃるんです。そのポイントはなんといっても散布のタイミングと散布の仕方と狙う場所。私もそれを意識して経験を重ねるたびに成長していきます。

2017年4月6日

Abbey's Vinesヴィンヤードでの研修

日々充実してます、阿部です。
先日、お隣の立科町のAbbey's Vinesヴィンヤードにて研修をさせていただきました。

こちらでは今まさに垣根のトレリス(支柱などのこと)を設置している真っ最中。圃場が決まれば私も今年から来年には行う作業なので、生きた研修になります。まだまだ経験不足の身、本当ありがたいです。
支柱のアンカー設置の様子

アンカーをしめなおす道具
トレリスとアンカーを立て終わった様子。シンメトリが美しいです。

苗木の植え付け準備。もったいない気もしますがしっかり根切りをします。

マウンドを作っておいてそこに根を広げて植えます。ここでもいろいろポイントありました。

水をたっぷりあげるのも忘れずに。
とても良い経験を積むことが出来ました。いろんな圃場でいろんなやり方を見せてもらい体験させてもらい、自分の圃場と目的にに合う方法を選んでいきたいと思います。 来年の植え付けが楽しみです!

そしてJAの果樹研修も日々勉強になってますよー。

新ワイ化のリンゴの木の誘因作業を進めてます。
狭い場所で育てるために枝を下へ下へ向けます。
剪定や誘因は最初は難しいですが1日、1日と経験を積むことでいつの間にか上達している自分に気が付きます。感覚というかなんというか。いつの間にか意識せずとも枝ぶりを見るようになり、手が動いてる感じです。こんなときはいつも人間の能力ってすごいなぁと思ってしまいます。

研修の中の合間に(作業が落ち着いたり、雨などの日)に自分の苗木を作らせていただいただけたのはとても助かりました。もちろん、土日や放課後も頑張りました。研修先の信州うえだファームには感謝しかありません。


ブドウの苗木づくりもこれで最後です。とある場所から送られてくるはずの1万本の台木がなんと0本!というとんでもない災難に見舞われまして結果、予定していた数が接げませんでしたが、それだけワインブームなのだと前向きに考えるようにしました。

あとはしっかりと穂木と台木がくっついてくれるのを祈るばかりです。