2017年12月9日

不審火のご報告とお願い

 備忘録と町内外の友人たちへ現状をお知らせするために書き残します。
(写真は撮影していただいたワインブドウ作り仲間の中嶋さんのブログから抜粋)

・第1の火災(2017年12月3日(日)午前中)
2017年12月3日の日曜日、長和町和田の和田保育園の裏120mで火災がありました。現場にいた消防団の方の話だとヘリコプターからも放水し、結果2ha~4haが焼失したとのことで近年の消火活動の中でもかなり大規模なものだったとのことです。


火の気がないところからの不審火とのことで放火、またはポイ捨てタバコの可能性が高いと。現場近くの和田保育園はたまたま逆の方に燃え広がったから園は無事だったものの、子供心に傷が残った子もいたのではないかと。子供達や先生方の気持ちを想うと心が痛みます。うちの赤子だって3年後には通う保育園ですし、3年前までは長男も通っていたのですから決して他人事ではないのです。

そして更に、この辺りは私とN嶋さんがワインブドウを栽培するエリアなのです。なのでもうこの段階で「もしかしたらこのエリアの遊休荒廃地をワインブドウ畑として利用するプロジェクトに反対する誰かが放火したんじゃないのー?」なんて話をする人がいらっしゃいましたが、内心私もそれは頭をよぎってました。(実際、私たちに対してあからさまな態度をしてくる方もごくごく少数ですがいらっしゃるので…)


・第2の火災(2017年12月7日午後13時前後)
 第一の火災からわずか4日後、2回目の火災が起きました。近くだから見に行ってみるといいよとの役場の方からの助言。大丈夫でしょうと思いながらも4日前に火事があったこともあり、大事をとって現場に行ってみてビックリ!燃えてるのはうちのシャルドネ畑のとなりじゃないですか!!おいおいおいおいおい!


うちの鹿避けネットが一面ですが焼けおちて、場所によっては畔が5mほどですが炎が入り焼けてました。広がりが遅かったのは秋に草刈をしていたことが良かったと思われます。

発見してすみやかに通報してくださったJAの方(流石、頼りになります!)には感謝しかありません。通報があと10分でも遅ければ、言い過ぎではなく本当にうちのシャルドネ畑は燃えていたでしょう。(草刈りを秋にしっかりしておいたので大丈夫だった可能性もありますが)


お隣の畑(遊休荒廃地でススキだけの畑)は全焼しました。

これが現在(12月9日現在)までの報告です。今、とても不安な気持ちです。まだ燃えてる自分の畑を見たとき、成木になった数年後にまた燃やされるイメージが湧いてしまい、それが頭から消えません。しばらく現場を見たくないです。

もし放火だとするならば、、、。犯人の方、どうか気をお沈めください。もしワインブドウ栽培に反対であるならその意志表明をしてくださいませんか?私は誰かに「こんなこと」をさせてまで、ワインを作るべきだとは思いません。どうか前向きに話しあいできませんか?

火事は子供の心に深い傷を負わせます。だからもうこれで終わりにしませんか?
お酒が飲める方であるなら数年後に出来上がった最高のワインを差し上げますし、 飲めない方ならブドウ畑に来ていただけたら生のぶどうを差し上げます。町の子どもたちが誇りに思えるような畑が町内に出来ることは決してマイナスではないんです。

子どもたちの笑顔のために、どうかどうかお願いします。
そしてもし煙草のポイ捨てだとするならば、ポイ捨てはもうやめましょう。かっこ悪いし汚いし、関東じゃ罰金ですよ。燃やしちゃえば放火と同じですからね。

長和町 ワインブドウ栽培家 阿部 健史

2017年11月11日

ぶどう畑の紅葉がきれいです


私の長野県長和町のワインぶどうの畑
私の長野県長和町のワインぶどうの畑
ぶどうの畑の裏山もすっかり色づいてきました。この山を背負っていることも、ここで出来るワインのテロワールになる。そう考えると地形にも愛着が湧いてきますね。

畑の前の山々も紅葉してます。何年前から作付けしてないのか誰に聞いても分からないほどの遊休荒廃地になってしまったここいらの畑にはカヤがびっしりなのですが、その正体はススキだったのですね。こんな景色を見ているとここで月見がしたい、ホウキを作ってみたいなどいろいろ妄想してしまいます。遊びに来た際にはぜひ皆さんも見てみてくださいね。


ワインブドウの作業的には、ぼちぼち厳寒期に向けて自作した苗の越冬準備を始めてます。

自作した10、000本弱のうちどれだけが生き残るでしょうか。弱いものは枯れてしまうでしょうがそうならそうで仕方ありません。寒冷地の寒さに負けない強い樹から高品質なぶどうが作れたらと思います。

2017年11月8日

収穫の秋、手作りの秋

あべっちです。先日、息子と柿を収穫しました。柿なんて毎年収穫してるでしょって?いやいや今年は特別で。そうなんです、家の柿なんです。古民家を購入してからすぐに植えた柿がようやく収穫となりました。桃栗3年柿8年、うちの柿なら丸5年かな。

自分で植えた果樹の初めての収穫となった柿。うれしいです。
へたに焼酎をつけて渋を抜いて「さわし柿」に。新潟のばあちゃん家で食べてました。14日後が楽しみ。もう半分は干し柿にして楽しみます。って早く干さなきゃー。

 あと寒くなってきて焼き菓子がおいしい季節になりました。家族でのティータイムが至福のひととき。写真はマフィンとクッキー。東京バナナは長和町の期待の新人農家K君からの東京土産。東京といえばひよこか鳩サブレかこれのイメージです。(古い?)

こちらは収穫したてのりんごを使ったアップルパイ。品種は知っていると年がバレてしまう北斗(ほくと)。大変食味がよい最高級のりんごだと思ってます。アップルパイに加工しても近年の品種で作るよりおいしさが際立ちました。いつか栽培してみたいです。

2015年にたっぷり仕込んだ味噌(米麹、小麦麹、玄米麹)もずいぶん減ってきました。今年はまた仕込むかな。

お弁当もこの2年間、奥さんがほぼ毎日作ってくれてます。私は外食よりも手料理が好きなのでこうして手間暇かけて料理をしてくれる素敵な人と結婚出来て本当に良かったと思ってます。そしてこんな奥さんだからこそ幸せにしたいと強く思えるのでしょう。

どれだけ何で成功しても奥さんを愛せなかったり夫婦や家族がバラバラだったら私にとっては何の意味もありません。家族のしあわせが私のしあわせなのでしょう。私もすっかりパパになったものです。



2017年10月29日

くずリンゴがゴミにならない生き方をしてます

研修先の会社が管理しているりんご園(東御市)
こちらは東御市内のりんご園。台風の被害で数えきれない量の数がりんごが落ちてしまいました。今年はただでさえ雹害(ひょうがい)で傷リンゴばかりだったんです。そこに台風の追い討ちですから目も当てられません。JAのはからいでまだ完熟してない落ちリンゴですが買い取ってもらえることになったので拾い集めることになりました。


台風で落ちたりんごを拾い集めたコンテナ

それにしても1コンテナでたったの300円程度にしかならないというのです。加工用の買取額の安さたるや、、絶望的です。軽トラ1杯に詰め込んで6,000円。これまでかけてきた手間や農薬代を考えれば大赤字です。

そして更に衝撃的な事実。。 
実は上の写真のコンテナに詰められたリンゴは加工用でも買い取ってもらえないゴミです。 どれだけ小さくても生傷があると加工用でも出せないのです。つまりどれだけあっても価値はゼロ。バックホーで穴を掘って埋めて捨てるとのことです。

農家のこと、そしてただ捨てられるリンゴのことを思うと可愛そうで心がズキズキ痛みました。そもそも台風がなくても虫や落果で落ちた屑リンゴは相当な量になります。

私なりのアクション。自給自足生活だから出来る循環。
せめて食べられれば報われる命もあるだろうと考え、私は毎年くずリンゴやくずぶどうを大量(60コンテナほど)もらってきて鶏と山羊にあげてます。虫がついても鶏なら喜んで食べてくれます。彼らが食べたリンゴは糞になり堆肥となり、土に還ります。この堆肥をワインブドウの畑に戻せたら面白そうなのですが肥料過多になるのが心配で方法を考え中です。


そうそう、今日は頑張って前からやりたかった瓦のずれ直し作業をしましたよ。家の数か所で雨漏りが出ていたのだけどずっと毎週末雨で直せないでいました。なので今日は小雨が降っていましたが強行!雨の日の瓦作業、特にコケが生えてたりすると信じられないほどよく滑るので絶対に真似しないでくださいね。

結果、現在ザーザーと雨が降っておりますが、雨漏りは治ったようです。(やったね!)。その道のプロに頼むのも手ですが、腕の良い職人さんを呼べば1日3万円ですし、成長も出来ません。経験を積むことで私は体重が74kgありますが瓦を割らずに歩くことが出来るようになりました。ポイントは「体重を3点で支えること」と、「重なってる部分を踏むこと」です。


家も少しずつ良くしていこうと思います。


2017年10月21日

家族みんなでナイスなブドウ農家になります

長野県が開催していた有機農業基礎技術講座の全講義を受け終わり、卒業証書を頂きました。

有機栽培に特化した講座に参加できる!いうことで持続可能な栽培を目指している私としてはガッツポーズが止まりませんでした。快くいかせてくれた研修先の信州うえだファームの船田常務には大変感謝しております。ありがとうございました!

授業内容は具体的には有機農業基礎知識、土壌の基礎知識、病害虫とは、農薬による防除と物理的防除、フォロモン剤、農産物加工、雑草の防除、農業経営管理、土壌診断の利用法などなど。
有機農業基礎技術講座での土壌分析の様子
ワインの世界ではどうも軽視されている健康志向(※)ですが、私は味と同じくらい、安心と安全には価値があることだと思ってます。消費者の人も出来るだけ減農薬を求めていると肌で感じているし、消費者に出来るだけ安心安全なものを届けたいという気持ち&努力なくしていいものは作れないと考えているからです。(実は味に関しても農薬を使えば使うほど良くなるとは思えず、逆に農薬が出来るだけ少ない方が本来の味わいが出るのではないかと考えてます)

なので有機認証も視野に入れるわけですが、、、当然栽培のハードルは上がりますし、更に長い道のりになってしまうことでしょう。リスクもあるし認証には多額のお金もかかりますし。でもワインは作り手の考え方や生き方がその味に表れるお酒です。自分らしくやるしかないしそれが一番いいと思うんです。


8歳息子は今日(2017年10月20日)、寝ている生後二か月の赤子(名前:アル)の寝顔を前に、「アルが大人になるころには僕達でブドウで成功してようね」と言ってくれました。この子達こそ、私の最大の強みかもしれません。だってこの子たちのおかげで65年後に樹齢65年の樹でジュースやワインが作れるんですから。畑での作業自体が家族だんらんになるのですから。

乗用モアにまたがってみた8歳息子。愛してるぜ!


先日も、畑に行くというと一緒に行くと着いてきて手伝ってくれました。
奥さんの由紀ちゃんもラベルデザインを考えてくれてます。
家族みんなでナイスなブドウ農家になります。



※有機栽培のワインは軒並み安価であること。そして酒屋さんにならぶビオロジックワイン(有機栽培ワイン)はどうしてか大抵、美味しくないものばかりであること。私が感じている限り、ワインは安心安全より味で評価される傾向にあるので。

生後72日の次男。首がすわりました。はいはいももうすぐ。成長してます。


2017年10月16日

研修先の畑で最高のシャルドネが出来る予感です

秋の収穫ラッシュ。農業やっててよかったなと思える季節です。
自分の収穫物だったら最高なんですけどね、まだ他人様の葡萄なんです(笑)。

東御市サンファームのシャルドネの樹
ワインブドウ栽培で一番勉強になったのは研修先の信州うえだファームが管理する東御市のサンファームのシャルドネの樹でした。25年級だという老木、広い畝間、1.2m~5mの自由な樹幹。剪定や摘果、除葉、農薬のかけ方などをいろいろ試してみて、どう育つのか、どんなブドウが出来るのか、この2年間見守り続けました。

そして今年、黄金色にまで熟した粒の糖度はなんと22.5越え。それでいて酸もしっかりと残ってます。2017年は天候に恵まれた年ではありますが、この収量でこの品質。ぶどうの粒を食べ比べることでただ糖度が上がってもだめで酸が残ることの重要性も理解出来ました。

今年、この畑で栽培方法の一つの成功例を見た気がします。そしてうれしいことにこのブドウを買い取ってくれたワイナリーさんがここの葡萄だけを使ってワインを仕込んでくれるとのことなのです。このワインを飲むことで決定されることがいろいろあります。とても楽しみです!


長野県長和町五反田圃場
さて、長和町の試験圃場である「五反田圃場」の支柱立が2週間前からスタートしました。

町内在中のシルバーさんと一緒に1日25本から30本の支柱をエンヤコーラと立ててます。1日にそれしか出来ないのは「外柱も中柱も90cmまで埋める」、「中柱にもアンカー」、「外柱には筋交いもつける」などのワインブドウ畑の垣根式の支柱としては県内トップクラスの設計だからなのですが、それ以外にもこの畑に場所が少し掘ると巨大な石がゴロゴロとでてくること、そして少し掘ると水が噴き出すことがあげられます。
  
この圃場に植えられる品種はコンコード250本、ナイアガラ250本、シャルドネ250本。これが生食用ではなく、ワインブドウ用として育てられるのです。

今の所、コンコードを買い取ってくれるワイナリーが見つからないこと(※)と、通常棚栽培されるコンコードとナイアガラを垣根で密植栽培していいものが獲れるのだろうかという心配は大きいのですが、町が盛り上がるというなら、全力でお手伝いをしたいと思ってます。(もちろん、自分の畑では最高のワインで町おこしをしますよ!)

贅沢な支柱をバックホーで90cmの深さに埋めていきます。
ちなみに東御市ではコンコードの買取価格はワイン用ブドウ品種の半分以下、というより、2/5です…。どこか高く買ってくれるところがありましたら是非ご一報ください!お願いします。


※ちなみにワイナリーがアメリカ品種の買取を断る理由は以下の通りでした
1.アメリカ品種は粒が大きく欧州系のブドウ用のプレス機や破砕機が詰まって大変だから
2.アメリカ品種のワインは安くせざるを得ないし売れないから
3.アメリカ品種は特有のキツネ臭があるのでタンクから匂いが消えなくて困るから

2017年10月1日

2017年はビッグビンテージ!あちこちでワインぶどう収穫です!

あべっちです。収穫の秋、大好きな季節です。暑すぎず寒すぎず花粉症もなく、畑に居てもとても気持ちがいいです。


写真はあちこちで収穫のお手伝いをしたりしていただいてきましたワインブドウです。さて、突然ですが上の3つの葡萄の品種、分かりますか?品種による見た目の特徴ももちろんありますが、それと同じくらいクローンや樹や樹勢や房ごとで違いが出るので見た目での判別は一苦労です。正解は左からシャルドネ、ピノノワール、シラーになります。それにしてもピノノワールはひときわ小さいですね。

 こちらは隣町で収穫のお手伝いをさせてもらったリースリングです。もう収穫出来るなんてうらやましい。リースリングは病気にとても弱く雨の多い日本では栽培は困難だとされてますが、豊かで幅広い酸を持っており晩熟、しっかり熟成させることが出来れば可能性のあるブドウだと信じてます。

今年は去年のような9月の長雨がないせいでどの圃場でも病果が少ないです。今年はいわゆる「ビッグビンテージになる年」なのですね。5年後10年後にも「2017年は良かったなぁ」と話すのでしょうね。私も現場にいた人間としてそれを話せるのはしあわせなことです。

こちら収穫したシャルドネとリースリング。熟度などが分かっているだけにこのブドウがどんなワインになるか楽しみです。出来たワインを飲んでみれば自分の作りたいワインにまた近づくことが出来るのですから!

そんなわけで私の葡萄が売れるまでの間は数多くある飲みたい日本ワインを飲むためのお金の確保が一番の課題だったりするのでした(笑)。

ではでは、全ては農作業の後のおいしい1杯のために。


2017年9月24日

家族で青木村をエンジョイじゃい

8歳息子のサッカーの試合「ろうきんカップ」が青木村で開催されるとのことで家族みんなで朝から青木村へ向かう。青木村はちょっと思い出しただけでもいろいろやってる若い人や知り合いが集まっているとても勢いのある村。

それなのに何回かしか行ったことが無いのはもったいない。それというのも上田方面に行けば米ぬかやおから、キャベツの外葉をもらえるルートがあるので山羊と鶏のためにもそっち方面に向かってしまうから。なので今日は楽しむぞー!

チャイルドシートにも慣れてきた生後40日の次男。ワインの味が分かる男になるのでしょうか。
サッカーはみんな頑張ってくれた印象。息子もシュートを1点決めてくれた。おかげさまで約束のゲームソフトを買うことになってしまったけど。やれやれ。
サッカー会場から見えたパラグライダーの人。落ちないか心配してしまう。

去年引き取ってもらった山羊の子を見に行ったり、奥さんの友人がオープンした古民家のパン屋さんに立ち寄ったり(プレゼントThanks!)。山笑うのオーナーもいらっしゃり久々に会えた奥さん嬉しそう。
うれしいメッセージとおいしいパン。愛されてる奥さんが誇らC。
友人が新規就農で始めたブドウ畑を見せてもらい、小一時間位情報交換。夫婦で作業している姿がほほえましい。私も家族と作業が出来たらいいなと常々思ってる。息子もいちいち畑に来たがってくれるしそうなるのも遠くないかも、なんて妄想する。






青木村と言えばファンキーシャトということで友人に一度見ておいた方がいいと勧められ。確かにブドウ栽培を殺虫剤や除草剤を使わずに硫黄合剤とボルドー液+緊急時の防除のみ行い、醸造も亜硫酸少なめで仕上げる自然派スタイルはそらいろ農園としてはとても気になる存在。ワインも好評価されているしグリグリおいしかったし。家族に軽く土下座して行かせてもらうことに。

ショップは閉まっているようだったので畑の前で車を止めて見させていただいた。誰も居ない畑に勝手に立ち入るのは自分がやられていい気分がしないので私はやらない。だから車の中から15秒くらいじっとみる。それでもいろいろ分かることがあって満足。それ以上観てもそもそも視力が悪いから見えないし。

・全ての垣根の両面に防獣害ネット→山の斜面の畑だしなので獣害に苦労してそう。見えただけでも100列はあったから50m*2*100で10km。この量のネットを補完するためだけに倉庫が必要な量。こりゃ大変だ。だけどそれでもやらなきゃいけないくらいの獣害なのだ。私の畑も何もしなければとんでもない被害に合うことは予想出来る。知恵を絞らなくては。

・除草剤は確かに使ってない。除草剤なんて手間暇の削減にはなるけどワインの味わいにとっても土壌の生物にとっても良いわけが無い。いや例え使えばワインが美味しくなるといっても使いたくない。

・仕立て方は日本で流行の垣根のVSP方式。大きい葉と小さい葉が混在、葉の色も濃すぎず丁度良さそう。この時期に赤品種の房周りの激しい除葉はしていない。房を太陽に当てないとメトキシピラジンが抜けず青くさい香りが抜けない。10月に入ったらやるのだろうか。興味深い。

ともあれこだわりのあるワイナリーが評価されてるとワインファンとして私もとてもうれしいのです。

帰り道に上田の現金屋さんでワインを1本買って帰った。ファンキーシャトーのがあれば良かったのだけど無いのでドメーヌ・レ・ロケの2002年物を。以前2005年のを飲んだのだけど熟成味が心地よくて。15年物が1600円で買えるのだからちょっと仕組みが分からない。ともあれ作り手に感謝。


久しぶりにとても有意義なお休みの1日。
ありがとう、青木村の皆さん!


1日家に誰もいなかった日のネコのトトラは甘えん坊でしたとさ。

2017年8月27日

赤ちゃんとカイテキ草退治

産まれた我が子
 2017年8月9日に待望の第二子が産まれました。51cm、3270g、男の子です。私は3人兄弟、奥さんも2人兄弟で子供は2人以上欲しいねと話していたのに1人目以降、長野県移住後に3回妊娠するも、全て流産。もうダメなんだろうとどこかで思い始めて2年経過した去年のクリスマスに妊娠を告白されるというドラマチック具合でした。

弟にミルクを与える8歳息子
奥さんもきっと最後の妊娠出産だろうと妊娠期間中の日々を楽しんでました。8歳年が離れてしまった長男の本当の心境は分かりませんが、私たち3人家族に来た新たな命を、大切に繋げていきます。

出産祝いやうれしい言葉や電話やメールをいただいた友達や目上の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。サンキューです!



レンタルしてきた乗用モア
さて、ブドウ栽培で変わったことと言えば。乗用モアを始めて自分の畑で使ってみました。車に乗りながら通ったところの草が刈れるという優れものです。除草剤を使わない果樹園をするなら重宝すると思われます。

今回は東御市の信州うえだファームからお借りしたもので(ありがとうございやす!)、軽トラに積み上げて往復2時間、なかなか骨が折れる作業でした。しかも気を使って古い型式の方を借りてきたので使い始めて5分で消耗品のベルトが切れて修理に行ったりバッテリが落ちたり、、もうイヤン。(はやく自分のが欲しいー)。
乗用モアで草刈り中の長和町日向地区の柿の畑
で、修理から返ってきたモアちゃんを使ってみた感想は…!?…「コレスゲー!」でした。気分的には草刈払機の10倍のスピード。思わず二度見したり、残像が残ってると感じるような速さです。(実際には3倍くらいでしょうか。)。それに意外と刈残しが無いんですね。

とはいえここは中山間地、乗用モアで刈れない斜面も広く、そんなところは手作業でやるしかありません。N嶋さんが乗用モアでスマートに刈ってる間、対照的に私は斜面でビーバーを振り回しながら草退治をしましたとさ。


元気に育っている苗木の圃場
苗木もすくすく、というよりじっくり育ってる感じです。葉が落ちるまであと2か月、今は冬を越すためと来年の春に萌芽するための養分を溜めているのでしょう。標高850mのこの地で寒冷地の冬を越せるかどうかが見もの&腕の見せ所ですね。


努力は惜しみません。家族や生まれてきた命を守るためにも、頑張ります!
全ては幸せのお手伝いをしてくれるおいしいワインのために。

2017年8月5日

立科町のいざわさんのワインお披露目会に参加しました

 
本日2017年8月5日(土)は長和町のお隣、立科町のたてしなップルさんでアルカンヴィーニュの1期生である(私は2期生)いざわさんのファーストヴィンテージのお披露目会がありました。美味しい料理とワインをごちそうさまでした。

最初にいざわさんがワインの説明をしてくれたのですが、彼がこの日のために費やしてきた努力と時間を想像し、涙がにじみました。同じ作り手として苦労や不安が分かるからです。私にもこんな日が来るのでしょうか。その時に私にはこれだけの人を集めることが出来るのでしょうか。魅力ある作り手にならなければいけません。
 
いざわの畑のファーストヴィンテージ
Le Coteau des Chevrettes, Sauvignon Blanc enfant, 2016。糖度12%。
一瞬、樽を使ったのではないかと感じたほど果実味のある香りが心地よく、しっかりと完熟させた果粒を想像させてくれました。ワインは味わいもさることながら、香りもとても大切です。

2016年の長野県は収穫時期直前の長雨がひどく、(30日中、25日以上降ったエリアも)、更に3年~5年目の若い樹からの収穫ということでしたが、それでこのポテンシャル。天候に恵まれれば来年以降はすごいことになりそうです。隣町で作る自分のワインもちょっと期待できるかも、なんて妄想したりもしました。
 
立科町の地域おこし協力隊の方や立科町でワインブドウを栽培している方とも新たに話せてとてもワクワクしました。まだまだ素敵な方がいらっしゃるんだなぁ。またお会いできたらと思います。
醸造した320本のうち1本買わせていただいたので飲むのがとても楽しみです!

2017年8月1日

ぶどうの葉食害の犯人指名手配中

長野県のワインの作り手、阿部っちです。
今回は畑で見つけた2つのフィールドサインから相手(虫)を特定したくて写真を撮りました。

 

こいつは誰の仕業だその1.ブドウの葉の丸い食害

今日の圃場の草刈作業中に、見慣れぬ葉の食害跡を見つけました。
道具を使って穴を開けたようにきれいな円形の穴がポッカリ。


草刈り後から飛び跳ねるキリギリスやバッタをみたもので私はバッタ系だと思ったのですが、8歳の息子曰く、幼虫系とのことです。画像検索してみても見つけられませんでした。さぁ真犯人は誰でしょうか。分かる方、教えてください。

コオロギ、こいつも怪しい。


こいつは誰の仕業だその2.くるくる葉っぱとたっぷりの糞

葉っぱがロールしていてもしかしてリーフロール(ウイルス)かと思って開いてみると・・

中にはたっぷりの糞。虫や幼虫のようなものは見当たらない。もう飛び立った後なのか!?それともまさかこれ自体が糞ではなく卵!?謎が謎を呼びます。私も全力で調べるのでそのうち分かると思いますが、どうか分かる方教えてくださいませ。


「ワインの味を下げる殺虫剤(農薬)を使わない」という覚悟を貫くためにはまず敵を知ることが大切と考えてます。なので畑に行くたびに虫が残したフィールドサインに気を配って観察してます。知らないことがあるとどこかワクワクします。

そしてこの作業、ちょっと楽しいです。こういう作業なら子供も興味を持ってくれそう。
私たち親子が虫博士になればなるほど、うちの畑の食害は減っていくことでしょう。
全てはおいしいワインのために。

2017年7月16日

ワイン作りが信濃毎日新聞に掲載されました

ワインの作り手まっしぐら、阿部タケシです。

上の写真は仮植苗の畑です。ようやく5000本くらいは植えられたのかしら。育って窮屈そうな苗木を仕事終わりや土日の時間を使って仮植していたのですが、急斜面なので水やりしても下まで流れ、腐食が無いので保水性が悪いこともあり、悪戦苦闘しているうちにもう7月半ば。長野県で標高600mでも気温が毎日37度越えの今日この頃は植えてもいよいよ枯れる率が上がってきたと感じてます。

とはいえ。それも計算のうちに入ってのこの本数なので、頑張った苦労が報われたと思ってます。それに来年もその次の年も苗作りは続いていきます。来年もまた1万本植えればいいんです。それに今回の失敗や反省点から、来年以降の苗作りで活かせる技をたくさん見つけられたのは良い経験でした。じっくりと観察しながら良い苗を厳選して植えていこうと思います。

○今年の反省点(来年以降の改良点)は以下の通りでございやす
・斜面で水やりしても流れてしまう圃場だった →来年は平らの畑行えば成功率UP
・大切な苗なのに研修作業で水やりの時間があまり取れなかった →来年からは改善
・トラクターが故障し、耕すことが出来ず、全てクワでの作業で時間がかかった →改善済
・暑い季節までに仮植を終わらせることが出来なかった →来年からは改善確定
・そもそも仮植など必要ない植え方で植えればよかった →来年からは実践


そうそう、信濃毎日新聞から取材を受けて、先日新聞に掲載されました。
ありがとうございますー。



長和町の役場の人たちからも、町民の方からも期待の声をいくつもお聞きしてます。昨今のワインブーム中で、最高のワインを作るために人生を懸けてるライバルは驚くほど多いわけですが、その中でも輝けるように、頑張るしかありません。

いくら町がバックアップしてくれたとはいえ、最終的に最高のワインを造れるか、それともそれほどでもないありふれたワインとなって埋もれるかは自分の努力の量と栽培と醸造の手法とテロワール次第でしょう。ワインブームで日本ワインの作り手が全国で急激に増えてますが、同時に、海外産ワインがお手軽価格で買える時代にもなりました。その上フランスワインの関税が撤廃されるかもという話まであり。。この中で生き残れるワインの作り手は何パーセントでしょうか。

今は研修期間中で月給制ですが、来年4月からは就農、独立となります。不安もありますが、、船出前は誰でもそうだと思います。同じくらいの期待もあるので大丈夫でしょう。

なにせ栽培方法に関して私はこの2年間、例えば葉っぱ1枚を残すか落とすか、どこの場所の何枚目を残すかなどを真剣に考え抜きました。誘因方法も仕立て方も除草方法もどの工程にもありとあらゆるアイデアと根拠が満載です。そんな技がいくつも重なって飲んだ時に分かるような「個性」が生まれてくれるのではないかと期待してます。(もしかしたら日本ワインコンクールで金賞が取れるレベルのが出来るのではないかと本気で考えてるくらいですから!)

こんな努力が実って自分でも満足できるレベルのワインが出来るようになったら私もワイナリーを作りたいと思います。


いつもお読みくださっている方、ありがとうございます。

2017年7月4日

カーテン式で樹勢をコントロールできるか?

皆々様、こん○○わ、あべっちです。長野県も梅雨らしい梅雨に入りまして。仮植したばかりの苗は水やりしなくてよいので助かるのですが、2年苗たちは病気との闘いに入ってます。がんばれー。

激しい雨の中、仮支柱を立て直し誘引をしました。新梢がぐんぐん伸びてきてます。健康的な育ちをしてくれてまずは一安心。人の手が入ってない裏の山々の土が豊かだから土も肥えているのかもしれません。


この列はカーテン式を実践してみようと考えてます。(GDC(ジェノバダブルカーテン)とはまた違う方式です)。通常の垣根栽培(VSP)では新梢を結果母子から上に伸ばしますが、カーテン式では上から下に伸ばすことで樹勢を抑えます。一番上まで結果母子をもっていかないといけないので根気と手間と時間がかかる仕立て方です。しかし雨が多く、樹勢が強くなりがちな日本のブドウ栽培では有効な手法だと思います。


また、ぐんぐん伸びている雑草は、地主様からは嫌がられる存在ではありますが、地下を見ればその根が、遊休荒廃地解消のためにバックホーなどの重機で踏み固められてしまった土を耕してくれてます。そこに微生物や空気、ミミズなどが入る余地が生まれ、更に団粒化が進むわけです。ありがたいですね。

この頃、消費者の方から応援のメッセージなどを頂くことがあります。単純なので、一言でもいただければ数日間の励みになりますのでぜひお寄せください。ではではっ。