2012年9月27日

「みつめて!信州生テレビ2012」で紹介されます

朝晩、肌寒くなってきました。…なんて表現じゃ弱いくらいと思ってしまうこちら長野県長和町です。なんと朝6時半でもまだ息が白いんです。まだ9月だってのに。氷点下のあの寒さを思い出してしまいました。(1歳半だった息子の耳は寝てる間に凍傷に…)。

さて、今週土曜日(2012年9月29日)、千葉からの引っ越しから移住、悪戦苦闘しながら農業で食っていこうと頑張る私達を半年間にわたって追いかけてくれたテレビ番組がいよいよ放送になります。(長野朝日放送なので長野の方しか見られないかもしれません)。


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取材を受けている最中です。DIY初心者の私が流し台に断熱材と張り、その上に吹抜けにしたときに出た古財を張っている様子です。家の中も外もごちゃごちゃでまだ見せられる状態ではないのですがでもそれも私達の現実。きっちり撮影して頂きました(笑)。

スタッフの方達は本当に丁寧に取材をしてくれました。引っ越し当日は千葉まで車で来てカメラを回し、その後も何度も時間を割いて撮影にきてくださいました。正直、テレビ番組というのはこんなに力を入れて制作されていたものなのだと感心したくらいです。

放送される番組は「みつめて!信州生テレビ2012」という毎年1回の特番で、なんと7時間近い生放送をする人気番組だそうです。過去の放送内容を見てみたのですが、どのコーナーもチャレンジ精神を感じる、面白そうな内容でした。


みつめて!信州生テレビ2010
http://www.abn-tv.co.jp/program/7nama2010/

みつめて!信州生テレビ2011(20時間テレビ abn開局20周年スペシャル)
http://www.abn-tv.co.jp/program/20jikan/

スタッフの皆様には「面白い番組を作っている誇り」みたいなものを感じました。なんというか妥協しないんですよね。素直にかっこいいなと思いました。一生懸命に生きてる人は素敵ですものね。数ある番組の中で、この番組で紹介していただいたことをとても嬉しく思います。

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最後の収録の日、スタッフの方と写真撮影をお願いしました。
本当にありがとうございました。


番組名:「みつめて!信州生テレビ2012」
テーマ:信州で暮らす
放送日時:2012年9月29日(土) 第1部9:30~11:45  第2部12:55~17:25
(私達が写るコーナーは放送は14:30位からだそうです)

2012年9月24日

週末マルシェに出品してます

少し前の記事で収穫量が少ないと書きましたが、8月後半からなかなか収穫出来るようになってきました。とはいえ、慣行農法と比べるとざっと1/15といったところでしょうか。あはは。

私の野菜作りのレベルがまだまだ足りないところはもちろんあるのですが、そもそも堆肥も化成肥料はもちろん、有機肥料の元肥すらあげない不耕起農法。成長が遅かったり収穫が少なかったりするのは考えてみれば当然なんですよね。

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さてさて、こちらが土曜日の収穫。トマト(世界一トマト、F1ホーム桃太郎)、ミニトマト(ステラミニトマト、F1アイコ)、辛ピーマン、ナス(早生真黒茄子、黒十全)、モロヘイヤ、バジル、人参(五寸人参)、枝豆(エンレイ大豆)、紫蘇、つるむらさき、オクラ(ベニー、クリムゾンスパインレス)です。

大玉の世界一トマトはその大きさを支えきれず、完熟する前に株から落ちてしまった物もあります。短かった長野の夏もそろそろ終わりということですね。ちなみに市販の流通トマトは緑で少し黄色になってきたところで収穫して出荷してます。これが1週間後には見事に赤くなるわけです。(研修に行った有機トマト農家さんもそうでした)。それに比べれば私のトマトの方が美味しいと思われます。

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収穫した野菜は週末限定のマルシェに出品してます。場所は長和町の道の駅にある「ら・ささ」です。7月中旬にオープンしたばかりのお店ですが商品を並べさせてもらってます。

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 大玉トマトはよく売れました。スーパーで農薬野菜を買うよりもリーズナブルですしね。高ければ売れない、安ければ売れる。値段が課題です。ともあれ、長和町で無農薬野菜が手に入るお店は貴重です。本当に安心安全な野菜作りを頑張る若者達を応援したい皆様も週末はどうぞお店に足を運んでくださいね♪

 自宅直売所も奥さんが2週間かけて看板を作成中です。(というか10日以上作成が止まってる!?)。鶏たちもはやく卵を生み始めてくれたら良いのになぁ。とにかく今年はガマンのとき。来年のための種を蒔いてます。遠方からも来たくなるようなちょっと良い感じのお店を作りますよ~。

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鶏さんたち、期待してるよ~。

2012年9月21日

自家採取が楽しい季節です

あべっちです。長野移住1年目の暑かった夏が終わりました。
がむしゃらに頑張った気もするし、もっと頑張れたかなとも思います。

夏に野菜のネット販売をすると書いておきながら実現できなかったことをお詫びします。自分たちの自給自足分や1年分の保存食作り、そして地元のお店への週末出店や友人への野菜セット、更には自宅直売所もスタートし、ネット販売に回す量が作れなかったのがその理由です。まったくもって申し訳ありませんでした。収穫量アップは今後の大切な課題になりそうです。

さて、野菜作りの1番の楽しみといえばなんといっても収穫なのですが、次に楽しいのは自家採取でしょう。自家採取を続ければ続けるほどその種はその土地の風土になじんで良くなっていきます。どうして良くなっていくかって?それは良く育った株や実を選んで種を取るからです。

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こちらはつるなしインゲン豆です。収穫するまでは3ヶ月ほどでしたが種取りが出来るまで完熟させるには5ヶ月近くかかりました。色が付いてないだめな種もありますね。でも捨てるのは可哀想なので来年の春に畑の隅っこにでも蒔きましょう♪


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採種した種を天日干ししているところです。(奥のは保存食を作るための紫蘇、右のはお茶用に乾かしているトウモロコシのひげ)。以前住んでいた千葉県市川市は湿度が高く、乾燥中にカビが生えてしまうことも良くありましたが、涼しい風が吹き抜けるこちら長野県和田村では大丈夫そうです。

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自己満足なのでしょうが、自家採取した種達は見てるだけで癒されます。何とも言えない自然が作り出したいろいろな模様、色、かたち。もちろん完全無農薬で作ったので安心安全。種会社から買えば種子消毒しているものも多いですからね。

しかし大切な作業なので念には念を入れてしっかりと乾燥させようと思います。数年間続けて風土にあってきたとしても、一度でも採種に失敗して途切れれば最初からやり直しなのですから。しっかりとした種が残せるよう出来るだけの努力はしたいと思います。

また、私のような不耕起、雑草共存、寒冷地、のような特殊な農法の人にこそ、自家採取は有効です。自家採取さえすれば今年より悪くなるということは無いでしょう。早く種を蒔きたい気持ちでいっぱいです。

今は種取りが出来ないF1種が野菜の主流になっているので、自家採取をしなくなった農家も少なくないと予想できます。たった50年前には農家はみんな自家採取をしていて、その技を子供達に伝え続けてきたのに、それが途絶えつつあることが残念でなりません。最高に楽しい作業なのになぁ。

そらいろ農園は無理なく循環出来る永続的な野菜作りと生き方を実践していきます。
私達家族にとって、そうやって生きていくことはお金よりも大切なことだったりします。

2012年9月13日

種なしぶどうを作るための農薬について


あべっちです。眠いです。でもこれだけは書いておかねばという使命感で書いてます。

さて,こないだ知り合いの農家の方からぶったまげるような話を聞きました。
なんでも種なしのぶどうは農薬を使うことにより出来るとのことでした。種なしの果物はずっと農家や農協の努力のたまものの品種改良で出来たと思っていたのでショックでした。


現在売られている野菜や果実は特に記述がない限りはほぼ間違いなく農薬や消毒をしていることは知っていましたがそれは殺虫剤系や消毒系だと思ってました。それがまさか種を作らせないというさながら遺伝子組換えのような加工がされていたんです。
 通常は植物の雌しべの根元にある子房が受粉をすると中に種子ができ,肥大を始めて果実に育っていくという流れです。それをこの農薬(具体名はジベレリン)を使用することにより,花粉ではないもので子房を肥大させ,果実をつくります。受粉してないので当然,種は出来ないというわけです。


これを皆さんがどう思うのかは皆さんの価値観で決めて頂きたいのですが,このような事実を知っておいて損はないと思います。いや,消費者は知るべきです。そして出来るだけ食べ物を選ぶべきです。

私からすれば,頭をニュートラルにもどして考えてみてもやはり種を作らない果物は変だと思ってしまいます。子どもを残さない植物なんて。F1種と同じですものね。奥さんに話したところ,「それって例えば女性に赤ちゃんを作れなくするってことでしょ?なんだかなぁ。」的なことを言ってました。

そういえばどこかの国では食べやすくするために骨のない魚を作ったりしたと聞きました。食べやすいから,便利だからという理由でこのような農薬が常識になってしまったわけです。
 他にも裂けてしまったトマト,皆さんは買いませんよね?でも裂けるのを防ぐ農薬が使われているとしたら?キュウリをまっすぐに作るために農薬が使われているとしたら?私は裂けたトマトが良いわけでも曲がったキュウリが良いと言ってるのではありません。情報として知っていて欲しいのです。そして繰り返しますが選んで欲しいのです。そしてあわよくばこのような魔法のような薬を使わずに頑張ってる人間が居ることをどうか知って欲しいと心から願います。

この際,ずっと思っていたことを書いてしまいますが,そもそも農薬の世界では殺虫剤のことを「消毒」と呼んでいるのですが,毒を消すどころか毒を撒いておいて消毒とは便利な言葉を作ったなぁと思います。

暗い話になってしまいましたが,次は明るい記事を書きたいです。ではっ!