2018年8月30日

2018年08月30日(木)そらいろ日記

メルローの畑。写真に写る無数の赤とんぼが見えるだろうか。
 今日は1日ブドウ(メルロー)の樹間の草刈。畑にトンボがたくさん飛んでた。彼らはおそらくパートナーを探しているのだろうけど、飛んでる虫を食べたりもしてるのだろうか。もし食べてるなら彼らを呼び込む方向を考えるけど。で、ネットで調べて見た→「草刈後に飛び立つ小さな虫を食べてるのではないか」ってことらしい。ふむふむ。有益だな。
草の陰から虫の声がした。このくらいの長さが必要なんだ。
休憩中、ある程度の長さの草から虫の鳴き声がしてるのを聞いて思った。コオロギやキリギリスが鳴くにはある程度隠れることが出来る草の長さが必要だと。だってしっかりモアで刈った隣の区画では声がしなかったから。畑を生物多様性にしたいのであれば草を残さねばいけないということだ。

草刈後のメルロー畑。生えてる草が品祖。まだ土が未熟なんだ。
草刈後のメルロー畑。これでも刈ったのだけど、この程度にしておいてまたちょいちょいやったほうがいいだろう。全ては2年後のワインを少しでもおいしくする為。それだけを考えて全ての管理を行いたい。

ブドウの天敵スズメガ
さあさぁ!こいつがスズメガ。3匹も見つけた。あらゆる殺虫剤もまいてないので仕方ない。その樹の全ての葉を食い尽くすまで食害を続ける憎らしいヤツ。今年は全くのノーガードだったので仕方ない。来年からはこうはいかんぞ。あとそうだ、鶏を放すかな。

そらいろ農園のメルロー(定植1年目)
定植1年目の苗は少しべと病が出てるけど2回のボルドー液だけで頑張ってくれてる。去年の仮植畑の苗を見ているのであれと比較すると健康的に育ってるのが分かる。ちなみに葉っぱを見てもらいたいのだけどボルドー液の青白い粉がついてないでしょ?これは農薬が薄い証拠。逆に葉にびっちり白いのがついてれば濃いのをかけてある証拠。使用回数の制限の無いオーガニックな農薬だからこそ、しっかり選びたいね。

 帰宅すると由紀ちゃんがとうもろこしの皮むきを頑張ってた。お弁当もご馳走様。シャンプー&石けんづくりもありがとう。おかげで今夜のお風呂も気持ちイイのだろう。アルは階段の最上段まで上がれるようになってしまった。外で歩く日も近いだろう。・・・って君もう12ヶ月だろう。兄は10ヶ月で外を走ってたから。兄弟でもずいぶん違うのね。

2018年8月29日

2018年08月29日(水)そらいろ日記

カベルネフランの一本畑の鹿避けネット張り直し。石ばかりのこの圃場に新しい支柱は、脚立とハンマーで強烈に打ち付けるも5cmくらいしか入ってくれず、これじゃ鹿の攻撃を防ぐどころか自立してもくれない。となるとバックホーで穴を掘るしかない。

穴を掘ってから一度バックホーから降りて支柱を立てながらバックホーのバケットに乗ってハンマーで打ちつけて自立させる。自立を確認したらバックホーに戻ってそぉぉーーとバケットを支柱に当てて下に力をいれる。運が良ければずぼぼぼぼっと深く入っていってくれる。バックホーの原理を考えた人、すごい。

草の海に埋もれたワインブドウ畑
次の草刈作業は株が草に埋もれていた為、とても時間がかかった。こんな状態になる前にやればいいことは百も承知だったけど他にやることがあったので仕方ない、とはいえやっぱり時間はかかるしビーバーのガソリンも余計にかかるし、心底バカらしい。もっと早くやっておけばよかった。でもブロッコリーの除草も先手必勝なのでベストは尽くしてるというべきか。専業農家って大変だね。

夜、H君がフェイスブックの千曲川ワインアカデミー2期生のページにイタリアのラディコンに行ってきたとの投稿があった。いやー、うらやましい!というか私にはそんなツテもないしなぁと思う反面、お金さえ出来たら観光客として行ってみたらいいんだと。いつか行くぞ!

携帯電話の調子が悪い。通話中に切れたり着信の通知が遅かったり。この携帯は3年前に友人のお母さんのお古を貰ったものでかなり使い込んできた。そろそろ変え時かな、と思うのだけどどうせ変えるならスマホかなと。でもそうなるとお金が無い(もったいない)ので秋のブロッコリーのお金が入る10月まで待ちたい。うぐぐ。


2018年8月28日

2018年08月28日(火)そらいろ日記

草の中でも生きてたカベルネフラン。ちょっと病気が出たけど復活希望。
今日はカベルネフランの畑の草刈。ブロッコリーの対応でなかなか来れなかったので草は5m超えのモンスター級になっていた。肥料も与えてないのにな、信じられない。。でも草を伸ばすことでいいことも起こることが分かってきた。毎日発見。



近くの畑を耕作してる農業の先輩Iさんから大根を頂いた。上手に作るなぁ。実は今日、ちょっと嫌なことがあったのでそのやさしさに涙が出そうにもなった。長和町にきて本当に素敵な大人だなと思った人のひとり。この方にも恩返しが出来たらいいな。

長男のサッカー、東御市のチームに入れるかどうか正直、迷ってる。奥さんがやるのなら思い切りやらせてやりたい、と。でも週5で往復2時間、東御市まで送り迎え。これが今の私の仕事をしながら出来るか。そうなると奥さんがやることになり、赤子はどうなる。一緒に食事は?

本人がブドウ栽培がしたいと言ってくれて私もそれを望んでるんだからそうなればいいとも思う。だけど8歳にして身長154cm超えの恵まれた体格。将来はじいちゃんが185cmであるので小さくても190cmにはなるだろう。そして母親譲りの手足の長さ。このどう見てもスポーツ向きの体を何もしないで終わらす気かと。その想いが頭を悩ませる。

うちが自給自足をしていなければ。強烈に広い畑を管理していなければ。おいしいワインを造るという使命を背負っていなければ。普通のサラリーマンのままだったら、時間を割いてやれるのに、。なんて言い訳だよな。とはいえ時間がないんです、とはいえ。辛いところだ。

やはり最後は本人次第、なのだろう。とりあえずマラソンか水泳はやらせたい。マラソンは2年生のときに3年生を抑えて一等賞になったから。水泳は私がやっていて良かったと感じているから。どちらにしてもサッカー以外の可能性も考えたいから。こんなときだけ教えて、神様!

2018年8月27日

2018年08月27日(月)そらいろ日記

この夏。ブロッコリー36a、ブドウ1ha、自給野菜10a、自給果樹5a鶏の世話にヤギの世話、現金収入のためのアルバイトなどで毎日埋まっていてほぼ子供の相手をしてやれなかった。一緒に出かけても寄るのはコメリやムサシ、JAのグリーンファーム、良くてジャスコ。(それでもクレープ1つでニコニコだから可愛い)

夏が始まる前、今年はいろんなところに行って遊ぼうなと約束したのに、これじゃあんまりだ。なので死ぬほど迷ったけど、最後の夏休みとして息子と遊ぶことにした。ぶどう園の草刈は明日から死ぬ気でやるので地主様、今日だけは許してください。(とはいえ鶏とヤギの世話とちょっとした草刈と届いたアルミホース巻き取り機にホースをセットは出来た)

まずは長和町の釣堀のせいりゅうさんでおいしいランチを楽しんだ。今月の頭に釣堀も楽しませていただいたときにランチもいいよという話を聞いていたからぜひ来たかった。結果大満足。1杯に料理への愛情がつまってるといった感じ。また来よう。

次に向かった息子の為だけを考えて1925mまで登って向かった車山高原の昆虫フェア!!・・・なんと昨日26日で終了とのこと!ぐはぁぇ!!ダメージ、デカッ!更に、赤子がいるということで奥さん乗車拒否でリフトにも乗れず。結果、何もしないで帰宅することに。

しかし神様はこんな家族4人を拾ってくれたようで、なんとなく交差点を曲がって見て行き着いた池の平リゾートが楽しそうなこと!アヒルのスワンボートに乗って見たり、いやに高級なローソンで一休みしてみたり、白樺湖を赤子連れで歩いて一周してみたりといろいろ楽しめた。もう14時半を過ぎていたのでアトラクションはやらなかったけど次に来たら絶対息子にやらせてあげたい。

奥さんも入ってみたそうな喫茶店などを見つけたみたいで大満足。個人的には昔のコムサカフェで出してたみたいな700円出してもいいから超大きくて満足度の高いケーキを出してくるお店を探し中。それにしても池の平、案外近くに楽しそうな遊び場があったんだな。ここもチェック。秋に来たい。

家族サービスできたみたいで良かった。さぁ明日から頑張れるでしょう!!

2018年08月26日(日)そらいろ日記

ようやっと公庫からのお金(借金)が出たので思い切ってアルミホース巻き取り機(12800円)を購入。動力式噴霧器につなげてブロッコリとブドウの防除に使う。ホースを引っ張って歩きながらの手散布なので出来るだけ少ない労力で済ませたいからの出費。さぁこの分も稼がなきゃ。

3年前から手散布する覚悟を固めてた。1tの乗用スプレーヤーを使えば作業は快適で早いけど、土を踏み固めてしまうから。(そういう意味では300kgの乗用モアも頻繁に使いたくない)。これによる品質の違いは微々たるものかもしれない。でもいいものを作るには微々を積み上げるしかない。そう信じてる。

農家の友人Aがとうもろこしを持ってきてくれたので家族みんなで皮むきをして茹でた。小さかったりして売り物にならないからとのことだけど、彼の野菜はおいしいと定評があって、私も農家の先輩として一目置いている存在。茹でなくても食べられるとのことで丸かじりしてみてその甘さに夫婦で驚いてしまった。なんじゃこりゃ!こりゃうまい。

稼いで彼の野菜を適正価格で買ってやりたいとおじさんは内心思っている。つっても彼のほうがずっと稼いでいるんだけどね。未来の町長候補だと私は思っている。彼なら若さとこれまでの経験と行動力で町を引っ張って行ってくれるだろう。20年後だろうけどね。

そうそう、植えてた梨に実が生ってた!さくらんぼに続いての初収穫。果物大好き一家なのでこれはうれしい。農業で思い切り楽しんで何が悪い。子供がここに残ってくれるような生き方をしないと。いや、そんな生き方をしたいんだ。次はリンゴか桃か、ぶどうが早いかな?楽しみは続く。

2018年8月25日

2018年08月25日(土)そらいろ日記

1日の合間に奥さんが借りてきた松浦弥太郎さんの本を読んでる。奥さんの愛読書「暮らしの手帳」の編集長らしい。「良い問いは良い答えに勝る」「反論するな」「常にしあわせであれ」など私が失敗してきた感が強い行動について書いてる。ちょっと実践してみようかなと。

今月1歳になった次男の声のバリエーションがツバメのように増えてきて面白い。長男との違いもあって奥さんと楽しんでるところ。このしあわせをまた味わえるなんて。奥さんに感謝。

農作業的には金山2の株間の除草と追肥1と補植400本。三角ホーを使って器用に引っかくと気持ちよく草が削れてくれるのだけど、流石に4000株はきつくて腕を少し痛めた感じになる。とはいえビーバーでやった前作のときも腕が腱鞘炎になりかけたので同じこと。手仕事はやっぱり大変だってこと。

途中、補植作業もはさんで疲労が分散されるようにしたのが我ながらプロっぽい。絶対に体を痛めてはいけないのだ。昨日の夕方から合計6時間かかって終了。こうしてる二日の間にも隣の金山1の畑の草が伸びてきてる。やれやれ。。

追肥のほうはN30を2袋にFTE1kgとホウ砂500gを足したものを。春作ではホウ素欠乏が多発して収益を下げてしまった。失敗を経験として活かすんだ。

なんて作業をしてると息子が自転車で畑に来てくれた。サンダルに軍手もなしという手伝う気が無いスタイルが斬新だった。

息子は定植作業を手伝ってくれた。しばらくの間雨が降らないので水やりしなきゃいけないだろうな。

そうそう、この苗は地域の先輩農家から貰ったもの。こやつに出会ってから農業が楽しくなった。本当にいい奴。この男に出会えただけで長和町に来た甲斐があったわ。

風邪が1週間も抜けないけどそれでもやるしかないわけで、飲みたくない風邪薬を2食連続で飲んでみた。薬はお金かかるしあまり飲みたくないのだけど、ちょっとこのままいくと辛いから。明日の日曜日もブドウの草刈だ。

2018年8月24日

2018年08月24日(金)そらいろ日記

今日は朝から雨だったのでヤギと鳥の世話をした後、午前中から買い物に出かけた。1歳の赤子は同乗してるけど、息子が居ないのでちょっとしたデート気分。40歳にもなって奥さんとデート気分なんて、いまどきなかなか無いんじゃないかな。また赤ちゃん出来たらどうしようと聞くと、まぁ出来たら出来たでうれしいよね、なんて話す奥さんの言葉にドキッとしたり。

前から欲しかった、農作業用グッズを買わせて貰った。農業用のメガネ、足袋、膝あて、グリスの位置がすぐに分かる目印的なやつ、油を指すためのしょうゆさしみたいなやつ。。こういう類を奥さんに聞くとほぼ100%、「必要なんでしょ?買いなー」と返ってくるけど、必要だからって全部買ってたら生活が苦しくなる一方だ。

だから足袋は半年以上我慢した。そしていよいよ穴が大きくなって入ってくる砂の量がスプーン1杯分になってきちゃって洗濯が大変だから買うことにした。でも待ったからこそ、とてもうれしいんだ。2年間使ったボロボロの足袋、ありがとう。

奥さんが養命酒も買ってた。いやこれ、意外とバカに出来ないって。実際これを飲み始めてから奥さんは妊娠したし、私も具合が悪そうになりそうなときに何度と無く助けられたから。市販の薬をなるべく飲まない(というか効かない)一家にとってこういう予防対策は大切だと思う。

さて、昨夜からの雨は待望で恵みの雨だったけど、降り続けばそれはそれで邪魔になる。例えば咳が出るのに雨の中での作業になったり。風邪が悪化すれば倍くらい辛くなるのはともかく、赤子や息子にうつしたりすれば目も当てられないのでちょっと勘弁してほしい、

雨の中でどろまみれになって這いつくばって草抜きなんてしてると「農家は大変だなぁ」と思う。でもそれは客観的に見た場合。やってる本人としては、はいつくばるのは立ってやると腰が痛くてたまらず、膝を着く方が楽だから。暑い中、スーツを着て営業に回る仕事をやったことがあるのだけどあっちのほうがとても大変だったもの。

今日は先日、農業の友人(年下)が教えてくれた三角ホーが大活躍した。これもビーバーと同じで雨で草が濡れてる日か、早朝が望ましいんだということが分かった。すごい!毎日勉強になることがあるなぁ。でも全然、終わらなかったので明日5時に起きてやろう。

2018年8月21日

長男はパパの畑を継いでくれるのかの巻

由紀ちゃん。長男ゆーきが8歳になってようやく小学校に送り出せば夕方まで時間が作れるようになってきたところに、次男アルを妊娠出産。また忙しい日々が始まってしまってしまった阿部家なのだけど、あっという間にアルも1歳になったね。早い早い。

そんな中、長男ゆーきが赤子の面倒を見てくれて頼もしいね。

おとといはゆーきがブロッコリの作業を手伝ってくれたのは言ったよね。暑いしトイレもないし草抜きはとても疲れる作業だから来なくてもいいよと言っても着いてきた。うれしかったなぁ。
9歳息子。まだ農業の厳しさをしらない癒し系男子。
で、実は今日も、彼は学校の後、自転車で友達の家に遊びに行ったんだけど、行くときに50m離れた道から「行ってきまーーーす!」「パパ、がんばってねーー!!」と声をかけてくれて。川越しだったから驚いたけど「そこから話せるんだね!すごい!」「ありがとう!がんばる!!」と返したんだ。うーん、しあわせだなぁと。

で、2時間後、友達の家からの帰り道に畑に寄ってくれて、30分くらい見守ってもらって、それから一緒に帰ってきたんだ。作業中も「何をまいてるの?」「有機肥料だよ」「何から出来てるの?」「とうもろこしやカキガラだよ」「ふーん」みたいに聞いてくれて。

もしかしたら本当に農業に興味があるのかもしれない。ほら、口では将来はパパとぶどう作りするなんて言ってても本心は分からないじゃない。だから見抜かなくちゃ。
私は楽しくて、自由で、かっこよくて、普通の仕事みたいにお金になる自営農業を確立しなきゃいけない。そういう農業じゃなきゃ大切な我が子に継がせたくないもの。前途は多難、だけどそれも楽しめるのが農業なのかなって。

将来の彼はどこで何をしてるか分からないけど、妄想するのなら、私と畑で一緒に作業してるんだ。彼には彼のブドウの理想があって、いつの日か熱く語る彼の目の奥の宇宙に吸い込まれそうになるかもしれない。安ワインしか造れなかったダメな父親のワイナリーを建て直そうと奮闘するのかもしれない。

ワインバーで知り合ったのだろう、家に連れて来た美人の彼女はワイン通で、出会った初日から「おとうさんのワインは、そう、全然洗練されてなくて土くさい感じがしますよね。でも、また飲みたくなる。不思議なワインです。」なんて言われてどう反応したらいいか分からなくて。ともあれ押しに弱いわが子はこの娘と一緒になるんだろうななんて。

私たちの目指すワインはあーだろうこーだろうと徐葉をしながら2人で熱っぽく話すふたりを見て、にっこりしながら顔を見合わせる私たち夫婦。グラスにワインを注ぎながら「今度夫婦水入らずで旅行でも行こうか」って誘って。由紀ちゃんは二つ返事でOKするだろうな。

どの方向に人生が進んでいっても、自慢の我が子の成長が楽しみだね。
農業は可能性に満ちてる。逃げ出したくなるほど暑いけど、最後まで畑に立っていたものにはきっと大地と太陽の祝福があるはず。報酬でいつか家族でフランスやニュージーランドで好きなワイナリーめぐり旅行をしよう。

1歳になった次男。君は農業 or サラリーマン?

2018年8月19日

葡萄畑に生える雑草は生やすべきか、それとも刈るべきか?


ゆきちゃんとゆーき&アルへ葡萄栽培講座
葡萄畑に生える雑草は生やすべきか、それとも刈るべきか?


パパはこの選択肢を「ワインブドウの栽培でベスト5に入る重要なポイント」だと考えてます。 日照時間や土壌は選べないけど、栽培方法は選べる。個性が出せるポイントなのだから、よく考えて選びたいよね。



まず、雑草をきれいに刈るメリットは。
○木の日当たりが良くなり、地温上昇で育成効果
○人間から見て畑が美しく見える○雑草との養分と太陽光の競合がなくなる
○株元に虫(ガの幼虫)がつきづらくする
○湿気を溜めず、病気になる確率を下げる

逆に雑草を生やしておくメリット
○雑草の地表部分が虫の住処になる、生物多様性に近づける
○土壌の微生物が増える
○草刈り作業が楽○ガソリンの使用量が減り、排気ガスも減るので環境にやさしい
△伸びた雑草の根が土の団粒化を促進する

こんな感じかな。どちらがいいと思う?まず前提として、雑草を1年間刈らないで完全に放置することは物理的に不可能。理由は放置すればそのうち木になってしまうし、背丈3mにもなる雑草に多い尽くされては流石に葡萄の木が持たないから。だから雑草を生やしておくというのは「完全に刈らないで意図的に残しておく」という意味ね。

光合成の意味なら刈ったほうが良いし、生物多様性なら刈らないほうが良い。無農薬を目指すなら・・・これはどちらともいえない。どこを重要視するかなんだけどね。


もし除草するにしても除草剤はおそらく絶対に使わない。理由は使うメリットが無いから。うちのワインはそんなものを使ってはいけないんだ。頑張れば使わなくて済むのだから。


で、結論なのだけどうちのワインブドウは今(2018年8月)のところ、
雑草はきれいには刈らない、残す草は残す、草を育てるというスタンスで進めてる。せっかく生えてきてくれる雑草を使わない手はないと思うんだ。

理由の1つとして今、野菜の水耕栽培って流行ってるじゃない?土を使わずに水と液肥だけで育てるってやつ。こんな風に自分以外何もない環境で育てられたものがいいか、仲間や敵やどちらでもないものがたくさんいるところで育てられたものがいいかって考えたときに、いろいろ居るところのほうがいいと思ったの。理由は他にもたくさんあるけど、出来るだけ他の生き物の力を借りたい。それがおいしいブドウに繋がると信じてる。

ただ、雑草を生やせばコウモリガが入る確立は増えるし、湿気で葉が乾燥するスピードがおそくなり病気になりやすくなるので通常以上の対策が必要になる。とても手間が増えるけど頑張ってやっていこう。

もちろん、まだ実践1年目なのでよく観察して経験を踏まえて変化していくつもり。最高のワインが造れるブドウの栽培方法を確立するんだ。今のところはこんな感じ。ふたりも考えてることを聞かせてね。