2017年1月28日

2017年01月25日(水)ワイン会でリースリング、確定!

この日のワインアカデミーの授業の様子
JAの研修とワインアカデミーの授業後、2期生同期のN川さん家にお邪魔させていただくことになった。比較的家が近く仲良くしたかった方なので今日のワイン会はとっても楽しみだった。気分はウキウキ。今日はどんな話が聞けるのかな。

そうそう、ワインアカデミーに通い始めてからワイン会に参加させていただくことが多くなった。例えばテイスティングのある日は車を運転出来ないからお泊りのワイン会になる。ワイン会の雰囲気ってちょっとイイ。一人1本のワインを持ち込むのだけど、そのワインに合わせようとおいしい料理を作ろうとするその感じ。それがなんかイイのです。ちょっと他のお酒の飲み会ではなかった感じ。

友人宅へ向かう道中、長野県民御用達のスーパーTSURUYAで男4人で夕食の買い出し。他の人から見たら何部に見えるんだろうとか、上田鍋愛好会かとかいろいろ考えてたけどそんなことはどうでもいい。シェフが居るので当然こだわりの買い物になる。食べることが好きな人に悪い人は居ない。

薪ストーブでぽかぽか。田舎暮らしはこうでなきゃ♪
若干28歳のシェフが作ってくれた料理
料理もおいしく、ワインも進んだ。N島さんが持ってきたゲヴェルツも飲めたし、メルローも2種類を比較出来た。飲んだ時に産地やその年の気候やその人の栽培方法まで想像するのはワインならでは。こういうところも好き。

私が持っていたアルザスのリースリングは低価格にもかかわらず、先日思い切って買って飲んだアルザスのグラン・クリュよりまず香りが立っていた。これぞ本に書いてあったリースリングの花やはちみつの香りだ。そして味わいも分かりやすく美味しかった。良かった、やっぱりリースリング好きだわ。難しくても、収量が少なくても、やっぱりこれを育てたい。

 深夜の2時まで先輩方のギター演奏と生声を楽しまさせていただき、楽器が出来るっていいなぁと再確認。みんなそれぞれに歩んできた道があってその道が今、ワインでつながってる。ワインが無ければ知り合いにもなれなかった仲間。でも一生の友達になるだろう。とても不思議な感覚。

ワインアカデミーもあと2か月で終わる。ずっと勉強は続くけどそれでも今しか学べないこともあるだろう。全神経を集中させて勉強して体験して、飲んでみて、そして気づいて会得していきたい。理想のワインはきっとこの先です。

今回登場したワイン。N川さん、ご馳走様でした!

2017年1月26日

そらいろ日記2017年01月24日(火)家の中を少しでもあったかく

「農業の研修、雪の間はお休みなの?」と聞かれたのだけど、いやいやそんなことはありません。冬の果樹の大事な作業と言えばそう、剪定(せんてい)があるんです。どうして剪定するのか、それは人間が管理しやすい樹形を維持するためだったり、光合成を効率よくさせるためだったりします。
東御市内のリンゴ園のフジ。
朝8時からの作業。-10度なんて日もざらにあり、寒さで手や足が凍みる。顔が痛い日もある。-40度まで耐えられる防寒靴なんてのもあっていいなとは思うのだけど12000円とのことで今は耐える方向で。とはいえ今年は一度もしもやけになってないのでしっかりと「超えてはいけないライン」を見極めてるところは成長したなぁと感じる。

リンゴ(フジ)の剪定は図書館で読んだ本に書いてあったことを確認しながら進めてる。りんごがなったときどのくらい垂れ下がるか、太陽は当たるか。自然がいいなら剪定なんてしなければいいのに剪定したほうが良いリンゴがなるのはどうしてか。これがオーキシンの影響か、これがサイトカイニンの影響かといろいろ考える。教えてもらったことのその先へ進みたい、その一心。

ちなみにこの切り落として雪の上に散らばってる枝だって接ぎ木すればいくらでも増やせるんだ。木ってすごい。おそらく人間にやられるまでは自分でも気づいてなかっただろうけど。

雪の丸子公園でサッカーして遊ぶ息子
雪が積もれば公園も雪まみれ。とはいえ土日しか息子と遊んでやれないパパとしては雪だからってあきらめない。それにしても高校サッカー日本一に輝いた青森の高校は良く頑張ったな。

こちらは東御市の六次化研修の様子。自分で作って加工して販売するのはワインも同じ。
ワインアカデミーの授業三期目もスタート。知らない情報を手に入れたら「ワインブドウノート」に書き込んで今までの情報と照らし合わせたり多方面から考えてみたりする。どうしてそうなるのか、そこはそうとは言い切れないんじゃないか、寒冷地だからこう改善出来るんじゃないか…とか。アカデミーで勉強出来るのもあと2か月。気合を入れていきたい。

帰宅後はヘッドライトをつけての薪集めや薪割りに追われる。減りが早いので部屋の中に運び入れるのも毎日の仕事。もっと運びやすい仕組みを作らなくちゃ。自分が居ない間も奥さんが料理を作ってくれる家を少しでも温かくしてやりたいから。

そうそう、奥さんのおなかの子が3.7cmになってたって。前回の1.9cmから約2倍になってる。何気ないときに思わず親指と人差し指でそのくらいの大きさつくってにんまりしてる自分が居る。おなかの子とすごすしあわせな時間を楽しむ日々をまた味わえる。

2017年1月17日

そらいろ日記2017年01月14日(土)39歳さんきゅー!

朝一で奥さんがぎゅ~ってしてくれてなんのことやらと思ったら「誕生日おめでとう!」って。おお、そんな朝だったのか。もう誕生日なんてどうでもよくなって何年も経ってるのだけど、こうやって祝ってくれる人が居るとあら不思議で特別な日になるんだな。
手作りクレープを作ってくれた。家族でまきまきタイム!
お店で買えば1つ500円、自分たちで作れば原価100円以下。
7歳児は3つも食べましたとさ。買えば1500円だよ!(しつこい!)

こちらは友人にもらったコーヒー。何様なんだろう、私は。ありがとう!
午後からお出かけ。今年は贅沢に使える薪が少ないので外で時間稼ぎの意味もあるってのは泣けてくる。図書館では家族みんなで各々の好きなコーナー(私は農業コーナー、息子はかいけつゾロリと虫と生き物コーナー、奥さんは縫い物、雑貨、料理コーナー)で本を選んだ後、ケンタッキーへ。

ここで贅沢に息子は930円のセット、私と奥さんは1000円のセットを。それにしてもケンタッキー10年ぶり以上。子供の頃に食べた思い出を語り合う。そうだ、レッドロブスターはどこに消えた。長崎ちゃんぽんはまだあるよな?

おたや祭りへ。鼻毛まで凍る寒さだから空気がきれいで花火もきれい。
息子がたーまやーの代わりに変なことを叫んでて可愛かった。
それにしても最近のお祭りの食物は高すぎると思いませんか。今のワインブドウ研修の年収156万円じゃ買えない、というより大判焼きが300円でっせ。関東では綿あめが800円、お面が1000円したもの。うちの自然卵が10個で370円なことを考えるとなんだか使えない。
 
出し物はすばらしいクオリティ。電飾に慣れた関東人としては逆に新鮮で感動します。
そして友人宅にお呼ばれしていたのでした。お寿司やらおでんやごちそうを頂きながら去年同じ日にここでしか会ってない友人の友人ら盛り上がる!!そして今年も私の誕生日と分かるとみんなでハッピーバースデーソングを歌ってもらって恥ずかしいやら恥ずかしいやら。

39歳のおっさんにケーキも買ってくれた友人。息子にお年玉まで!なんて日だ!
そしてここで東御市の御堂地区の開発を手掛けてる方と会う辺りが現実が映画より面白いところ。お年玉までいただいてしまってありがとうございました。縁が勝手につながっていく。狙う必要なんてない、こびを売ることもない、一生懸命にかっこよく頑張ってれば勝手につながっていく。私たちはただ一生懸命に目の前のことを頑張ればいいんだ。

厄除け饅頭もおみやげでいただいてしまった。何様なんだ私は。
縁もゆかりもなかった長野県に移住して5年が経った。その間にしっかりと本当の友人が出来た。それがとてもうれしい。最後の三十代、はしゃげるのも今年まで、思い切り楽しみます!

そういえば30歳の誕生日は24時間で81500円使ってみようって企画をやってたなぁ。40歳はなにやろうかな。


2017年1月12日

そらいろ日記2017年1月11日私たちナニボーイズ?

まずはお正月の話から。

今年はゆっくりさせてもらいました。と、書きたいのですが正月早々、連日山に入り、薪GET作業をしてました。なにせ去年棚一杯にした薪が去年の12月20日には無くなっていたのですから。今日明日使う分と来年の分を用意しなければいけません。田舎暮らしの男の役割は多いです。。
お正月は奥さんのおせち料理を楽しみました。お雑煮もうまい&自給率高し!
7歳息子も獅子舞初参加。獅子舞の頭に入ってる息子。やりたいと志願したそうです。
今年は町の農家さんから教えてもらった正月飾りも作りました。ワラでここまで出来るとは。
玄関の飾り。数日間しか飾らないんだもの、贅沢すぎっ!15日には焼くそう。。もったいない。
ここ数日の日記から抜粋。
奥さんに「数年遠回りしてでも最高のワインを作るのと出来るだけ早く収入を安定させるのどっちがいい?」と聞いたら「最高のワインでしょう!」と即答。この人と一緒になれて良かったわ。

あさいうすけさんの思想の影響を受けた3人それぞれの物語を描いた本ウスケボーイズ
本「ウスケボーイズ」が面白くて只今深夜0時を回るのだけど止まらない。こんなの初めてかも。活字だけの本がこんなに面白いなんて。ボーイズの3人がどうしてそこまで浅井ウスケさんに魅かれたのか。そして3人それぞれのエピソードが波乱万丈、それでいて着実に進んでいく様が楽しくて。

仲間っていいなって思ったことを興奮しながら同期のJAのワインブドウ研修生仲間に伝えた。私たちはナニボーイズなんだろうと。アカデミーボーイズ?サクラヤマボーイズ?ともあれ今、N島さんに本を強引に貸し付けて読んでもらっている。クールなN島さんが読み終えた後に「いや~仲間っていいな!」と私とS井君に興奮気味に言ってくるかどうか。ドキドキしている。

東御市の生涯で10敗しかしなかった伝説の力士雷電(身長195cm)の像の前にて。
ぶどうの栽培に関して勉強を続けてようやく少しの確信に変わってきた。ここまで9か月かかった。

本からトークから圃場の写真から、少しずつ1つずつ疑問点が解決されて多かった選択肢が削られていく。土づくり、定植方法、畝の方向、垣根の作り方、病害虫対策、誘引方法、摘芯方法、除葉方法、雨除方法、熟成法、剪定方法、その作業全てに私らしさとやりやすさを加えて選んでもらえるワイン、家族をしあわせにするワインを作りたい。

それでももしかしてうまくいかない可能性もあるのですべて同じ栽培方法にはしない。圃場ごとに多様性を持たせることで大成功は遠のくけど大失敗も遠のく。着実に成功の畑を増やしていけばいいのだ。収穫まで3年ある。まだまだおいしいワインを作れる確率とその品質を微量ずつでも高めることができる。
奥さんが作ってくれる手巻き寿司が一番のごちそう。

2017年1月8日

開けましておめでとうございます!

とり年らしいので鳥の写真。今年もたくさんのくず野菜をありがとうございました!
そらいろ農園を応援してくださっている皆々様、開けましておめでとうございます。
阿部タケシでございます。2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

まずは去年2016年を振り返ろうと思います。
2016年はこれまで以上にいろいろあって盛り沢山、贅沢な年となりました。
あまりに盛りだくさんで写真を見てこれも去年だったのか!とびっくりしたくらいです。

息子関連はカブトムシやクワガタを近場でうそみたいな大量ゲットしたり、滝でアユを手づかみしたり人生初のディズニーランドに連れて行ってもらったり。奥さんは編み物やモノづくりや料理を楽しそうにやってました。私で言うとなんといってもワインブドウ作りですね。いろんなところでいろいろな体験、研修をさせていただきました。

勉強のため、ワインも飲みまくりました。ワイン会や家で100種類以上飲んだと思います。私が背伸びしても買えないようなお値段の張るワインも友人やワインアカデミーの同期のみんなに持ってきてもらって飲むことが出来ました。本当に感謝です!逆に家ではリーズナブルなワインを日々試しました。夫婦で楽しめるいい趣味を見つけたと思います。

テイスティングで味や香りを言葉にするのは相変わらず苦手ですが、ここ2回のブラインドテイスティングでは13種類のワインの中で一番おいしいワインがその中で一番値段の張るワインでした。 少しずつ分かるようになってきてますね。いやー、成長してますよっ。

また情報収集に明け暮れた1年でもありました。図書館のありとあらゆるワイン関連、果樹関連の本を読みまくりました。友人知人先生先輩の経験から出た一言をメモし、その本当の意味を考えたりしました。圃場もいくつも拝見し声や園主さんの思想を聞き、そのワインを飲みました。

栽培や醸造に関する疑問はたくさんありましたが本や言葉や先生や先輩方から学んだりして1つずつ解決してます。でも1つ解決すればまた1つ疑問が生まれるので答え探しはずーと続きそうです(笑)
ワインの本は読んでて楽しい!
ワインの本ならいつまででも読んでられますし、シャイな私もワインの話なら目を輝かせて話せます。正直、1つのことにこんなに本気になったことはありません。というかこれまで競い合う舞台に立ったことがなかったんですね。

思い返せばどこか競争が苦手でした。争うくらいなら道を譲りました。兄貴よりも背が高くなってしまったときからは私は猫背になりました。変な話、誰かを超えるのが怖かったのかもしれません。それでいて同じ道を行くのが苦手で真似が出来ないんですね。なんだか真似したらその人に悪い気がして。

誰かに道を譲ってまっすぐ行ってもらったら私は遠回りして道を探しながら歩くわけです。そんな才能ないのにね、苦労するはずです。アホですね。

そんな人生も悪くなかったですし、これからも根っこの部分は変わらないでしょう。でもワインに関してだけはおいしいのを作りたいと思ってます。人に販路を譲ることはあるかもしれませんが、ぶどうの品質だけは負けたくない。そして出来るかぎり体にやさしいものを。この辺りの話はまたワインコラムで書きますね。
お正月のたこあげの様子。長和町、綺麗な空です!
 今考えてるやり方でうまくいくのかの確証はもちろんありません。だけどウスケ先生の言葉通り、これまでのやり方だけではこれからの30年売れるものは作れません。そしてワインで一番大切な個性が出ません。どうせやるなら選ばれるワインを作りたい。ここでしか飲めないワインに育てたい。

応援してくれる家族や皆様が居る限り、自分を信じて頑張ります。そんなわけでいよいよこの春から苗作りが始まります苗も買うのではなく手づくりです。自給自足も慣れてきたしそろそろ新しいことがやりたいと思ってました。 腕が鳴ります!

そうそう、畑で作業をお手伝いしてくれるお友達も募集中です。
美味しいワインもおしえてください!その品種を植えますよ!
一緒に夢を育てましょう!いやーー楽しみ! 
自家製の無農薬もち米で今年もお正月のモチついてます。田舎暮らしはたのし。