信州そらいろ農園 「鴇色2021(ときいろ)」 販売ページ(販売終了)

信州そらいろ農園 鴇色(ときいろ)2021販売のお知らせ

信州そらいろ農園の記念すべき初ヴィンテージ「鴇色(ときいろ)2021」がリリースとなります。この機会にどうぞお試しください。【販売を終了しました。ありがとうございました!2022.10.3

→商品説明
→ご注文方法
→特定商取引法に基づく表記
→ラベルデザインについて
→栽培のこだわりについて
→醸造のこだわりについて

◆商品説明

信州そらいろワイン2021鴇色(ときいろ)

長野県長和町の標高800m~900mの生物多様性を意識した畑で高密植栽培した樹から採れた葡萄を小諸市のテールドシエルさんで醸造。野生酵母のみで発酵、無濾過で亜硫酸無添加。じんわりする味わいの栽培も醸造も自然派の微発泡ワインです。これを長和町の風穴(ふうけつ)で瓶熟成させました。

15度以下で保管し、お飲みになる際は7度位から常温に上げていくと翌日まで変化が楽しめます。亜硫酸無添加ですので長期熟成というよりはお好きなタイミングでお飲みください。


信州そらいろワイン2021鴇色(ときいろ)
アルコール分 12%
内容量 750ml
委託醸造先 テールドシエル

◆ご注文方法

ご注文は必要項目を明記の上、内容を確認いただきまして、下記のEメールまたはSNSのメッセージからお申込み下さい。追って注文確認メールをお返ししますので内容をご確認ください。

連絡先

・Eメール:soraironouen@gmail.com (信州そらいろ農園 阿部)
・Facebook(フェイスブック)
 →https://www.facebook.com/soraironouen
・twitter(ツイッター)
 →https://twitter.com/takeshiabesan
・インスタグラム
 →https://www.instagram.com/sorairo.life/

【必要事項】
・お名前
・郵便番号、ご住所
・連絡先お電話番号
・必要本数(少量の為、基本的に2本までとさせてください。応相談。)
・年齢(20歳未満の方にはワインを販売いたしません)
・引き渡し方法、日時等の希望
・お支払方法(銀行振込 or 直接支払い or 着払い)
・その他ご要望など
以上の項目をご記載いただき下記のメールアドレスへメールをお送り下さい。 soraironouen@gmail.com
※メールのタイトルは「ワインの注文」としてください。
※本数限定となっております。売り切れの際はご容赦ください。


◆特定商取引法に基づく表記

販売業者 信州そらいろ農園 阿部 健史
代表責任者 阿部 健史
所在地 〒386-0701
 長野県小県郡長和町和田763番地
電話番号
メールアドレス
080-4001-8314(受付時間8時~18時)
soraironouen@gmail.com
ホームページURL http://soraironouen.blogspot.com/
販売価格 各商品の紹介ページに記載している価格とします。
商品代金以外に
必要な料金
・商品発送の場合、別途送料がかかります。
・ご要望がない限り、気温が25度を超える場合はクール便で発送いたしますのでクール便の送料(+200円)
・詳細な料金はこちらからの注文確認メール時にお知らせいたします。送料は以下の表からご確認ください。(お安くなりました!2022.09.13)
 
ヤマト運輸送料一覧表
クロネコヤマト運賃確認表(信州そらいろ農園用)

引き渡し時期 ご注文確定から一週間以内に発送いたします。
銀行振り込みの場合は振込後1週間以内の発送となります。
お支払い方法とお支払いの時期  ◆直接お支払いの場合
お釣りのないようにお願いいたします。
◆お振り込みの場合

・信州うえだ農業協同組合よだくぼ南部支所
 (店舗番号5348-031) 普通0065420 アベタケシ
・ゆうちょ銀行
支店名 〇五八(058)
普通07950221 アベタケシ
◆代金引換の場合
代金は商品お届け時、配送員に現金でお支払いください。

ご注文後、出来れば5日以内にお支払いください。遅れる場合はその旨をお知らせ下さると助かります。

返品・交換・キャンセルについて  商品発送後の返品・交換・キャンセルには、基本的に対応しておりません。瓶が割れていた等の欠陥、または商品の品違い等がある場合は交換させていただきますので、お手数ですがご連絡ください。
返品期限  商品到着から10日以内にご連絡ください。
返品送料  商品に欠陥があった場合、または商品の品違い等があった場合の返品の送料と再送の送料は弊社で負担させていただきますので着払いでお送りください。お客様都合による返品の場合は、お客さまのご負担になります。 
※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。
※妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。




◆ラベルデザインについて

 

ラベルデザインは奥さんの由紀ちゃんが担当してくれました。信州そらいろ農園、今回のワインの色合い、長和町の風土、いろいろな色をイメージしてみて考えてこのデザイン、このネーミングに決まりました。

名前の「鴇色(ときいろ)」は特別天然記念物の鳥トキが羽を広げたときに見せる風切羽の色です。江戸時代から伝わる古代色とのことですが、今回のワインの色にも似てますしピッタリなんじゃかいかなと。にわとりを飼っているのでカタカナでヒ・ナと書いて右側に鳥を書いて表現される「鴇(とき)」という漢字にも愛着を感じてます。

ラベルデザインは、縄文式土器でブドウと黒耀石を受け止めてる様子です。ワインの文化は古く、各地の遺跡からブドウの搾りかすなどが見つかってます。もしかしたがここ長和町の縄文人もここでブドウを栽培して飲んでいたかもしれません。なんてことを想像してみるのも楽しい作業でした。

◆栽培のこだわりについて

畑のメルローのブドウの様子

 
長野県長和町の標高800m~900mの生物多様性を意識した畑でワインブドウを栽培してます。土地の風土が生み出すテロワールと栽培者のコダワールで育てたブドウからまた飲みたくなるワインが造れると信じてます。


1.生物多様性について~いろいろ食べられる畑「ハラミタス」を目指して~
 
2.密植栽培について ~樹間80cmの密植栽培方法「ナンジャソーレ」~


1.生物多様性について ~いろいろ食べられる畑「ハラミタス」を目指して~

畑ではブドウと一緒に各種ハーブ、キウイフルーツ、イチジク、食用ブドウ、ネギ、トマト、柿、ヘーゼルナッツ、ペカンナッツ、くるみなどなどいろいろなものを定植し、栽培してます。生物多様性を最大限に高めた畑になってくれたら害虫や益虫、微生物、それにミツバチなども集まる畑になってくれると思うのです。

1種類の作物だけを育てるより、例えば10種類の作物を一緒に栽培したほうが、農薬も少なくて済むのではないかと思うのです。
実際、キャベツだけの無農薬栽培は難しいですが、他のいろんな野菜と一緒に育てると無農薬でも育てられますから。
  
畑の多様性のために作った苗たち

それに町の子供たちが遊びに来てくれた時にも、ブドウ以外でもいろんな時期にいろいろ収穫出来たほうが喜んでもらえそうです。ブドウ畑の果樹はまだ柿、クルミくらいしか収穫に至ってませんし、定植後すぐにイノシシに引っこ抜かれまくりますが、来年もたくさん植えて腹を満たせる畑「ハラミタス」を実現させたいと思います。



2.密植栽培について ~樹間80cmの密植栽培方法「ナンジャソーレ」~

ワインブドウは日本では、多くは垣根式で密植栽培されてますが、多くの方が樹間100cm*通路220㎝(軽トラがぎりぎり入れる位)位で密植栽培を行ってます。それと比較すると信州そらいろ農園のブドウ畑は樹間80cm*通路180㎝と更に密植栽培を試してます。
 
これだと樹間は1.25倍、通路は1.22倍となり必要な苗の本数は1.52倍になると思います。本数が増えれば剪定もワラまきもなどの管理もそれだけ手間がかかります。それに株間が80㎝だと隣の枝と干渉しやすく、自動的に収量の制限がかかってしまいます。

でももし私のイメージ通りに健康に育ってくれさえすれば。そのある意味自然な収量制限から凝縮感が生まれ、それでいて1本の樹あたりの収量は減るので樹の負担は下がります。木が枯れてしまったところは樹幹160cmのところもありますが、それはそれで個性。個性ある木から育ったブドウから造られたワインがどんな個性を出せるか、私はとてもワクワクしてます。

3.苗について1 ~下手くそ自作苗でワイン作り「ソコカラーネ」

2022年現在ワインブドウの木を4000本定植してますが、そのうち購入した苗は100本もありません。プロが造ったものは安定感がありますし、間違いがないのでしょう。しかし持続可能の点から考えると。例えば急に価格が上がったら?苗不足になったら?

将来的にもしかしたら遺伝子組み換えやF1技術が進歩して種を取る必要などなくなる時代が来るかもしれません。でも私は自分で種を取り種をまくことが大切だと信じてます。古い人間なのでしょう。
農家にとって種を取って蒔くことは生命線です。

とそもそも私は
富士山も0合目から上る人間なので、野菜でも果樹でも1から育てたくなるんですね。苗から作ればより栽培者の個性がワインに出やすいとも思います。数千本を植え付けるワインブドウ栽培では自前で苗を作ってる方はたくさんいらっしゃいますが、うちもそのひとつということです。


4.苗について2 自分の根っこで育ったブドウに~「アブラネカタブラ」

現在売られてる野菜や果樹は大半が「接ぎ木苗(つぎきなえ)」の状態で売られてます。接ぎ木苗は根っこの部分が台木、それより上が育てたい品種になってる苗です。接ぎ木苗は根を張りやすいので、病気に強く、樹勢も強く、結果として糖度も上がりやすいと思います。

私は自給自足の生活の中、種から育てられる固定種や自家採取の種での栽培を大切にしてます。種から育てると「自根苗(じこんなえ)」になるのですが、皆さんは昔のキュウリはおいしかったという話を聞いたことがありませんか?この味の違いが接ぎ木のせいなのか品種改良のおかげなのか断定はできませんが、プロのキュウリ農家の方も「どちらがおいしいかは決められないが、味は違う」と言ってました。

試しに買ってきた接ぎ木苗と種から育てたトマト(桃太郎)を隣に植えて食べ比べをしました。結果は…私には接ぎ木苗の野菜は甘かった、しかし自根野菜のほうが甘さ以外の味わいは深かったという印象でした。このような体験と想いから、ワインブドウ栽培でも自根苗を中心に育ててます。

カットして水につけてる苗の様子
 
しかしいつかフランスの様に日本でもブドウネアブラムシの問題が出てくるはずなので、その対策と味わいの広がりを狙って接ぎ木苗も同時に育てています。ちなみに定植して6年経過する私の畑に入った人はまだ10人も居ません。その理由の一つが「ブドウネアブラムシを畑に入れたくないから」です。このブドウネアブラムシの問題も多様性の畑ならば単一の畑より進行が遅いのではないかという狙いもありますが長くなるので別の場所で。


5.土づくりについて ~安心安全で持続可能な土「ツチクーヒト・ス-ゲ」~

自家製野菜や雑草を毎日与え、抗生物質やホルモン剤を与えてない自然養鶏を営んでます。そこから造られる自家製鶏糞堆肥、卵殻などをブドウ畑の表土に戻してます。それを耕してすき込むすことはせずに地表に置くだけ。おそらくブドウには届かず雑草の栄養分になるだけなのでしょうが、草刈り後に地上と地下の分解者に食べられたりすることで微生物や小さな虫たちの多様性が生まれてくれたら考えます。
 
にわとりたちの写真。

雑草クズも有機質も炭素分も石灰分もたっぷりの鶏糞堆肥

どこかの牧場やホームセンターで購入出来る鶏糞にはほぼ100%、抗生物質やホルモン剤が入っていると聞きますが、自分で原料から作れば安心というわけです。それに味わいも自作堆肥のほうがより個性が出やすいですしね。ブドウ栽培も養鶏も、循環させて持続可能な農業を目指してます。

6.防除について ~農薬はなるべく自然派+自家製液肥 「ジシンナッシング」を実践~

農薬は有機認証のものを主に、そこに自家製液肥を混ぜて使用してます。気分次第で乳酸菌液、納豆菌も混ぜてますが効果があるのかないのかさっぱりです。もちろん、除草剤や抑草剤等は使ったことがありません。
 
まき方もえんやこらとホースを引っ張って手散布でまいてます。500kgの水のタンクを積んだ350㎏のスピードスプレイヤーなどで通路を走れば土をガッチガチに踏み固めてしまうからです。

…なんてかっこいいことを書いてますが、実際にこの広さをホース引っ張って行えば疲れるなんてもんじゃありません。やるたびに虫の息になりますし、体を痛めてます。いつか宝くじが当たるかワインが売れてきたら自動巻きとり機の導入も検討したいです。…難しいかなぁ。
 

7.他にも栽培関連のチャレンジいろいろやってます

楽しい感じの文章で書いてきましたが、他にも月の満ち欠け、苗の植え方、支柱の立て方、ワイヤーがヒモ、などチャレンジしていることは多いです。そのすべてを書かないのは成功、失敗と分かったものならともかく、結果が出てないものをウリにするのもどうだろうと思うわけです。

今後もいろいろ植えたり、生き物を放してたり、やってみたい構想があります。持続可能で楽しいワイン作りを続けていけたらなんと幸せなことでしょう。そしていつか私が病で倒れて「チチキトク・スグカエレ」の電報を見た息子たちが、「…親父の農園、継いでやってももいいぜ」と言ってくれるような農園を作るべく、日々前進していけたらと思います。

そのようなわけで身の丈にあった信州そらいろ農園のワインをこれからも応援ください。
                  (2022年8月1日信州そらいろ農園 阿部たけし)


◆醸造のこだわりについて 

 ~自然派醸造&長和町の風穴で瓶熟成~


今年は長野県小諸市のテールドシエルさんで醸造していただきました。 ブドウに着いた野生酵母のみで発酵、無濾過、補糖補酸なし、最初から最後まで亜硫酸無添加です。
 
風穴で熟成中の信州そらいろ農園ワイン鴇色2021

瓶詰後、数か月、長和町風穴倉庫(ながわまちふうけつそうこ)にて瓶熟成させました。こちらの風穴は年間通して4度~8度とのことです。私はワインは生き物だと思っているので、電気の空調で管理された冷蔵庫ではなく、長和町の大自然が室温を保ってくれるこの風穴はワインの熟成にベストだと胸を張って言いたいです。

さて、今回の2021年の微発泡ワインなのですが、この泡も炭酸ガスを添加したものではなく発酵で瓶内に生まれた自然な泡です。 じんわりしたうまみが特徴ですがスルスルと飲めちゃう割にはアルコール数は高いので、からだに染みる感じで酔えます。

2021年のブドウは病果もなく、獣害も少なく、うまくいっていたのですが、収穫を引っ張っていた最後の最後でスズメバチの大群に食われてしまいました。そんなブドウを亜硫酸無添加でここまでにしてくれたのはさすがとしか言いようがありません。

それもそのはず、テールドシエルの醸造責任者の桒原さんはあの栃木県のココファームで自然派のブルースガットラブさんと一緒に醸造をしていて独立した、今話題の醸造家のひとりなのです。この方が北海道ではなく、ここ長野県を選んでくれたことがうれしいです。 私もいつか醸造までやりたいです。


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