2012年5月22日

苗の定植始めました

今日、長和町和田庁舎にて「新規就農総合支援事業に関する打ち合わせ」をしてきました。

しかし精神的に疲れました。なんと事業に申請するためには(これから農業を頑張っていくと証明するためには)消毒する機械やトラクターが必須だということなのです。機械がないと農業を出来る状態と認められないそうなのです。トラクターや科学農薬が作られてまだ100年も経ってないでしょう…。歴史もなにもないのに。機械や農薬や農業資材を売りたい人たちの思うがままの農業世界になってると感じました。化成肥料よりも微生物やミミズや昆虫たちの力で土を耕し肥やし、クワとカマを上手に使う野菜作りを目指す私には正直、疑問だらけでした。(たった400年前の江戸時代まで数千年もこっちが常識だったのにね~)。

一度畑を見に来てくださいと何度言ったことか。私の畑はもちろんですし、成功してる自然農の先輩方はたくさん居られるのでそちらでも良いでしょう。私の畑はいつでも見学OKです。(連絡をいただければ畑に居ます)。遊びに来た際は寄ってやってくださいね。住所は長野県小県郡長和町和田763です。

今日私が言われた言葉の数々を、私に続く新規就農者達への待遇を変えるためにも書きたい気持ちはやまやまなのですが…どんな内容でも書けば悪口になってしまいます。しかしながら先輩として助言するなら「無農薬野菜が作りたいなら長野県長和町には来ない方が良い」です。それが今の私が伝えられるせいいっぱいの言葉です。理解者が居ないことは苦悩でしかありません。もっと有機農家が多い地域への移住をおすすめします。探せばあります。

ただし!これからは違います。私が長和町の有機農業の風穴を開けます。 機械が無いと作れない、農薬を使わないと作れないとバカにされ続けてもやり続けます。それはうまく作れる&消費者に分かってもらえる確信があるからです。なので5年後にどうか長和町に無農薬野菜を作りに来てくださいそのときは微力ながら私が力になれるように頑張ります。

さてさて、畑のお話です。
ぼちぼち野菜苗の定植を始めてます。遅霜が恐怖なのですが余り遅いと育成に影響してきます。まだ危険はゼロではありませんが、ある程度の博打は必要だと思ってます。もし6月直前にまさかの霜が降りたらそれは長野県の農家すべての方が被害を受けるでしょうしね。

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(下のは白もちトウモロコシの苗。もちろん固定種。上手に育って嬉しい!)

どうして定植を急ぐのか、理由の1つ目は私が育てたポットの苗たちが成長しきってもう限界だからです。根張りが良いのはうれしいのですが、これ以上行くと根が絡み合い、老朽苗になってその後の育成に影響してきます。

2つ目の理由は「実はビニールの中のポットの地温よりも露地の地温の方が暖かかった」からです。ビニールで囲っていたポットの地温が1度まで下がった夜も露地の地温は7度ありました。これは意外でした。ポットは土が少ないので熱くなりやすく冷めやすいためではないかと予想してます。さらにポットだと水の管理も大変ですよね。そんなわけでもう定植したほうが安心なわけです。

そして3つ目の理由は、定植作業が楽しいからです。手塩にかけて育てた苗たちが狭いポットから広い大地に根を張れるわけですから。もうこの作業だけは楽しくて仕方ないです♪

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右側が苗を植えた畝。左側が種を直まきした畝。黒い苗ケースが置いてあるのは鳥害対策です。トウモロコシや豆類を植えるときにはこうして対策するようにしてます。距離が長い場合は糸でも良いですね。しかしもっと植えておけば良かった。。まぁ時期をずらしながら6月下旬まで蒔きたいと思います。

写真をよく見ると分かるのですが畝がそんなに高くないですよね?そんなに高くする必要はない、いやむしろ高くない方が良いことが分かってきたのです。このあたりのお話もまた後日詳しくさせてください。

これからも定植作業は続きます♪

2012年5月20日

長和町直売所「よってけ屋」で焼き菓子の販売スタート!

 
本日から長和町の直売所「よってけ屋」(マルメロの湯の近く)に奥さんが楽しみながら焼いてくれた焼き菓子が販売開始になりました~。


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何時間もかけてまぜてこねて焼いて、心を込めてラッピングしてました。うちで何度も何度も焼いてる定番のお菓子達なのでそのおいしさは私が保証しますよ♪お近くにお寄りの際はお越し下さいね。

妥協ナシの本当に良い物だけをお届けするそらいろ農園です。そのうち私が無農薬で育てた野菜や卵、奥さんの定番である手作り石けんやシャンプーなども置いていきたいと思います。これからが楽しみです♪

2012年5月18日

信州での苗作りは遅霜との戦いです

こにゃにゃちわ。あべっちです。いよいよ、今度こそ暖かくなってきましたね。千葉県ではGWには夏野菜をの植え付けが終わっているところなのですが、1日の寒暖の差が大きいこちら信州では判断が難しいところではあります。目安としては20日前後らしいのですが。

長野県では5月に入ってからも2日に一度くらいは全域に「霜注意報」が出てます。実際、この記事を書いてる今現在(2012/05/18 16:20)も県全域に霜注意報が発令されてます。



もう何十年も野菜作りをされているお向かいの方も霜でダメになったと教えてくれましたし、他にも霜で苗をダメにしたという話を何人かから聞いてます。早く植えたいわけですが、早く植えれば植えるほど博打になってしまうわけですね。

先週の5月12日の運命の分かれ道で今思い出してもぞっとする日のことをお話します。
あの日、夜中に2度まで落ち込むという話を奥さんから聞きました。そしてやはり霜注意報が出てました。でも霜注意報は毎日のように出ていたけど大丈夫だったし、外の寒冷紗苗床に置いてある苗たちをこちらに運んでくるのも一苦労なわけで、迷いました。

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こちらが苗を育成してる寒冷紗トンネル。風よけに15cmほど掘ってあります。

もしここまで頑張ってきた苗たちが死んでしまったらと思うと…。面倒でしたが苗を屋内に移動しておきました。 しかしものは試し。今後のためにどのくらい寒さなら凍るのかを知っておかねばいけません。

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「逆ノアの方舟」と名付けて試してみることにしました。トウモロコシ、つるむらさき、カボチャ、バジル、レタスの苗を寒冷紗トンネルに残したままにしてみました。可哀想ですが…さてさて、凍るのでしょうか。


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そしてこちらが翌日の13日の朝です。カッキンコッキンに凍ってます。夜中に-1度まで下がってましたのでそりゃそうでしょう。ご近所のご老人から日の出前にすぐに水をかけると持ち直す場合もあると聞いていたので日の出前の5時に水をかけて氷をとかしてやりました。

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しかしながらまた翌日の14日にはこのように再起不能になってました。。生き延びたのはレタスだけですが、それでも凍傷の後が残りました。今後の育成に大きく影響するでしょう…。

5月の半ばでもこのような状態になるわけです。いや~、恐ろしいです。

今現在の私の対策と判断の基準です。今後、経験が増えたり環境が変わることでどんどん変わっていくと思います。間違っていたら情報ください。長野県長和町でのオリジナル寒冷紗トンネルでのポット育苗の場合です。)

・夕方に地温が15度あればまず大丈夫 ・午後に雨が降り、夜明け前に止んだ場合は要注意
・夕方に水をあげてはいけない!(そのために午前中にあげる)



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遅霜が降った翌日に嬉しくて撮影した苗たち。その後もすくすく育ってます。
定植はいつしようかな。。怖くて出来ない。。

2012年5月12日

畑で見かけた生きもの達「巨大ミミズさん」

こん○○わ、あべっちです。ちなみに私を「あべっち」と呼んでくれるのは地球上で3人しかいません。学生時代は阿部だけに「阿部ちゃん」でしたね。呼び方はどうでもいいので町で見かけたらどんどん好きな方で呼んで励まして勇気づけてあげてくださいね。(どんな人やねん)

あ、ちなみに結婚した人も阿部さんだったんですよね。なので義理の父からいただいたDIY道具すべてに大きく書いてあった通常であれば気が狂いそうな「阿部」の文字も全く違和感がありませんでした。

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さて、こちらの写真をご覧ください。恥ずかしながらそらいろ農園の2012/05/12の写真です。
草や虫を敵としないという野性的な畑を目指しているので畑には虫さんがもういっぱいいます。1分間も畑を歩けばクモ、カエル、カマキリ、バッタ、黒い変な虫、アリなどの生き物を見つけることが出来ます。

それなのでこの「畑で見かけた生き物達紹介のコーナー」ではそらいろ農園で見つけたいろいろな生き物達を紹介していこうと思います。では行きましょう!1発目の生き物さんはこちら!!

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巨大ミミズさんです!! どうですかこの大きさ&長さ!伝わりますでしょうか!いや全然伝わってないですね。全長50cmですよ!この写真だと40cmくらいですね。50cmですよ。分かりますか。メジャーを伸ばして「うにょうにょー」ってやってみてください。ほら長いでしょ。見つけたときはおどろいて「うわーーーーーー!!」と絶叫してしまいました。

おそらく太ミミズだと思います。地上をヘビのように元気よく歩いてたんですよね。息子に見せたくて動画も撮りました。下記リンクから見てみてください。ちょこんと触ると25cm位に縮こまりました。こんなに伸びるんですね、ミミズって。

2012年05月11日15時32分 畑で巨大ミミズを発見! - YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=n2WQVifsOj4&feature=youtu.be

長野県長和町のそらいろ農園の畑の裏には日本でも珍しい「ミミズの神社」があります。それでなくても私は土を耕してくれるミミズさんが大好きでコンポストで飼ったこともあるほど。だからこの子に会えたときもうれしくて仕方ありませんでした。息子に見せてあげた後、元いた場所に戻してあげました。

ミミズは畑の大切な友達。また会おうね! (モグラに気をつけてね…)

刃物のメンテナンス

書くぞ~なんて意気込んでいるときに限って…打ちづらい…。鶏小屋の作業中に右手薬指を負傷しました。血豆なんて本当にひさしぶりです。でもこういうのを繰り返していってあの「父親のごつい手」になっていくのでしょう。この辺りのご老人はみんなごつい手です。あれを私は男の勲章だと思ってます。

先日の話になりますが,息子が風邪を引いてしまい2日間,保育園を休みました。咳がコンコン。結局,熱は上がらなかったので奥さんの葛湯の出番は無かったけど,鼻血が何度も出てかわいそうでした。止血作用のある飲み物とかあるのかな。きっとあるはず。そのうち調べてみたいと思います。

さてそんな息子が家にいるので家から離れられないので,鶏小屋の作業は出来なかったのですが,お昼寝をしてくれてる間に玄関口で刃物の手入れをしました。

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サビで見事に真っ茶色だったものを紙ヤスリできれいにしてから,刃を研ぎました。サビが酷くて深くヤスったものは油を染みこませた布で拭いておきました。こうすると少しはさび止めになると考えてます。

上から3番目の包丁以外は古民家にあったもので,奥さんは使わないのでゴミとして処分されるべき包丁でした。でもなんだかもったいなくて,でも自分たちが食べる料理に使うのもあれだよなぁと思いつつも何かに使おうと思い取っておいたものです。

メンテナンスしておくと鶏の餌の雑草を刻むときに気持ちが良いんですよね。ザクザクっと切れちゃう。刻んだりするのに重宝させてもらってます。(それでもちょっと数が多いので要らない物は捨てるしかないのですが…どなたか居るのであれば差し上げます。使ってやって下さい。)


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そしてうちには元気な3歳児がいるのでもし触っても大丈夫なように手を切らないような対策をします(まぁもう大丈夫だとは思ってるのですが)。ゴミになる布の中で可愛い物をカットして,余裕があれば縁を縫ったりもします。それを巻き付けたら麻ひもで縛るだけ。麻ひもは土にも返るし,見た目も可愛いので何をするにも愛用してます。

またはダンボールをカットして作ってみたりと気分でいろいろ試してみてます。でも雨にも負けないというところで布と麻ひもが今のところイチバンですね。

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 私の刃物類を置くスペースは現在,土間です。穴を空けてこれまたゴミで捨てるはずのカーテンレールの針金を曲げてS字フックみたいなものにしてつり下げてます。ペンチでちょいと曲げたり切れるんですよ。

ちょっと前の私ならホームセンターにS字フックを探しに行っていたでしょう。燃えないゴミとして捨てなければいけなかったゴミが自分の好きな大きさ形の物に生まれ変わる瞬間は最高です。私はこれを価値観の逆転と呼んでます。みなさんもやってみてください。目からウロコです。

こうしてみると壁も塗り直したいなぁ。木材が囲炉裏で黒くなっているので,しっくりだと白すぎてお城みたいになっちゃう。良い方法がありましたら教えて下さい!少しずつ,余裕のあるときに変えていこうと思ってます。