2016年9月8日

2016年9月7日(水)通信販売酒類小売業免許を知る

毎朝裏山に放してやる山羊のそら
奥さんが早く寝る割には朝起きれないようで苦労をかける。私はというと早起きは得意な方なのだけどそれは朝日が出てればの話。真っ暗の中では起きれても目が開かない。仕方ないので朝飯も昼飯もコンビニでパンやらを買うことになる。こんな生活があと20ヵ月も続くのかと。そしてもっと大変なのはこのサイクルの中で新たに農地を借り農作物を作って収入を上げていく必要があるからだ。ハードル高すぎ。


ワインぶどうの定植の仕方を見直した。防除や収穫時などのことを考えて軽トラが入れる広さの畝間を考えていたのだけど、現状の農地が狭いので有効利用しなくてはいけない。デメリットメリット並べて比べると軽トラが入れない狭さで十分という結論。植え付けまであと7か月、やわらか頭でぎりぎりまでどんどん進化していくぞ。

JA研修は6時からブロッコリ収穫、ビーバーで草刈り、そこからアカデミー。

アカデミーでは酒税法の勉強。ワイナリーを建てるためには酒造免許が必要でそれ1つあれば販売もこなせるのだけど、まずは委託醸造して販売でしょうということで出てくるのが一般酒類小売業免許と通信販売酒類小売業免許。平たく言うとお店を構えてお店にお客さんを呼んで販売するなら一般、ネットだけで販売するなら通信販売、だそうで。

でも電話とかパンフレットとかメールもあるし、今はどこからどこまでが通信販売なのかちょっと分からないよなぁと。授業後に質問してみるとネット上で受注できるシステムがあると一般ではなく通信販売のほうになるらしい。…メールは?電話は?疑問は尽きない。

仲間の存在はありがたい。でもリスクや悩みは尽きない。ワインアカデミーのおかげでワインぶどう生産者はこの2年間で一気に増え、ワイン販売は戦国時代に突入する。その中で生き残るにはおいしいワインを作るしかないわけで。仲間には違いないけど私も家族のために負けられない。それでいいと思う。いいもん作ってみんなで生き延びよう。

収穫したジャガイモを奥さんがふかしてくれた。1年分はあるから大切に食べよう。

2016年9月6日

2016年9月6日(火)今日のワインアカデミーの授業

JAの研修で東御市での朝6時からのブロッコリ収穫が6月からずっと続いてる。鳥と山羊の世話をしてから朝食と昼食のお弁当を持って毎日5時過ぎに家を出る。これが10月半まで終わらないとのこと。やれやれ、それでもこなしてるのだから人間ってすごい。

ヴィラデストワイナリーのゲベルツ。サンプリングをした。
今日の小山田先生の授業で分かったことは多かった。私の栽培方法を更に詰めることが出来た。日本一のワインアカデミーで勉強してきたこと経験したこと、ヴィラデストで学んだこと、JAの研修生の先輩方から教わったこと、毎日考えに考え抜いて作りだした私だけのワインぶどうの作り方がある。あぁ試したい!
サンプリングしたぶどうの糖度、酸度、糖度を計る勉強をした
アカデミーのTさんとは栽培の技術でいろいろ話すのだけど、今日は「僕も考えてる技があるんです」と聞いてうれしくなった。ワクワクするアイデアを持ってるのは私だけじゃない。いやーうれしいなぁ。こりゃこん中で誰かは飛び出るぞ。私も飛び出すぞ。

そうそう、私は他の研修生と違いって農地を借りてもいいらしい。どんどん農地を借りてなんでも作っていいらしい。家族のために稼ぐぞ、植えるぞ。そうしなきゃ生きていけない。価値あるものを作るんだ。もう迷ってる時間はない。

今週末は奥さんがイベントや先生で大忙しになる。9月10(土)は上田市のてとてと市。11日(日)は上田アリオ。私は子守り、家族でストレスないように楽しみたい。

2016年9月5日

採油用のひまわりが見事に咲きました

夜、奥さんとワインを飲むのが至福の時間、あべっちです。

ぶどうは果樹。植えてから収穫まで3年かかるのでそれまでの収入をなんとかせねばいけません。ワインぶどうをメインにしてみようという決意をしてからというもの、いつも何か他に栽培出来るものはないか考えてました。

とはいえ、農作物を生産して生活していくにはある程度の機械や資材が必要になるのですが、私が持っている農機具といえば頂いた11馬力のトラクターくらいです。それもそのはず、私は他の方のように年間150万円の補助金を頂いてないですし、そもそも自給自足のゆったり暮らしをしにきたわけでそんなに稼ごうと思ってなかったところもありましたし。

作物の条件としてはこんな感じ。
トラクターだけで栽培出来るもの。農薬も使わないもの。栽培に手間もかからないもの。収穫には機械を使わず一度で済むもの。それでいてある程度の価値があり、加工すれば長期保存も出来るもの。欲を言うなら見た目で人を楽しませるもの。そんなものあるのだろうか。これ、本当に1年近く考えてました。納豆をかき混ぜながら、草刈りをしながら…。

たどり着いた答えは「ひまわり」でした。昔から大好きな花で景観も良くなる。種まきも育成も収穫も比較的簡単で、種のまま長期保存も出来る。種は山羊やウサギのエサにもなるし油にすれば価値は倍増、自給用の油も1年分作れる。絞ったカスは畑で使うぼかしを作るときに高い金出して買う油カスそのものときたもんだ。


ラッキーなことに長和町にはひまわり油を取る機械もあると聞き見せていただきまして、今年からひまわりを町の特産品として買い取りも始め、種も配ってくれるとのこと。このラッキーに思わず「BINGO!」と叫んだのですが恥ずかしさで赤面しました。

ちなみに昨年栽培したひまわりから個人的に種は取ってましたが、町で配る種は体に良いのだけどとりすぎると良くない「リノール酸を軽減した品種」とのことでこちらを使いました。安心安全こそ大切ですからね。

■本年度のひまわり栽培履歴
7月1日  ビーバー草刈り
7月2日  トラクターで耕運
7月3日  種まき
7月28日 株間ビーバー草刈り8月13日 間引き(息子と一緒に)
8月16日 株間ビーバー草刈り
8月23日 草抜き8月末   満開
9月4日  株間ビーバー草刈り

9月4日の町営住宅前の畑の様子。こちらは3年間獣害に悩まされ続けてきた畑なので心配でしたが鹿柵を直したこともあり、大きな獣害に合うことはありませんでした。よかったー。

ちなみに町がどのくらいの金額で買い取ってくれるのかはまだ未定とのことで(笑)。資材も機械も使わず、鹿も食わないひまわり栽培は遊休荒廃地対策に効果を発揮するのではないでしょうか。そのうちひまわりの町になったりして。ひまわり油も楽しみです。試してみたい方はお声かけください。