信州そらいろ農園は2012年から長野県長和町(ながわまち)で野菜、果樹、養鶏、日本ワインなどいろんなものを自給自足しながら地域を盛り上げるべく奮闘する農家の屋号です。お暇な時間にどたばたの「夢の自給自足生活の実際」をご覧ください。
2013年9月16日
ヤギミルクをチーズに変えてます
不器用ですが,毎日を一生懸命生きてます,あべっちです。
顔がかわいくて有名なうちの山羊のそらちゃんですが,毎日1.2L~2Lのミルクを出してくれてます。搾るのは1日1回だけ。2回搾ればもっと取れるかもしれないけど…その時間がありません。
奥さんのゆき坊さんがおしぼり係。私は足を押える係。器用な奥さんは日々上達し,今では15分足らずで搾っちゃいます。すごいです。そもそも彼女は「高校時代のバスケットボールで手先の器用さを生かしてシュートを入れまくり,その活躍で実業団にスカウトされて国体にも出場したような人」なので,この急成長もうなずけます。
こうして搾ったミルクは牛乳としてありがたく毎日頂いているわけですが,とてもじゃないけど飲みきれません。それに新鮮な山羊ミルクでも3日もすれば劣化してきます。ならどうしたらいいか。そうです,保存食に変身させてしまえばいいんです。
(写真左:ナチュラルチーズ 写真右:ナチュラルチーズを瓶詰めしたもの)
チーズ作りなんてむずかしいと思っていたのですが…,でもなんだって最初はそう思うものですよね。やってみなくちゃ分からない。そんなわけでやってみたら,やはり意外と簡単でした。
まずはナチュラルチーズ。使うのは山羊ミルクとレンネット(子牛の第4の胃)と手作りのカスピ海ヨーグルト,これだけで出来てしまいました(はやしひろこさんレシピ)。出来上がったらあとは塩やハーブ,黒コショウなどで好みの味付けをするだけ。簡単ですねー。
自家製トマトに自家製バジルソースと一緒にかけたり,パンに塗ったりして食べてみたのですが…こ,これが…おいしいんですっ!!いきなりお店の味でした。いや,いきなりお店の味を越えてます。驚きましたが,でもこれは自分で味噌を仕込んだことのある方なら分かるはずです。市販のものとは圧倒的に違うんです。どうしてでしょうかね。
今,調子に乗ってハード系のチーズも作ってみてます。使う材料はナチュラルチーズと同じなのですが,違うのはレンネットを多めに入れることくらいでしょうか。水気をしっかり抜いたらあとは数日間,毎日ひっくり返して塩をまぶします。そのあとはカビないように熟成を進めるだけ。90日ほどで出来るそうですが,うちの山羊ミルクとヨーグルトで作るチーズはどんな風味になるのか,楽しみです。。
そしてこれを今後は3日に1回くらいのペースで小さいのを仕込んでいこうと思います。冬になってそらちゃんのミルクがもう出ない時期に,彼女がくれた恵みをまだ楽しめてたらいいなぁ。うん,きっとそうなります。
ここ長野県のような寒冷地では冬の間をどうやって楽しく乗り切るかがとても大切だと思うのです。私にとって楽しさはおいしさであり,毎日の食事です。だから大変だけど頑張りま~す。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
こんにちは。はじめまして!
返信削除ヤギさんをうちでも買っていて、今年初めてチーズをつくろうかと思っています。記事はだいぶ古いようですが、その後のハードチーズはどうなりましたか?
匿名の方、初めまして。ヤギチーズは結局の話、毎回家族が誰も口にしてくれないので作るのを辞めました。作り方が悪いのか思っていたほどおいしくなかったんでしょう。冷蔵庫に直においておくと乾燥が進みすぎてしまい、それを避けるためにジップロックに入れておくと今度は湿度が高すぎて変な色のカビが生えてきてしまいました。熟成させる方法が確立させれば味わい深くなってくるのかもしれません。おいしいチーズ作り、頑張ってください。
削除