さて、今日は害獣駆除の「せこ」のお手伝いに行ってきました。せことは害獣を銃を構えて待つ人の方へ追い立てる役の人のことを言います。(ちなみに銃を構えて待つ人を「たち」というそうです)。このあたりは害獣被害がひどい地域です。私も鹿&猪にカボチャとジャガイモをまさかのせん滅させられ、惨めな思いをしました。悪いけどもう容赦は出来ません。
気合いを込めて集合場所に行くと猟友会のみなさんが集合してました。目立つようにオレンジのジャケットを着込み、連絡を取り合う為の無線機を装着したそのお姿は普段よりかっこよく見えました(笑)。見た目だけじゃないですよ、話す内容もびっくりするほどハイレベル。山と自然を知り尽くした経験豊富な尊敬すべき男達です。この山で彼らに叶う人は居ないでしょう。
私も風邪気味でしたが、そんなもんは気合いで無いものにできます。それを背中で教えてくれた学校の先生方に感謝です。さぁいくぞ!農業で鍛えてるので持久力には自信がありますしね!
せこチームは隊列を組んで山の中へ。…覚悟してましたが、とんでもない傾斜でした。まだ雪ぶかい場所も多く、山頂付近では60cm積もってる場所も。それでも隊列を乱さないように前へ前へ。加えて5秒に一度くらい大きな声を出して鹿にプレッシャーを与えます。何度も転びながら頑張りました。
鹿に食われてるのは野菜だけじゃありません。鹿はまだ若い木々の皮を綺麗に食ってしまい、枯らせてしまいます。ここは彼らの生きる住処なのでそれが悪いこととは思いませんが、ただその量が多いと枯れる木々の量も増えるというわけです。どうせなら花粉症の猛威をふるう杉をガンガン食ってくれたらいいのに…。
こちらが鹿の糞。獣道に大量にありました。思ってた10倍もあり、ちょっと驚きました。そのどれも新しい糞なんですもの。日本には鹿を食べる生き物も居ないし、そりゃ増えるよなぁと。道中、餓死してる鹿も見ました。増えすぎたからえさがないんですね。だから危険を冒してまで民家まで降りてくるんですね。
山には入る前に「周辺の山の形を覚えておけ」と言われたのですが、それも木があれば見えなくなるし、実際に入ってみると山の形は綺麗な円すいじゃないんですね。まっすぐ進んでるつもりでもいつのまにか曲がってしまっていて。山は方向感覚が無くなるというのを本で読んでましたが、私、見事に迷って迷子になってしまいました。とほほ、情けない。。(ちなみに トップの私の写真は迷子になってるときの写真でした(笑))
そんなわけでくたくたになって帰宅!6時間の作業でした。個人的に課題が残ったせこでしたが、お肉もたくさんいただけたので良しとしましょう!鹿の後ろ足2本に背ロースに内ロース、合計7kg。カレーに入れて麹につけてミンチにして、楽しみたいと思います。先輩方、ありがとうございました!
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