38歳あべっちです。
ずっとやりたかったこと、というかやるべきことがありました。でも他のやるべきこと、やらなくちゃいけないことを片付ける間に数年が経ってしまいました。
3年前、函館の奥さんのお義父さん(75歳で身長185cm!)が自分の大工道具一式を送ってくれました。鳥小屋を自作してしまうような方だったので頂いた工具箱の中にはありとあらゆる大工道具が入っていたのですがその中に砥石(といし)がありました。
「砥石を使って刃を研ぐ男はイケてる」、「砥石で研げば最高に切れるようになる、だって鬼ババも砥石で包丁を研ぐじゃん」という認識があったので使ってみたい気持ちはありましたが移住したての当時の私にはその気合いがまだありませんでした。難しそうだし。
それもそのはず、今の時代の30代で砥石で刃物を研げる男が果たして何%いるでしょうか。おそらくもう1%以下でしょう。まず自分の砥石を持ってませんし、包丁が研ぎたいのであればダイヤモンドシャープナーがあれば十分でしょう。私自身も買ったばかりのシャープナーがあったので砥石は使わずにほこりをかぶることになりました。
でもいつかこれで鎌や包丁を研いでみたいという想いが消えることはありませんでした。なにせ農家は刃物を使うことが多く、その切れ味が仕事の速さや疲れにも影響してきます。草刈り時の鎌、薪割り時のナタ、鹿の解体時にだってよく切れる包丁じゃないと切れませんからね。
そして経験が積み重なり、チェンソーの刃も研ぐようになった今なら砥石を使いこなせるはずです。時は来たりということでやってみました。
気を付けたのは砥石に水をしっかり吸わせることと、10円玉2枚分の角度、それだけです。結果、鎌の方はシャープナーで研いだときと同じような切れ味でしたがそれは私の技術が未熟だからでしょう、と思いこんで今後も続けたいと思います。まぁシャープナーを携帯して、たまに家で砥石で研ぐといった感じがベストかな。
ついでに生まれて初めて砥石で包丁を研いでみました。最初は研げてるのか悪くなってるのか分かりませんでしたが根気よくやっていたら少しずつ手ごたえを感じるようになりました。ステンレス製だからかな。かなり時間がかかりました。
なんとなくうまくいった感じがしたのでもう試し切りしたくてたまりません。意味もなく冷蔵庫からにんじんを取りだしてカットします。…おおッ!これは!!なんとなくいつもより切れるような気がする!
しかしこれは気のせいでしょう。なぜならここ最近奥さんに料理を任せているのでいつよもり切れるようになったかが分かるはずがないのです。やれやれ。奥さんにカットしてもらうと切れるようになったとお墨付きをもらえました。あーよかった。
こういうメンテナンス方法を体得するともっと研ぎたくなるし、もっと良い包丁が欲しくなりますね。
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