2012年4月9日

野菜作りスタートしました!

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(ビニール苗床の中でいろいろ発芽してきました。でも寒すぎて成長が遅い…)

長野に来て20日が経過しましたがその間,雪が全く降らなかったのは5日くらいでしょうか。「寒冷地は本当に寒い」という当たり前のことを今になって痛感してる今日この頃。そらいろ農園あべっちです。今回は野菜作りについての思ったことを書かせて下さい。

私達が夫婦が田舎暮らしをしようと決めたのはとてもよくある理由だ。空気と水が美味しいところで子育てしたいだの,古民家に住んでみたいだの,面白いことがやりたいだの,そういうの。でも私にとって最たる理由はやっぱり「安心安全な野菜をいっぱい食べたい」という強い想いだ。

安心で安全で美味しい良い物を食べたい。だけど例えば有機野菜は私の平均300万円程度の給料では買い続けられなかった。すぐに自分で作りたいと思うようになった。作り始めてみるとやめられなくなった。家族で有機野菜,いや有機野菜を越える自家製野菜(※)を腹一杯,皮まで全部使い切って,食べまくりたい。それだけなんだ。

だから大もうけしようなんて思っていない。ただ家を購入するためにに借りたお金をしっかり返して,死ぬまでの毎日を家族で笑って過ごせたらそれでいい。息子を高校や大学に入れようとも思わない。行きたかったら奨学金にして身銭を切って行けばいい。(私は「記憶力がいい=頭が良い」の学歴社会に期待はしないようにしてる)

今が昔なら,自給自足して生きるだけの生き方も選択出来ただろうに,衣までは健康保険だの社会保険だの年金など貨幣経済が作り出した義務が多すぎる。それだけ払うのに月5万円,現金で稼がなくてはいけない。年貢の時代は米や作物は持って行かれるけど,農作物にお金と同等の価値があったから。今は銀貨でもないただの紙切れの方が価値が高い。換金もしなくてはいけない。

そんなわけで何が言いたかったのかと言うと,実はこんなそらいろ農園を宜しくお願いしますという文章だったのだけどただの貧乏幸せ論になってしまった。うむむ。でも本当そう。欲を出して大量生産しないことが結局,高い品質を守る1番の秘訣だし,ぶっちゃけ私はこれまでに「お金持ちで幸せそうな家族」を数えられるほどしか見たことがない。お金がないくらいの方が一致団結して楽しくなれると信じているのだ。

さて,そして今年は地元のご老人(70歳)もこんな寒波は初めてというほどの寒さ。千葉では寒さに強いと思ってた信頼できる大根も度重なる遅霜にやられて死亡。この寒さとどうやって戦うかが私の野菜作りの課題になりそう。だけどこの後やってくる,人間にとっても野菜にとっても楽園のような5月6月7月8月9月を私は知ってます。だから頑張れます。

下手くそで技術も知識もまだまだだけど,ただ嘘はつかず素直に,そして何より地球に優しい形で野菜を作っていこうと思いますので,どうぞ,そらいろ農園をよろしくおねがいします。

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(抗生物質&ストレス無しの安心安全で微生物いっぱいの鶏糞を作りだす予定の子たち。
臭いも全くありません。早くもっといっぱいウンコしてくれないかしら。)

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