2013年10月27日

田舎暮らしと百姓暮らしの家計簿2013秋

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そらいろ農園の野菜と果樹と家畜と家修復担当,あべっちです。脱サラして家族で移住,田舎暮らしで古民家暮らし。これだけでも波瀾万丈そうでちょっと興味深いのですが,うちはオプションとして以下のようなもの珍しさが付いてきてます。

・無農薬有機栽培の野菜と果実を作る百姓(専業農家)になる明確な夢がある
・野菜は対比や肥料から自分で作り、苗はなるべく自家採取した種から育てている
・単一生産ではなく他品目の野菜や米,果樹,山菜を栽培,販売している
・野菜の他にも手作り石けんやシャンプー,化粧品,各種アロマグッズ,焼き菓子やケーキなどもいろんなものを手づくりして受注販売している
・山羊と鶏を飼っている
・古民家を自分達で直している(ビコーズノーマネー)
・薪ストーブと薪お風呂で生活している (ビコーズノーマネー)
・365日の食事の写真を公開している家族である
・奥さんが調理師でアロマテラピストで狩猟免許取得
・長野に親戚も兄弟も友達も1人もいないのに移住した(サビC)
・従業員は夫婦と息子と犬と猫だけである。というか会社でもない。      
・なんと貯金ゼロ(借金あり)である
・私が大工や木工家などではなく、至ってアブノーマルな普通のリーマンである
などなど。

どんだけ詰め込んでるんでしょう。こりゃ貧乏暇無しになるわけです…。こんな生活をしていて皆さんが一番気になるのが「ねぇこの人達やっていけてるの?」ということではないでしょうか。さぁ果たしてやっていけてるのでしょうか?部門ごとに見ていきましょう。

■家畜・鶏・卵部門(tamago of yuseiran)

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卵は定期購入してくださっている方を中心に,リピーターの方も多く,鶏達が産む卵は嬉しいことにこれまで全て完売。そしてリサイクルで回収している卵パックの回収率は80%以上。そらいろ農園のお客さんたちはリサイクルよりリユースのほうがずっとエコで気持ちいいことだと知ってらっしゃる。すばらしいことです。世辞抜きで意識が高いお客さんが多いです。

しかしながらいかんせんたったの40羽。平飼いで手ごね発酵飼料ということで高タンパクな配合飼料メインの養鶏場とは産卵率も違います。ともあれ卵は毎日の料理や,焼き菓子,ケーキにも使いますし,月々の卵代も浮くわけで,卵はそらいろ農園のなくてはならない大切な存在です。


■野菜,果樹部門( sorairo yasai)

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野菜セットは定期購入してくださっている方が数名,不定期のリピーターさんも多いです。送料込みで3000円とか卵付きでいくらとか。各週のお客様もいらっしゃいます。野菜の味と安全性はお墨付きです。今後の課題はなんといっても生産量。あと10倍は作らないと年収100万円にも遠く及びません。野菜が足りないときやリクエストがあるときは焼き菓子,手作り石けん,シャンプーもセットに入れさせて頂いたりしております。お買い求め頂き,応援していただけたら幸いです。

そして私達はこっそりと偉業を成し遂げました。なんと7月,8月,9月,10月の間,自分で作る野菜だけで,よそ様から野菜を買わずに生活したのです。野菜をたくさん食べる私達にとってこれは大きな事でした。

(※)もやしは買ってたそうです。

■焼き菓子部門(iikanji no sweets)

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ゆき坊さんの焼き菓子は月に1度の定期購入やオーダーメイドで受注販売させて頂いてます。自家製のこだわり有精卵を使った焼き菓子はレパートリーも多く,贈答用にも人気です。最高においしい焼き菓子ですが,卵アレルギーなのでこれを抜いてとかしょっぱいの焼けますかなどのお問い合わせやリクエストもお待ちしてます。

もしかすれば売上はそらいろ農園トップクラスなのですが,ただ焼き菓子は原材料がとんでもなく高いのです。何も知らない男性の皆様は「パウンドケーキが1カットで100円!?高いな…」などと思うのでしょうがとんでもありません。1カット100円で売って2割を取られたら利益なんてありません。いや,本当に。知らなかったでしょ?(笑)。ちなみに圧倒的に高い材料はバターです。

今後は予約を受け付けて,毎月定期的に発送していけたら奥さんと話してます。焼き菓子教室なんかもおもしろそう。先生はみんなで代わる代わるとかね。たのしいこといっぱいしたいです。

■ゆき坊レッスン部門 (yukibou no wonderful lesson)

そらいろ農園 2008年10月15日「市内の中学校のアロマ教室」in市内の中学校 ~ゆき坊の手づくり石けんとアロマテラピーの教室~ そらいろ農園 2008年6月3日 市川市行徳の小学校での家庭学級講座♪ ~ゆき坊の手づくり石けんとアロマテラピーの教室~
千葉県市川市を中心に東京,埼玉などで人気だったゆき坊のアロマテラピーと手づくり石けんの教室ですが, 長野移住後は場所が無かったり,自宅の改装が私の力不足で遅れていたことなどで,なかなか出来ない状態でした。でも上田市のアリオさんからお声がかかり,11月からまた教室がスタートするとのことです。

私も教室を取材したことがあるのですが,ゆき坊さんの教室は心地よい香りのなかで彼女の魅力あふれるトークが楽しい他にない教室です。手づくり石けんやシャンプー,虫除けスプレーやアロマキャンドルなどなど,いろんなものを手づくりします。足を運んでみて下さい。詳細が分かりましたらこちらのブログでも紹介します。そのうち自宅の古民家でも出来たら良いなぁ。(私のスキル次第かよっ)
→更新できてない教室のページはこちら

■家畜・山羊・ミルク部門 (mee- mee-)

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山羊を飼うことで山羊ミルクやチーズを自給,焼き菓子や山羊ミルク石けんの材料にも利用。そしてあわよくばお肉の山羊肉(ヤギスカン)も自給しようというという部門です。少しずつメス山羊の数を増やして乳量をアップなんて皮算用をしてたのですが,生まれたのはなんとオス2頭。うまくはいかないものです(笑)。

10月後半に入っても乾乳出来ずに,未だに絶好調のヤギのそらのミルクはチーズに生まれ変わってます。これが3ヶ月後においしくできるかどうか。日本じゃおいしいチーズは作れないって?いやいや、古来からその土地土地にはそこに根付いた微生物がいるんです。だからチーズはご当地ものであり個性豊かでいいんです。まぁ販売して収益に出来るのはまだまだ先になりそうですけどね(笑)。


■手づくり石けん,化粧品部門 ( hand soap is nice)
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ゆき坊さんといえばなんといっても手づくり石けん。長野県に移住後,部屋数が増えるということで私の書斎にするかゆき坊さんの石けん部屋にするかをめぐって討論したわけですが、やさしい私は「石けんを集中して仕込みたい」という彼女の強い願いを受けれることにしました。

しかしながら移住後のドタバタというやつでしょうか、なかなか仕込む時間がなかったようで在庫がない状態でしたが、ここ最近はまたゆったりと仕込む時間もできてきたようで、石けん部屋に並ぶラインナップも増えてきました。こうなるとなぜか安心~。

お客さんもうちもうれしい「石けん丸ごと1本企画」も始まりました。本当にいいものをできるだけ安く。ワンランク上の生活を提案する上で石けんは外せません。そうそう、結婚式の引き出物に使いたいといううれしいご要望もいただきました。以前にもやらせていただいた実績がありますからね、ありがとうございます。


と,こんな感じです。具体的な金額を書こうとも思ったのですが…それは止めておきます。移住2年目の今日現在,正直まだまだ。私は上田市まで出て月8万円の交通費も出ないバイトをせざるをえない状況です。(しかも2014年3月31日で確実に切られる仕事です。夢があるからいいけど。)

おいしいもの良いものを手づくりして月になんとか売り上げを10万円くらいまで伸ばせれば、諸経費を引いた利益の7万円くらいでうちなら生活できると思ってるので、まずはそこを目標に頑張っております。

収入面からだけ見れば底辺ですが毎日を家族で楽しく過ごしてます。
はい、これが2013年秋のそらいろ農園の家計簿まとめなのでした。
来年はどうなることやら、楽しみです。

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