2013年10月29日

初めてのお米作り(稲刈りとはざかけ)

信州そらいろ農園のあべっちこと阿部健史です。もう35歳、若いとは呼べない年齢,もしかすれば折り返し地点です。もっと早く、農業を始めていれば…。例えば15歳の時なら地元の茂原農業高校に進学することも出来たでしょう。「偏差値で行く学校を決めなさい」というクソつまらない記憶力勝負の教育を受けてきた人間なので,随分回り道をしちゃいましたネ…。

さて、今年2013年は生まれて初めてお米を作った記念すべき年になりました。いやーめでたいめでたい。人生の楽園の時に登場するようなやさしい「教えてくれる人」も特に現れなかったので見よう見まねです。(無農薬の鬼の私に農業を教えられる人なんてそう居ないでしょう,あはは…)

田植えのときの記事はこちら こちら信州「そらいろ農園」: 田植えが終わりました
http://soraironouen.blogspot.jp/2013/06/blog-post_23.html

そらいろ農園 20131006_081414s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)

いろんな方に「最初の苗の消毒だけはしなきゃアカン」とか「肥料いれなきゃ出来ないぜよ」とアドバイスを頂きましたが,まずは試し。失敗してもいいので自分の思い通りにやらせてくださいとやってみました。無農薬,無消毒,無化学肥料()です。収穫までの間に与えたのはバケツ一杯くらい(5kg)くらいの米ぬかだけです。

 世の中には「低農薬米」や「減農薬米」や「無農薬米」というものが流通しておりますが,「無農薬」でも「化学肥料(白いつぶつぶ)」や「化成肥料(有機肥料などを固形化したもの)」は使われてたりするのはあまり知られてません。そして減農薬の表示に至っては当社比です(笑)。

結果,うちのお米はちゃんと出来ました。植え付けてから2ヶ月は心配だったのですが,ゆっくり成長してくる苗が安心させてくれました。水見も数日置きで十分だったし(枯れてたら「やべっ」と言って張ればいい),鳥除けネットも糸も付けませんでした。それでも裏山に山羊を放していたからかな,イノシシもスズメもやってきませんでした。らくちんらくちん。

そらいろ農園 20131006_082650s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px) そらいろ農園 20131006_120258s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
稲刈りはお天気の良い日に鎌で行いました。狭い田んぼだし,機械も無いし,夫婦でゆっくり。たまにがんばって,たまにお茶やお菓子を楽しんで。 夫婦とはいいますが,実は世界一好きな人なわけです。そんな人とずっと作りたかったお米の収穫が出来るなんて。なんとしあわせなことでしょう。これだけで脱サラした意味があったと感じました。

そらいろ農園 20131006_130048s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
はざかけするために稲を縛るのに使うのは藁(わら)です。去年の藁を理解ある近所のおじさんにいただきました。水に馴染ませてから使います。うちも来年用にとっておかないとですね。

刈り取った束を縛る作業は奥さんが担当。とてもていねいにやってくれました。私はその縛られた束をはざかけ。ちょっとしたコツもありましたがやってるうちに体得できました。作業中は「サラサラ…」と風にゆられた穂がなんとも言えない音を奏でます。そして笹団子のようないい香り(新潟生まれ)。なんだかもうおいしいお米になる予感です。

そらいろ農園 20131006_163400s.jpg (JPEG 画像, 480x360 px)
はざかけできました。田舎の風景ですね~。

さぁ次回はどたばた脱穀作業のレポートです。
2013/10/29現在まだ終わってませんが…はてさてどうなることやら。

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