2018年8月21日

長男はパパの畑を継いでくれるのかの巻

由紀ちゃん。長男ゆーきが8歳になってようやく小学校に送り出せば夕方まで時間が作れるようになってきたところに、次男アルを妊娠出産。また忙しい日々が始まってしまってしまった阿部家なのだけど、あっという間にアルも1歳になったね。早い早い。

そんな中、長男ゆーきが赤子の面倒を見てくれて頼もしいね。

おとといはゆーきがブロッコリの作業を手伝ってくれたのは言ったよね。暑いしトイレもないし草抜きはとても疲れる作業だから来なくてもいいよと言っても着いてきた。うれしかったなぁ。
9歳息子。まだ農業の厳しさをしらない癒し系男子。
で、実は今日も、彼は学校の後、自転車で友達の家に遊びに行ったんだけど、行くときに50m離れた道から「行ってきまーーーす!」「パパ、がんばってねーー!!」と声をかけてくれて。川越しだったから驚いたけど「そこから話せるんだね!すごい!」「ありがとう!がんばる!!」と返したんだ。うーん、しあわせだなぁと。

で、2時間後、友達の家からの帰り道に畑に寄ってくれて、30分くらい見守ってもらって、それから一緒に帰ってきたんだ。作業中も「何をまいてるの?」「有機肥料だよ」「何から出来てるの?」「とうもろこしやカキガラだよ」「ふーん」みたいに聞いてくれて。

もしかしたら本当に農業に興味があるのかもしれない。ほら、口では将来はパパとぶどう作りするなんて言ってても本心は分からないじゃない。だから見抜かなくちゃ。
私は楽しくて、自由で、かっこよくて、普通の仕事みたいにお金になる自営農業を確立しなきゃいけない。そういう農業じゃなきゃ大切な我が子に継がせたくないもの。前途は多難、だけどそれも楽しめるのが農業なのかなって。

将来の彼はどこで何をしてるか分からないけど、妄想するのなら、私と畑で一緒に作業してるんだ。彼には彼のブドウの理想があって、いつの日か熱く語る彼の目の奥の宇宙に吸い込まれそうになるかもしれない。安ワインしか造れなかったダメな父親のワイナリーを建て直そうと奮闘するのかもしれない。

ワインバーで知り合ったのだろう、家に連れて来た美人の彼女はワイン通で、出会った初日から「おとうさんのワインは、そう、全然洗練されてなくて土くさい感じがしますよね。でも、また飲みたくなる。不思議なワインです。」なんて言われてどう反応したらいいか分からなくて。ともあれ押しに弱いわが子はこの娘と一緒になるんだろうななんて。

私たちの目指すワインはあーだろうこーだろうと徐葉をしながら2人で熱っぽく話すふたりを見て、にっこりしながら顔を見合わせる私たち夫婦。グラスにワインを注ぎながら「今度夫婦水入らずで旅行でも行こうか」って誘って。由紀ちゃんは二つ返事でOKするだろうな。

どの方向に人生が進んでいっても、自慢の我が子の成長が楽しみだね。
農業は可能性に満ちてる。逃げ出したくなるほど暑いけど、最後まで畑に立っていたものにはきっと大地と太陽の祝福があるはず。報酬でいつか家族でフランスやニュージーランドで好きなワイナリーめぐり旅行をしよう。

1歳になった次男。君は農業 or サラリーマン?

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