2018年8月19日

葡萄畑に生える雑草は生やすべきか、それとも刈るべきか?


ゆきちゃんとゆーき&アルへ葡萄栽培講座
葡萄畑に生える雑草は生やすべきか、それとも刈るべきか?


パパはこの選択肢を「ワインブドウの栽培でベスト5に入る重要なポイント」だと考えてます。 日照時間や土壌は選べないけど、栽培方法は選べる。個性が出せるポイントなのだから、よく考えて選びたいよね。



まず、雑草をきれいに刈るメリットは。
○木の日当たりが良くなり、地温上昇で育成効果
○人間から見て畑が美しく見える○雑草との養分と太陽光の競合がなくなる
○株元に虫(ガの幼虫)がつきづらくする
○湿気を溜めず、病気になる確率を下げる

逆に雑草を生やしておくメリット
○雑草の地表部分が虫の住処になる、生物多様性に近づける
○土壌の微生物が増える
○草刈り作業が楽○ガソリンの使用量が減り、排気ガスも減るので環境にやさしい
△伸びた雑草の根が土の団粒化を促進する

こんな感じかな。どちらがいいと思う?まず前提として、雑草を1年間刈らないで完全に放置することは物理的に不可能。理由は放置すればそのうち木になってしまうし、背丈3mにもなる雑草に多い尽くされては流石に葡萄の木が持たないから。だから雑草を生やしておくというのは「完全に刈らないで意図的に残しておく」という意味ね。

光合成の意味なら刈ったほうが良いし、生物多様性なら刈らないほうが良い。無農薬を目指すなら・・・これはどちらともいえない。どこを重要視するかなんだけどね。


もし除草するにしても除草剤はおそらく絶対に使わない。理由は使うメリットが無いから。うちのワインはそんなものを使ってはいけないんだ。頑張れば使わなくて済むのだから。


で、結論なのだけどうちのワインブドウは今(2018年8月)のところ、
雑草はきれいには刈らない、残す草は残す、草を育てるというスタンスで進めてる。せっかく生えてきてくれる雑草を使わない手はないと思うんだ。

理由の1つとして今、野菜の水耕栽培って流行ってるじゃない?土を使わずに水と液肥だけで育てるってやつ。こんな風に自分以外何もない環境で育てられたものがいいか、仲間や敵やどちらでもないものがたくさんいるところで育てられたものがいいかって考えたときに、いろいろ居るところのほうがいいと思ったの。理由は他にもたくさんあるけど、出来るだけ他の生き物の力を借りたい。それがおいしいブドウに繋がると信じてる。

ただ、雑草を生やせばコウモリガが入る確立は増えるし、湿気で葉が乾燥するスピードがおそくなり病気になりやすくなるので通常以上の対策が必要になる。とても手間が増えるけど頑張ってやっていこう。

もちろん、まだ実践1年目なのでよく観察して経験を踏まえて変化していくつもり。最高のワインが造れるブドウの栽培方法を確立するんだ。今のところはこんな感じ。ふたりも考えてることを聞かせてね。
 

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