長和町の新緑(不動の滝) |
そして私が遊休荒廃地にこだわる理由は今使われている農地を栽培を辞めさせてワインブドウを栽培するのではなく、荒廃地を有効利用するからこそ意義があると考えているからです。使う気が起きない農地を「価値ある場所」に変えてしまえば私が絶えた後でも数十年は土地、地域が生きることでしょう。
今回の圃場は同じ長和町でぶどうを栽培するJA研修生のN嶋さんの分と隣り合わせ、というかくっついているので圃場整備などを一緒に頑張った後に、分けて使うことになりました。じゃんけんなのかあみだくじなのかはこれから決めるとして、ともあれこれからあとそれぞれに最低19反の農地が割り振られる予定なので、この程度の農地の整備はテンポよく進めていかないといけません。
クワ(かいこの糸)の栽培から何も作られてなかった圃場は、この辺りだとカヤに覆われて大変なことになっているので、まずはそれをビーバーでなぎ倒しました。ちなみにカヤはカヤぶき屋根にも使われている丈夫な素材なので土壌改良に有効かもしれませんね。
ワインブドウ圃場の整備で重機を扱うN嶋さん |
いろいろな方のお手伝いもあり真ん中にあった石垣もきれいに取り除かれました。まだボコボコしてますが、機械をあまり使わない予定の私はこれで十分とも思ってます。
苗の植え付けまでに次にやるべきは獣害防止のネット張りです。見た目もかっこ悪いのでやりたくないのですがこのエリアでは必須になります。糞や足跡が残っているのを見ると鹿もイノシシもたんまり出てくるでしょう。やるしかないのです。
しかしやはり。石が多く、杭が入っていきません。ハンマーを振り下ろして力いっぱい叩きつけてもスチール製の杭が曲がります。そんなときは少しずらしてやり直し。歯を食いしばって頑張りました。こんなときは田舎暮らしの自給自足を始めて5年、薪割りなどで鍛えてきた体が役に立ちます。プログラマーや学校の先生を仕事にしていたころとは比べ物になりません。
連日の作業で帰宅後も足腰と掌が痛くてたまらず、なかなかの状態ですが、今は夢の舞台づくりなのです。やりたくてやってることですから、次の日になればまた力が湧いてくるから不思議なものです。家族と自分のために、出来ることを一生懸命やります。
ネット張りが終わればいよいよ定植です。ワクワクします。
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