2012年7月3日

自給自足生活、最高においしいです!

おはこんばんちわ、そらいろ農園の阿部健史です。…そらいろ農園の、なんて書いてますがスタッフは私と嫁さんだけなんですけどね。…会社でもないし。…屋号?

そらいろ農園ですが少しずつ自給率が上がってきました。現在収穫出来てるのは、レタス、大根、カブ、人参(間引き)、菜の花、スナップエンドウ、絹莢、ししとう、にんにく、ウグイス菜、バジル、コリアンダー、ジャガイモ(男爵、メークイン)などなど。

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今日はテントウムシダマシ(正真正銘のテントウムシなのだけど、アブラムシを一切食べずにナス科の葉っぱだけ食い荒らすという悪名高き害虫)の赤ちゃんに葉をやられてしまったジャガイモを試しに収穫してみました。

寒冷地である長野県では露地ジャガイモの収穫は8月に入ってからとお隣のばあちゃんに聞きましたが、いやー、一応食べられるくらいに大きくなってるじゃないですか。(葉をやられていた株でこれなのだから他の株はもう少し大きいのを期待出来そうです♪

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そしてそして!何より楽しいのが収穫した野菜を使っての料理です!苦労した分、無農薬で作れた野菜を食べるときのうれしさは格別です。関東で有機野菜なんて買えばたいそうなお値段しましたからね。というか私の収入(食費月3万円)ではたまにしか買えませんでした。それがばくばく食べられる(食べなくちゃいけない)今の状態は自給自足ファンにはたまらないわけです。

ジャガイモを皮ごと半分にカット。3年前に私が買ってから完全に無農薬の畑で出来た野菜なので土さえ落とせば安心して食べられます。そして新ジャガなので皮付きでも火もすぐに通るだろうと。間引き人参ももちろん皮ごと、おいしそうな葉っぱも入れちゃいます。ボリュームアップのために山東菜(白菜の一種)も刻んで入れて…と。


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じゃじゃーん、カレーライスのできあがり~。
ちなみに節約のためにお肉なしのベジタブルカレーです。 それでも十分美味しい。だって自分が一生懸命育てた野菜がいっぱい入ってるんですから~(親ばか)。いやー、幸せです。生きてて良かった。

来週あたりにはトマトが収穫出来そうなのですが、そしたら待望の野菜セットの販売を開始出来るかなと思ってます。まだまだ卵を産まないうちのヒヨコ達と同じ、ひよっこ農家ですが、嘘をつかず、真面目に、地球の環境を一番に考えて作り続けていこうという信念だけは強くあります。どうか私達家族を応援していただけたらと思います。

2012年6月27日

そらいろ農園レシピ、考えてます。

お疲れ様です、長野県民あべっちです。
コメントこそ頂けませんが、GOOGLEのカウンタを見ると私のこの「こちら信州そらいろ農園」も少しだけ人気が出てきたようです。見て頂けてる方はこれから農業がしたいという方が多いのかそれとも応援してくれてる方が多いのでしょう。コメントはお気軽に書いてくださいね。まず100%、返します。

さて、暖かくなってきまして、自然農やら土がまだ完全ではないだで成長の遅いそらいろ農園の野菜も少しずつ収穫出来るようになってきました。ただでさえ成長が遅い農法なのに今年は4月まで雪が降り続き、5月12日に強烈な霜が降りたこと(そのときの記事はこちら)でさらに遅くなったわけです。(早く植えててもリセットされるので)。このままでは赤字続きになってしまうので来年はビニールトンネルでの野菜作りもやらねばと思ってます。

それでも現在収穫出来てるのは大根、レタス、カブ、ジャガイモ(小さい)、バジル、菜の花、間引き人参、きぬさやえんどう、白菜(山東菜)、コリアンダーなのですが、それらを調理するときに、買ってくださる皆様が楽しく料理できるようなレシピを考えるようにしてます。

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これはチーズトーストとコンソメスープ。(私作)
トーストには収穫してきたレタスとバジル、スープには山東菜とコリアンダーが入ってます。トマトが無くても、ピーマンがなくても作れるんですね。ここにもうひとひねり。粗挽きの黒こしょうを振りかけてはどうだろう。スープはコリアンダーが入ればなんでもおいしいです(笑)。

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間引き人参と春菊のサラダ、ペペロンチーノ、菜の花と春菊の天ぷらです。(嫁作)
奥さんが料理すると流石に見た目が綺麗です。新鮮な春菊は生のまま食べられるんですね。間引き人参も甘いです。ペペロンチーノにはきぬさやえんどうとレタス。レタスは炒めると歯ごたえが良いです。菜の花と春菊の天ぷらは、旬の香りがしておいしかったです。

発送の方法もまだまだ試行錯誤の段階です。私自身が燃えるゴミ(燃えるゴミに出すゴミ)が大嫌いなので送る際の梱包、ビニールやテープ、新聞紙などですね。これらを最小限にしたいという想いがあるのだけど新鮮な状態でお届けできなくちゃ意味がないわけで。

まだまだ、今育ててる3ヶ月のひよこのような農家です。
7月に入ったら販売出来るといいなぁ。応援よろしくお願いいたします!

2012年6月21日

野菜作りの支柱は竹が好きです

みなさま、台風、大丈夫でしたか?あべっちです。こちら信州長和町は全然、全く、びっくりするほど大丈夫でした。どれくらい大丈夫だったのかは下の記事を書きましたのでご覧ください。

信州!長和町で行こう~長野県長和町周辺限定の地域情報サイト~:
「長野県長和町和田は自然災害に強いです!」
http://nagawadayo.blogspot.jp/2012/06/blog-post_21.html

さて、私には「できるだけ自然な形で野菜を育てる」という信念があります。その余計な信念のせいで時間もかかり、苦労しておるわけですな、あはは。(奥さんは笑えないと思う)

荒れた竹林から刈ってきた竹
じゃじゃーん、これは今朝、荒れた竹林から刈ってきた竹です。
これを何に使うのか…そう、野菜づくりの支柱です。

1台しかない車を使えるのは奥さんが車を通勤に使う前の早朝5時~7時。
なかなか大変ですが朝早く作業すれば暑くないですし。

しかしながら竹を取らせてもらえるのは荒れた竹林です。ええ、かなり荒れてます。
どのくらい荒れているかお見せしましょう(笑)。

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ね、すごいでしょ。奥の方はここよりもっと荒れてるんですから。
曲がって覆い被さって折れた竹ばかりです。真っ直ぐな竹を選んでカットする…と思うでしょ?いやいや、そうはいきません。

竹としての質は下がりますが、まずは折れているものを優先してカットしてやります。そうしないとゴミが増えて荒れる一方ですからね。曲がった竹はカットしづらいし、カットしても野菜の支柱としては最高に使いづらいのです。でもそれでも良いんです。自分のことよりもまず先に自然や地球のことを考えるのが気持ち良いんです。真面目だなぁ、私。


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支柱用に小枝を切り取り、210cmにカットします。長くカットしておけば、縦にも横にも使えて使い勝手が良いです。土に指す場所はとんがるように切ります。

信州そらいろ農園の竹の支柱 
畑で支柱を使ってる様子です。 太さも曲がり方も違うので取り付けに苦労します。
でも慣れればきっとすぐに出来ますって。

写真の奥に写ってる黒い支柱は2年前に鹿よけ用に買ったネットについてきた合成樹脂の物です。いくら竹を使いたいからといって今現在持ってる資材をすぐに捨ててしまってはそれも環境破壊につながります。嫌ですが朽ちて使えなくなるまで使ってから捨てようと思います。

このような合成樹脂と針金の支柱は長持ちすると思いきや意外にすぐ折れたりします。そして折れた後は燃えないゴミとしても捨てづらいし燃やせもしない、ゴミになるのです。

その点、竹は優れてます。のこぎりで自由にカットして長さを変えられます。朽ちて使えなくなってもロケットストーブや薪ストーブで燃やせば勢いよく燃える燃料になります。

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ほら、こんな風に煮炊き用の燃料としてに燃やしちゃうわけです。竹は勢いよく良く燃えるので最初の火付けに最適です。しかも木と比べれば乾燥するのも早い。とにかく使い勝手が良いんです。燃やさなくても数年で土に帰りますしね。安心安全な資材です。

しかもこれが地元の方も困っちゃう竹やぶで、町の土地なら税金を使って森林組合にカットしてもらうような竹なのですから、利用してあげない手はありません。

出来るだけ自然に。遠回りでも儲からなくても素直に正直な物作り。
安心な物を食べる暮らし。そらいろ農園の応援よろしくおねがいします。(なんじゃそら)

2012年6月13日

畑の石でクワが曲がってました…


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こちら、なんだか分かりますか?そうです、鍬(クワ)ですよね。何か気がつきませんでしょうか。先日の日曜日、新しい畑(記事はこちら)に家族が来てくれたのですが、その日に「とあること」に気がついてしまったんです。


私は、「便利だけど化石燃料を使う耕作機械」を使わず、クワとカマと手足だけで野菜を作ってます。それは出来るだけ地球の資源を使わず、持続可能なスタイルで頑張りたいからです。そんな私を苦しめるのはこのあたりはどこも石だらけの畑という現実です。それでも誰も石を取り除かないのはみんながトラクターで耕してるため、そのパワーの前では石があろうが関係ないからです。まぁそんなわけで私はいつも1人汗だくでヒィヒィ言ってるわけです。

そこに家族が居てくれることのうれしさったらありませんね~。

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息子はあっちの畑には居ない虫を見つけては喜んで話しかけてきます。
いやー、かわいいです。

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奥さんもおにぎりをにぎって来てくれました。みんな一緒だとおいしい!

…と、話がそれてきてしまいましたがこの日、お隣の畑で野菜作りをするご老人から「変わったクワ使っとるのう」 と言われたのです。どうもこのクワは角度が無いようでもっと鋭角なクワを使った方が良いとこのあたりのご老人にはよく言われるんです。でも私にはこの角度が一番良いんだよなぁ、愛用してて慣れてしまったので。

しかし…自分のクワを改めてみてみると…あれ?
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アップにしてみると…

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角度を変えれば分かるでしょうか?
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げげ!鉄の部分が思いっきり曲がってるじゃありませんか!ここって買った当初は真っ直ぐですよね!?先っちょがめくれているのは昨日気がついて、げんのうで叩いて治していたのです(また今日の石だらけの畑を耕したら曲がった…)。しかしよく見れば先っちょではなくもう全体的に曲がってるじゃありませんか。気がつかなかった…。

石だらけの畑を耕す間にこうなったのでしょう。「ガキン!ゴキン!」といい音なってたものなぁ。
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ちなみにこんな感じの石が15cmの深さにごろごろしてます。まだこの畑で使い始めてたった60日足らずなんですけどね。。 どうりで全然、土に食い込まなくなったはずです。。なんとか直さないとな。。

こんな毎日なので体重も2ヶ月で7kg落ちて現在、68kgになりました。毎日ごはんをおかわりしているのにも関わらずです。健康的です。自分の手で作る「野菜作りダイエット」、おすすめです。

そんなわけでどうぞ、信州そらいろ農園の野菜をご賞味くださいませ(なんじゃそら)。

2012野菜紹介 その1

こん○○わ!
広報ながわ2012年6月号の表紙を飾ってしまったそらいろ農園の阿部健史です。

今回は今日(2012年06月12日)現在、そらいろ農園でゆ~くりと成長中の野菜をいくつかご紹介します。その成長スピードは化成肥料を使った慣行農法とは雲泥の差。これで商売になるのでしょうか(笑)。 って笑ってたら奥さんに怒られちゃいますね。キリッ。

私が作る野菜は基本的に昔ながらの固定種なのですが、種袋に「固定種」の表記がなくて固定種なのか分からないものや、育成失敗して苗を買わざるを得なかったものもあり、交配雑種のF1種も5種類ほど作ってます。ではでは、ご覧ください~。

※(固)と書かれているものは固定種、または地域に根付いた在来種です。
※(種)は種から育てたもの、(苗)は苗を購入したものです。


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みやまこかぶ(固・種)
私自身が「野口の種」の野口さんの書籍を読んで以来、ずっと食べてみたかったカブです。
無肥料、無堆肥でもよく育ってくれました。そろそろ収穫出来るくらいに大きくなりました。

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うぐいす菜(固・種)
元肥も無いためか、恐ろしく成長が遅いです(笑)。色が緑過ぎなくて綺麗です。


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白もちとうもろこし(固・種)
白い粒のとうもろこしです。無肥料で出来るか心配な一品です。あと札幌公園の焼きもろこし用で作られたという札幌黄八行玉蜀黍(固)も育ててます。上手に作れたら奥さんの実家の函館に送ろうと思ってます。そらいろ農園ではそういった「想い」を大切にしていきたいです。「これを食べたい~」という野菜がありましたらどうぞリクエストください。やってみます♪

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赤ジソ
毎年こぼれ種から育ちます。これで紫蘇ジュースを作っておいて水割りやソーダ割りでゴクゴク飲めば夏バテ知らずです。ちなみに青じそもあります。

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太長とうがらし(固・種)
5月に入ってからのあまりの寒さ、そして暖かさで完全にとうだちしてしまいました(笑)。地力が足りなかったかな。また種をまき直し中です。夏までに間に合うかな?

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メークイン(種芋) 男爵(種芋)
背丈は低いですがつぼみがちらほら見え始めました。自然農では間引かない方も居られるようですが、無肥料1年目でも出来るだけ大きいのが欲しいので2,3本に間引きました。不思議と害虫(テントウムシだまし)は100株に5匹ほどしか居ません。雑草効果でしょうか。


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つるありエンドウ(種・固)
このつるありエンドウの発芽率は良かったです。マメ科は空気中の窒素を根に固定してくれるので無肥料農法には無くてはならない存在だと考えてます。このほかにもつるなしエンドウ小豆など畑のあちこちに蒔きました。

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チンゲンサイ(種・固)
個人的に大好きな中国野菜です。片栗粉でとろみをつけて塩と醤油で炒めるだけで中華料理気分になれます。こないだピザトーストにピーマン代わりに乗せてみたのですが十分代用出来ました。



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中早生ブロッコリ(種・固)
元気に大きくなってます。青虫も10株に2匹ほどです。農薬を使わないと作れないとさんざん聞いてましたが無肥料無農薬でここまで来ました。


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黒田五寸(種・固)
自慢じゃないですが私、千葉で作っていたときも人参をまともに育てられたことがありません。 今回は愛情込めて作業をしたので発芽もしっかりしてうまくいきそうです。意外と無肥料の方がうまくいくのかもしれません。

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つるむらさき(種) バジル(種) ステラミニトマト(種・固) 世界一トマト(種・固)
つるむらさきは一度食べたらクセになるネバネバ野菜です。去年作ってみて虜になりました。これも夏バテ対策によさそうです。バジルは言わずと知れた人気野菜です。奥にトマトも見えます。固定種の世界一トマトは今回一番楽しみな野菜かも知れません。雑種を掛け合わせたF1種のホーム桃太郎F1種のアイコも一応作りました。

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早生真黒ナス(種・固) 梨ナス(種・固)
トマト同様、他の畑と比べると成長が遅いです。 夏までになんとか収穫したいものです。ナスも無肥料で出来るのでしょうか。味は良くても収穫量があまりに少なければやり方を変えるしかありません。

数が多いので野菜紹介の第1弾はこの辺で。第2弾もお楽しみに~。
7月頃には野菜セットを販売出来ると良いのです♪

2012年6月7日

新しい農地をお借りしました!

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新しい畑を借りることが出来ました!パチパチパチ~!
ごらんください!この草ボウボウの荒れ地です(笑)。和田の保育園を上ったあたりなのですが見える山の景色がすばらしいんです。あ、そらいろ農園のあべっちです。

今の畑(第1の畑、第2の畑を合わせても300坪程度)だけでは頑張っても年収2万円程度。家族を食わせていくためには出来る限り(※1)農地をは広げていかなくてはいけません。それに行政の出す資料のあちこちには農業をしている人と認められる為には1500m2以上の農地を持つことが必須とあります。今回の畑はこれだけで1500m2ありますので私はこれで条件を満たしたことになります。

農地の見つけ方は極めてアナログなやり方でした。JAの方と一緒に和田近辺を車で回り、ここは作付けしてないなという場所を見つけたらノートにメモ。役場で土地の持ち主を特定してもらい、交渉すると。正直、なんて能率の悪いやり方だろうと思ったのですがそこは仕事人。なんと3日後には話をまとめていただき、なんと無料(小作料無し)で3年間お借りすることが出来ることになりました。ありがとうございます!!

ただ、小作料無しでお借りしたにしては契約書4枚に押印してサインするという厳重な一面も。私はもしすぐに辞めてくれと言われても文句は言いませんって。ではどうしてここまで証拠に残すのか考えてみたのですが、おそらく国から補助金などが出る関係なのでしょうね。
 
さて、隣の畑の持ち主さんと話して分かったのは、この畑は3年間何も作ってなかったとのこと。ふむふむ。イノシシが出てジャガイモを植え付けた次の日にすべて掘り起こされたそうです。うぐぐ。こういう情報が大切なのです。

土は今日1日触ってみて悪くないと思いました。というより、石ばかりで粘土質。腐植は少なく極端に水はけが悪い。つまり第1の畑と全く同じです(笑)。雑草が生えてなかったら石だらけでクワが入らなかったことでしょう。


■この畑のいいところと悪いところ
○南向きの傾斜地で日当たりが最高に良い

△傾いているので多少変な感じがするのと水はけが読みづらい
×裏の山(徒歩2分)から鹿、イノシシがわんさか出てくる
×川がない(水源が無い)

え~と、鹿とイノシシが致命傷です(笑)。ネットを買うような余裕は今のところありませんので、食われ放題になります。出来る限りの努力はしてみますが、相手は巨大獣ですからね。。どこまで防げるかどうか。やれやれです。

夏の収穫、、というよりも、それ以前に今日植え付けた苗が次回まで無事でいるかどうかが楽しみです(笑)。とりあえず出来る限りやれることを頑張りたいと思います。

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(植え付けを待つ苗達。中には4月1日からのつきあいのカボチャの苗も)

※1 出来る限り
今のところ、野菜作りに機械を使う気はないのでクワとカマでどこまで出来るかを弱っていく体と上がっていく技術と相談しながら決めていくという意味。

2012年6月4日

畑で見かけた生きもの達「イモリさん」

おはこんばんちわ、そらいろ農園のあべっちでございます。
他の方の畑と私の草を生やした無肥料の畑の野菜を比べるとその生長の遅さに情けなくなることもあるのですが、そんなときに畑を飛び回る生き物達に出会うと救われる気がします。だってこの子達が生き生きと生き、卵を産んで来年に命をつなげられる場所が作れてるわけですから。 そう、畑とはいえ地球規模で見れば人間だけのモノじゃないんですよね。大事なのは人間の利益だけじゃないってことなんです。

さて本日、畑でみかけたちょっと嬉しくなった生き物が居たので紹介したいと思います。
じゃじゃーん!

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分かりますか?イモリさんでございます。山の上から流れてくる川(U字溝工事されてますが)の中で急に早くなった流れに流されないように必死にしがみついていたところを保護しました。畑でこの子を見かけたのは今回で2回目。さすが以前は川だった畑ですネ。


動画も撮影しました。お腹が本当に赤いです。


だんだん分かるようになってきた3歳2ヶ月の息子が大喜びだったので飼ってみても良いかなと思ったのですが、水生のイモリさんが何を食べるか分からず、断念しました。ただ逃がす場所も考えないとなぁ。歩いて山の川まで行くしかありませんね(笑)。まぁ徒歩10分くらいですし。

今度はどんな生き物が登場するかお楽しみに~♪


2012/06/05 5:23 追記
早朝に逃がしてやろうと水槽の中を見てみたら…脱走してました! 段ボールでフタをしていたのですが呼吸のためと5mmくらいの隙間を空けていたせいでしょう。家中探しても見つからず、息子と嫁さんになんて説明しようか考えていると…!!!

こちらに向かってまっすぐに畳の上を歩いてきたんです!いや今さっき起きた本当の話です。可哀想にほこりまみれになってました。よかった~。すぐに逃がしてあげるからね~。

ちなみにイモリには本当に毒があるようです。お腹の赤い色は警戒色なのですね。触った後はちゃんと手を洗いましょう♪






2012年5月22日

苗の定植始めました

今日、長和町和田庁舎にて「新規就農総合支援事業に関する打ち合わせ」をしてきました。

しかし精神的に疲れました。なんと事業に申請するためには(これから農業を頑張っていくと証明するためには)消毒する機械やトラクターが必須だということなのです。機械がないと農業を出来る状態と認められないそうなのです。トラクターや科学農薬が作られてまだ100年も経ってないでしょう…。歴史もなにもないのに。機械や農薬や農業資材を売りたい人たちの思うがままの農業世界になってると感じました。化成肥料よりも微生物やミミズや昆虫たちの力で土を耕し肥やし、クワとカマを上手に使う野菜作りを目指す私には正直、疑問だらけでした。(たった400年前の江戸時代まで数千年もこっちが常識だったのにね~)。

一度畑を見に来てくださいと何度言ったことか。私の畑はもちろんですし、成功してる自然農の先輩方はたくさん居られるのでそちらでも良いでしょう。私の畑はいつでも見学OKです。(連絡をいただければ畑に居ます)。遊びに来た際は寄ってやってくださいね。住所は長野県小県郡長和町和田763です。

今日私が言われた言葉の数々を、私に続く新規就農者達への待遇を変えるためにも書きたい気持ちはやまやまなのですが…どんな内容でも書けば悪口になってしまいます。しかしながら先輩として助言するなら「無農薬野菜が作りたいなら長野県長和町には来ない方が良い」です。それが今の私が伝えられるせいいっぱいの言葉です。理解者が居ないことは苦悩でしかありません。もっと有機農家が多い地域への移住をおすすめします。探せばあります。

ただし!これからは違います。私が長和町の有機農業の風穴を開けます。 機械が無いと作れない、農薬を使わないと作れないとバカにされ続けてもやり続けます。それはうまく作れる&消費者に分かってもらえる確信があるからです。なので5年後にどうか長和町に無農薬野菜を作りに来てくださいそのときは微力ながら私が力になれるように頑張ります。

さてさて、畑のお話です。
ぼちぼち野菜苗の定植を始めてます。遅霜が恐怖なのですが余り遅いと育成に影響してきます。まだ危険はゼロではありませんが、ある程度の博打は必要だと思ってます。もし6月直前にまさかの霜が降りたらそれは長野県の農家すべての方が被害を受けるでしょうしね。

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(下のは白もちトウモロコシの苗。もちろん固定種。上手に育って嬉しい!)

どうして定植を急ぐのか、理由の1つ目は私が育てたポットの苗たちが成長しきってもう限界だからです。根張りが良いのはうれしいのですが、これ以上行くと根が絡み合い、老朽苗になってその後の育成に影響してきます。

2つ目の理由は「実はビニールの中のポットの地温よりも露地の地温の方が暖かかった」からです。ビニールで囲っていたポットの地温が1度まで下がった夜も露地の地温は7度ありました。これは意外でした。ポットは土が少ないので熱くなりやすく冷めやすいためではないかと予想してます。さらにポットだと水の管理も大変ですよね。そんなわけでもう定植したほうが安心なわけです。

そして3つ目の理由は、定植作業が楽しいからです。手塩にかけて育てた苗たちが狭いポットから広い大地に根を張れるわけですから。もうこの作業だけは楽しくて仕方ないです♪

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右側が苗を植えた畝。左側が種を直まきした畝。黒い苗ケースが置いてあるのは鳥害対策です。トウモロコシや豆類を植えるときにはこうして対策するようにしてます。距離が長い場合は糸でも良いですね。しかしもっと植えておけば良かった。。まぁ時期をずらしながら6月下旬まで蒔きたいと思います。

写真をよく見ると分かるのですが畝がそんなに高くないですよね?そんなに高くする必要はない、いやむしろ高くない方が良いことが分かってきたのです。このあたりのお話もまた後日詳しくさせてください。

これからも定植作業は続きます♪

2012年5月20日

長和町直売所「よってけ屋」で焼き菓子の販売スタート!

 
本日から長和町の直売所「よってけ屋」(マルメロの湯の近く)に奥さんが楽しみながら焼いてくれた焼き菓子が販売開始になりました~。


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何時間もかけてまぜてこねて焼いて、心を込めてラッピングしてました。うちで何度も何度も焼いてる定番のお菓子達なのでそのおいしさは私が保証しますよ♪お近くにお寄りの際はお越し下さいね。

妥協ナシの本当に良い物だけをお届けするそらいろ農園です。そのうち私が無農薬で育てた野菜や卵、奥さんの定番である手作り石けんやシャンプーなども置いていきたいと思います。これからが楽しみです♪

2012年5月18日

信州での苗作りは遅霜との戦いです

こにゃにゃちわ。あべっちです。いよいよ、今度こそ暖かくなってきましたね。千葉県ではGWには夏野菜をの植え付けが終わっているところなのですが、1日の寒暖の差が大きいこちら信州では判断が難しいところではあります。目安としては20日前後らしいのですが。

長野県では5月に入ってからも2日に一度くらいは全域に「霜注意報」が出てます。実際、この記事を書いてる今現在(2012/05/18 16:20)も県全域に霜注意報が発令されてます。



もう何十年も野菜作りをされているお向かいの方も霜でダメになったと教えてくれましたし、他にも霜で苗をダメにしたという話を何人かから聞いてます。早く植えたいわけですが、早く植えれば植えるほど博打になってしまうわけですね。

先週の5月12日の運命の分かれ道で今思い出してもぞっとする日のことをお話します。
あの日、夜中に2度まで落ち込むという話を奥さんから聞きました。そしてやはり霜注意報が出てました。でも霜注意報は毎日のように出ていたけど大丈夫だったし、外の寒冷紗苗床に置いてある苗たちをこちらに運んでくるのも一苦労なわけで、迷いました。

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こちらが苗を育成してる寒冷紗トンネル。風よけに15cmほど掘ってあります。

もしここまで頑張ってきた苗たちが死んでしまったらと思うと…。面倒でしたが苗を屋内に移動しておきました。 しかしものは試し。今後のためにどのくらい寒さなら凍るのかを知っておかねばいけません。

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「逆ノアの方舟」と名付けて試してみることにしました。トウモロコシ、つるむらさき、カボチャ、バジル、レタスの苗を寒冷紗トンネルに残したままにしてみました。可哀想ですが…さてさて、凍るのでしょうか。


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そしてこちらが翌日の13日の朝です。カッキンコッキンに凍ってます。夜中に-1度まで下がってましたのでそりゃそうでしょう。ご近所のご老人から日の出前にすぐに水をかけると持ち直す場合もあると聞いていたので日の出前の5時に水をかけて氷をとかしてやりました。

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しかしながらまた翌日の14日にはこのように再起不能になってました。。生き延びたのはレタスだけですが、それでも凍傷の後が残りました。今後の育成に大きく影響するでしょう…。

5月の半ばでもこのような状態になるわけです。いや~、恐ろしいです。

今現在の私の対策と判断の基準です。今後、経験が増えたり環境が変わることでどんどん変わっていくと思います。間違っていたら情報ください。長野県長和町でのオリジナル寒冷紗トンネルでのポット育苗の場合です。)

・夕方に地温が15度あればまず大丈夫 ・午後に雨が降り、夜明け前に止んだ場合は要注意
・夕方に水をあげてはいけない!(そのために午前中にあげる)



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遅霜が降った翌日に嬉しくて撮影した苗たち。その後もすくすく育ってます。
定植はいつしようかな。。怖くて出来ない。。