2012年9月21日

自家採取が楽しい季節です

あべっちです。長野移住1年目の暑かった夏が終わりました。
がむしゃらに頑張った気もするし、もっと頑張れたかなとも思います。

夏に野菜のネット販売をすると書いておきながら実現できなかったことをお詫びします。自分たちの自給自足分や1年分の保存食作り、そして地元のお店への週末出店や友人への野菜セット、更には自宅直売所もスタートし、ネット販売に回す量が作れなかったのがその理由です。まったくもって申し訳ありませんでした。収穫量アップは今後の大切な課題になりそうです。

さて、野菜作りの1番の楽しみといえばなんといっても収穫なのですが、次に楽しいのは自家採取でしょう。自家採取を続ければ続けるほどその種はその土地の風土になじんで良くなっていきます。どうして良くなっていくかって?それは良く育った株や実を選んで種を取るからです。

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こちらはつるなしインゲン豆です。収穫するまでは3ヶ月ほどでしたが種取りが出来るまで完熟させるには5ヶ月近くかかりました。色が付いてないだめな種もありますね。でも捨てるのは可哀想なので来年の春に畑の隅っこにでも蒔きましょう♪


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採種した種を天日干ししているところです。(奥のは保存食を作るための紫蘇、右のはお茶用に乾かしているトウモロコシのひげ)。以前住んでいた千葉県市川市は湿度が高く、乾燥中にカビが生えてしまうことも良くありましたが、涼しい風が吹き抜けるこちら長野県和田村では大丈夫そうです。

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自己満足なのでしょうが、自家採取した種達は見てるだけで癒されます。何とも言えない自然が作り出したいろいろな模様、色、かたち。もちろん完全無農薬で作ったので安心安全。種会社から買えば種子消毒しているものも多いですからね。

しかし大切な作業なので念には念を入れてしっかりと乾燥させようと思います。数年間続けて風土にあってきたとしても、一度でも採種に失敗して途切れれば最初からやり直しなのですから。しっかりとした種が残せるよう出来るだけの努力はしたいと思います。

また、私のような不耕起、雑草共存、寒冷地、のような特殊な農法の人にこそ、自家採取は有効です。自家採取さえすれば今年より悪くなるということは無いでしょう。早く種を蒔きたい気持ちでいっぱいです。

今は種取りが出来ないF1種が野菜の主流になっているので、自家採取をしなくなった農家も少なくないと予想できます。たった50年前には農家はみんな自家採取をしていて、その技を子供達に伝え続けてきたのに、それが途絶えつつあることが残念でなりません。最高に楽しい作業なのになぁ。

そらいろ農園は無理なく循環出来る永続的な野菜作りと生き方を実践していきます。
私達家族にとって、そうやって生きていくことはお金よりも大切なことだったりします。

2012年9月13日

種なしぶどうを作るための農薬について


あべっちです。眠いです。でもこれだけは書いておかねばという使命感で書いてます。

さて,こないだ知り合いの農家の方からぶったまげるような話を聞きました。
なんでも種なしのぶどうは農薬を使うことにより出来るとのことでした。種なしの果物はずっと農家や農協の努力のたまものの品種改良で出来たと思っていたのでショックでした。


現在売られている野菜や果実は特に記述がない限りはほぼ間違いなく農薬や消毒をしていることは知っていましたがそれは殺虫剤系や消毒系だと思ってました。それがまさか種を作らせないというさながら遺伝子組換えのような加工がされていたんです。
 通常は植物の雌しべの根元にある子房が受粉をすると中に種子ができ,肥大を始めて果実に育っていくという流れです。それをこの農薬(具体名はジベレリン)を使用することにより,花粉ではないもので子房を肥大させ,果実をつくります。受粉してないので当然,種は出来ないというわけです。


これを皆さんがどう思うのかは皆さんの価値観で決めて頂きたいのですが,このような事実を知っておいて損はないと思います。いや,消費者は知るべきです。そして出来るだけ食べ物を選ぶべきです。

私からすれば,頭をニュートラルにもどして考えてみてもやはり種を作らない果物は変だと思ってしまいます。子どもを残さない植物なんて。F1種と同じですものね。奥さんに話したところ,「それって例えば女性に赤ちゃんを作れなくするってことでしょ?なんだかなぁ。」的なことを言ってました。

そういえばどこかの国では食べやすくするために骨のない魚を作ったりしたと聞きました。食べやすいから,便利だからという理由でこのような農薬が常識になってしまったわけです。
 他にも裂けてしまったトマト,皆さんは買いませんよね?でも裂けるのを防ぐ農薬が使われているとしたら?キュウリをまっすぐに作るために農薬が使われているとしたら?私は裂けたトマトが良いわけでも曲がったキュウリが良いと言ってるのではありません。情報として知っていて欲しいのです。そして繰り返しますが選んで欲しいのです。そしてあわよくばこのような魔法のような薬を使わずに頑張ってる人間が居ることをどうか知って欲しいと心から願います。

この際,ずっと思っていたことを書いてしまいますが,そもそも農薬の世界では殺虫剤のことを「消毒」と呼んでいるのですが,毒を消すどころか毒を撒いておいて消毒とは便利な言葉を作ったなぁと思います。

暗い話になってしまいましたが,次は明るい記事を書きたいです。ではっ!

2012年8月14日

鶏さんの今の様子

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(夏は豊富に手に入る雑草を食べまくるひよこさん達)

あべっちです。移住した10日後に勢いでひよこさんを飼いはじめて今日で135日位。
最初は近所をうろつくネコさんや得体のしれない夜行性動物にやられたり,水で水死させてしまったり、それはもう涙無くては語れない悪戦苦闘の毎日でしたが,このごろは安定してきました。
何事も経験です。

鶏達にとって雑草の多給は健康の秘訣です。事実,米や玄米よりも雑草を好んで食べます。最初の頃は逆だったんですけどね。それに気が付いてからは毎日出来るだけ与えるようにしてます。問題は冬場ですね。サイレージとか作れたら良いのですが。


■今の鶏小屋の様子を動画撮影しました(2012/08/13撮影)

小屋の中は世間とはかけ離れた鶏達の世界。鶏達を眺めてると時の流れ早いです。ぼーと眺めていつの間にか20分経ってるとか。畑を掘ったら出て来た石がごろごろちらばってます。

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オスも2匹います。(3匹でしたが1匹は亡くなりました…)。
私は中学3年生(思春期ど真ん中)のとき,進学する高校を「元女子校で来年から共学になる高校」にしようと思ったのですが,勇気が無くて諦めた人間ですので,今のハーレム状態の彼らは羨ましい限りです。

さて,左側の「鶏さんが卵を産むまであと○日プログラム」は生後5ヶ月を基準にしてます。 今日現在であと18日とありますが,それはきっと難しいでしょう。栄養の詰まった市販の配合飼料を与えていれば早く産ませることは出来るでしょう。でも早く成長させて早く産ませればそれだけ産卵寿命(寿命)が短くなるという情報を書籍で得てます。

なのでそらいろ農園の養鶏では出来るだけ粗飼料を与えて成長を遅らせてきました。先輩の放し飼い養鶏家は産み始めたのは結局,11月頃だったとか。いや~,先は長いですね。

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雑草よりも劣るとは言え,米ぬかとおからを発酵させた自家製発酵飼料も人気です。完全に発酵させたものより良い香りのする状態の物の方が食いつきが良い気がしてます。どちらにせよ,朝にあげたごはんは昼過ぎには全て無くなってます。

そんなわけで卵を産むのはまだ先の話になりそうですが,ずっと夢見てきた鶏さんとの生活を楽しみ,その日を気長に待とうと思います。あ,産卵箱の準備もぼちぼちしなきゃですね。 ではではっ。

2012年8月4日

中玉トマト初収穫!だけど収穫量が…

いやーこん○○わ、そらいろ農園のあべっちです。

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先日やっと、中玉トマトが収穫出来ました~。品種は中玉のホーム桃太郎です。それにしても3月に種まきをして以来、ここまでの道のりはなんと長かったことでしょう。6月、7月はあまりの成長の遅さに、奇跡が起こってこの畑だけ時が止まったかのように感じてました。

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「トマト赤くなったかな?取りにいく?」と誘うと「ゆうちゃん行く!」と畑まで一緒に来て収穫してくれます。月22000円の保育料を支払うのもヒィヒィ言うような生活ですが、食育はしっかり出来てると思います。

■収穫したときの動画■



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2つばかり夕ご飯で早速いただいたのですが、1口ごとに「パパが作ったトマトおいしいね」と言ってくれました。最高に嬉しかったです。草を敵としない、肥料も与えない自然農法は確かに害虫が付きづらいです。益虫が明らかに活躍してくれてます。(ジャガイモだけはかなりやられてしまいましたが)。

ただ…。
収穫量に関してはちょっと商売でやっていけるレベルではないと痛感してます。


結果、としてまとめるのはまだ早いかもしれませんが、今現在の収穫量は一昨年まで実践していた有機農法の1/10位になってます。いや、規模(株の数)が20倍なのに収穫は1/10ですから、1/200と言えるでしょう。いや、本当なんです。

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このミニトマトの写真は当時、庭の2坪の畑で育てていた2株のアイコから収穫したものです。ご覧の通り1日50個は採れてましたから。堆肥と有機肥料で土作りをしました。(2009年8月撮影。) →当時の日記はこちら

初年度からうまくいくとは思ってませんでしたが、では来年からは急に土が良くなって収穫が10倍、100倍、200倍になるのか。いくら前向き思考の私でもそれほど夢見がちじゃありません。それは難しいでしょう。


今年は4月に移住したために落ち葉堆肥が作れなかったことに加えて、放射性物質を避けるために、堆肥を買うことも出来ませんでした。(※ 1)。それなので土を耕さない、草を抜かない、肥料も堆肥も与えない自然農を試してみる(それしか道がない)絶好の機会となりました。

自然農の手応えは感じてます。ただ自然農も植えて終わりというわけではなく、それ相応に手間暇がかかります。種から大切に育てたわけですから、やはり収穫量もしっかりと欲しいのです。来年以降どうするかは、ちょっと考えたいと思ってます。

畑によって分けても良いですね。遠くの畑は自然農、近くの畑は自家製鶏糞堆肥を使った有機農法とか。百姓になるための勉強と模索は続きます。

※1 長野県長和町、上田市のホームセンター売られている堆肥、土のほとんどは栃木県産か群馬県産でした。安心と思えるかどうかは個人の放射性物質に対する危険度により異なります。

2012年7月29日

お店の準備すこしずつ

あべっちです。2週間かかった私の指の怪我と息子の水疱瘡もようやく回復し,遅れた時間を取りもどそうとやることに追われてます。なにせ学生時代は茶道部とカメラ部,サラリーマン時代もクーラーの効いた部屋でデスクワークだけをしてきた男だけにまぁ体力が無い。そんな輩がこの期に及んでクワとカマだけで農作業をしてるわけですから。ポパイでいうホウレンソウ,ドラゴンボールで言う神豆が欲しい今日この頃です。

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さて,お店のオープンに向けて「お店の看板」「お知らせスペース」を作りました。

分厚い木材とかでもっと格好良く作りたかったのですが今の私の技術と予算ではこれがいいところでしょう。そらいろ農園の文字は私がヘタウマな文字で作っていたのですが,それを見て青くなったポップクリエイターの資格も持っている奥さんが可愛い文字で書き直してくれました。また木材などが手に入ったら作り直したいですね。

お知らせスペースには「ひよこさんのご飯に余りものを下さい」 だの「脱原発の意思表示」だの「にわとりさんが卵を産むまでのカウントダウン」などを好き勝手な情報を掲載しました。ちょっと恥ずかしい気もしますが伝えなきゃ伝わらない。今後は手書きの新聞なども書いていきたいです。

看板を作っていたら早速,近所の女の子に「なにしてるの?」と声をかけられました。お店の看板を作ってるんだよと伝えると「え!普通の家だと思ってた!」と返ってきました。あのねぇ,脱サラして農業(というより百姓か)するためにここに来たって言ってたでしょ。でも看板の効果ありですね,ここで何か始まるということを1人に分かって貰えたもの。

ちなみにその子は「お菓子買うよ,この前貰った焼き菓子,美味しかったもん」と言ってくれました。うれしいなぁ。奥さんに聞かせたかった。出来たらそのついでに私の野菜も買って欲しいのだけど,小学生は買わないか。というよりこの辺りのご老人はみんなお野菜作ってますからね。(あ,長野県って日本一農家の多い県なんですよ)
 
あとは直売スペースと商品陳列棚です。熱いから涼しげな屋根も必要かな。
夢に向かって本当に少しずつですが,進んでます。

2012年7月19日

7月18日現在の畑の紹介

こん○○わ、電気は足りてます、そらいろ農園の阿部健史です。
こないだ油断して包丁で指先をカットしてしまいました。大豆の定植作業もしたい忙しい時期なのに。一足早く定植した苗たちはぐんぐん育ってるだけにもどかしいです。

さて、今回はそらいろ農園第1の畑の今の様子を紹介したいと思います。
成長が遅くて収穫量も少ない家庭菜園レベルな畑ですが、私はいつでも正直にお客さんに畑の「今」をお伝えしていきたいと思ってます。それにこうやってメモ代わりに写真を残しておくと来年の参考になりますしね。



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まずはトウモロコシ(品種:白もちとうもろこし)。背丈はそこそこになってくれましたが肥料不足(あげてないので…)で実が着きません。札幌黄八行玉蜀黍も似たような感じです。こりゃ自家採取するべきか迷うレベルですね。

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小玉スイカ(品種:紅こだま)。定植してから2ヶ月ほど成長が止まってましたがようやくツルを伸ばし始めました。コンパニオンプランツのためにネギやマリーゴールドを混植してあります。試しにネギを混色しなかった株はアブラムシにかなりやられてます。

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こちらは小玉スイカ(品種:乙女)。試しに堆肥山の近くに植えたものです。肥料が多すぎてダメになるかと思ってましたが大丈夫でした。これで実が着けば、来年から今私が思い描いている農法が実践出来るのですが、今のところずば抜けて成長が良い、というわけではないですね。

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つるむらさき。脇芽が伸びてきて今日、やっと収穫出来ました。さっと炒めて食べられる夏に嬉しい「ぬるぬる野菜」です。

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ズッキーニ(品種:ダイナー)です。葉が小さいですねぇ。

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実は…着いてるようですが、とにかく成長が遅いです。もう2週間もこのままです。私は天皇に献上する野菜でも作っているのでしょうか(笑)。この株元に化成肥料をひとつまみ振りまけば家族を救えるのですが、やはり私は自然に作りたい…。毎日、欲望を抑えつけてます。


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キュウリ(品種:地這胡瓜)。

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こちらも実は着いているのですが中森明菜のスローモーションばりの成長スピードです。現在流通している種は化成肥料を使うことを前提に作られているので、その肥料がないとこうやって苦しむわけですね。

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トマト(品種:世界一トマト)。かなり大きくなってきてます。黄みがかってきました。「形は不格好だが昔のトマトの味がする」とのことで私がこの夏、一番楽しみにしてる野菜の1つです。

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こちらはF1種のトマト、アイコ。不思議と無肥料でもよく育ってくれてます。病害虫にも強いです。流石、雑種強勢のF1種です。ここにそのうち「除草剤で枯れない」「虫が食べると死ぬ」などの遺伝子組替操作が入っていく流れです。いつの時代も人間は、やりすぎるんです。

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サトイモです。このままでは栄養を食う野菜なので、このまま無肥料では大きな収穫は期待できないでしょう。

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ヤーコン。かなり生い茂ってます。無肥料栽培の場合、野生に近い種のほうが成長が早い気がします。

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キャベツ。定植してもう3ヶ月が経ってます。無肥料だと成長が遅すぎです。

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青じそ。こぼれ種で自生してる野生種なので香りが抜群に良いです。千葉の畑でも自生していたのですが、こちらには雑草があるからか虫食われも少ないように思えます。


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こちらはサツマイモ(品種:ベニアズマ)。でも葉はゆっくりと確実に成長してきてます。ジャガイモの横に植えたのですが、さてどうなるでしょう。

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オクラ(品種:ベニー)。肥料食いの野菜のようですが、ようやく1つ収穫出来ました。

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コリアンダー(パクチー)。花が咲いて種が着きました。この種は「コリアンダーシード」として楽しめるそうです。楽しみです!

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そんなわけで今日の収穫。美味しくいただきます~。
しばらくしたらまた畑の様子を報告します。

2012年7月16日

直売は楽しい!伝わるディスプレイ

昨日、長和町のとあるお店(まだオープンしていないので一応名前は伏せ)の一角をお借りし、野菜や奥さんの焼き菓子などを販売させて頂きました。

寒冷地での野菜作りに慣れていなくてまだまだ売れる商品も少なかったのですが、そらいろ農園としてはバジルやスナップエンドウ、いんげんまめ、レタスなどを有機農家を目指す友人と一緒に出品。「無農薬野菜コーナー」の誕生です。

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最初は自信が無く、バジルが150円は高いかな…と弱気にもなりましたが、でも私が作っているのは無農薬の有機バジル。スーパーで買えばもっと高いでしょうし、そもそもこのあたりのお店では売っても居ません。安売りするくらいなら自分たちで食べたほうがいいと思い、最後まで値段は下げませんでした。

実際、午前中は1つも売れなかったのです。…でも。
 午後になりだんだん若い人達がやってくる時間帯になると次々に売れて売り切れになってしまいました。仲良くなった家族の方は東京からキャンプに来ているとのこと。やはり関東の若い方達は自分たちの口に入れる物を選んだり考えたりする方が割合多いように感じます。

無農薬野菜を作るために脱サラして長野県に来ましたと伝えると「応援しなきゃ」とたくさん買ってくださった方もいらっしゃいました。本当に嬉しくて鳥肌が立ちました。
 
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奥さんの焼き菓子も大人気。値札や説明文を貼る前からお客さんが詰めかけてくれました。ちょっと高いけど食べて貰えたら満足感が違うゆき坊の焼き菓子。4時間ほどでほぼ売り切れになり、残った分もおやつとしていただきました。

やはり売る場所が変わると客層が変わり、そうなるとスピードは何倍にもなりますね。要は求められる場所に行くことなんです。まだオープンしてないお店なので継続して出品を出来ないが残念です。あぁ~、早く自宅で販売を始めたいです。

また、野菜を売るときのディスプレイも毎回勉強になります。

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こちら信州そらいろ農園のロゴは奥さん、その他は私が描きました。どうです、へったくそな字でしょう(笑)。だけどそれが「味」になります。 パソコンで印刷した文字ではこの味は出ません。

このあたりは以前の職場だった高校の仕事で確信したものです。子供達は字の上手い下手を見てるのではありません。こちらの伝えたいという強い気持ちが伝われば、例えへたくそな字でも何が書いてあるかを見てくれるんです。


誰かのマネじゃなくて世界観を作ることが大切です。この付近の方は高齢者の方が多いので見やすさを重視し、茶紙ではなく、白黒でメリハリをつけました。

今後、もっと野菜のことが分かってちょっと楽しくなるような私ならではのディスプレをいろいろ工夫していきたいと思います。

最後に、今回の出店は長和町で活躍する先輩が作ってくれたご縁です。良い物を作ろうと必死にもがく若者達を応援してくれる先輩に、心から感謝します。そして出店をOKしてくださった店長さんにも感謝です。私も早く力をつけて田舎に移住して頑張る若者を応援していきたいです。

2012年7月12日

背丈は低いけど芋はすくすく育っとります

毎日暑い日が続くと思ったらもう7月ですもんね。そらいろ農園、あべっちです。
この頃は畑仕事に追われて家の改装が進んでません。冬までに薪ストーブを設置したり断熱材を張らなければ息子の耳が凍傷になった恐ろしい寒さを再び体験することになります。それだけは避けなくては。

さて、今回はうちのジャガイモのお話です。ジャガイモは温暖な関東地方では植えるのも早いし成長も早いです。またそのままにしておくと暑さで腐ってしまうこともあり、7月中に収穫するのが鉄則だったのですが、高冷地長野県では8月に入ってから収穫というのがセオリーのようです。地域でここまで違うものなんですね。(更に今年は5月12日に遅霜があったこともありもっと遅れるかも…)

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こちらがそらいろ農園の現在(2012年7月10日現在)のジャガイモ(男爵)の様子です。
よく見かけるジャガイモとの違いは分かりますでしょうか?

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そうなんです。背丈がとっても低いんです。
私の手のひらと同じくらいですから20cmあるかないかくらいでしょうか。慣行農法でやられてるご近所さん達のジャガイモは高いところで1m、そこまでいかなくても60cmの高さはありますからね。 それにうちのジャガイモは花が全体の10%程度しか咲きませんでした。葉の色も慣行農法では濃い緑のビリジアンですが、無肥料だと黄緑色になります。

こんな状態だと芋はちゃんと出来てないんじゃないかと思いますよね。そこで、ちょうど虫にやられすぎた株があったこともあり、3株くらいを試しに引っこ抜いてみたのです。

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それがこちらです。どうでしょう。
大きいものは私のこぶしくらいのサイズに成長してました。収穫予定の8月5日までにはまだ25日あることや虫に葉っぱを食い荒らされて成長が遅い株だったことなど考えれば素晴らしいできばえだと思いました。

母(株)は自分が成長したり花を咲かせたりするよりも栄養を子供(芋)に回して出来るだけ元気な子孫を残そうとしていたわけです。晴天の空の下、そんなことを想ってちょっと感動してしまいました。

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早速、待ちきれずに夜のカレーに入れて食べてみました。煮崩れしやすい男爵のはずなのですが(むしろそれを期待してたくらいなのに)、全く煮崩れしません。ぎゅっと締まった感じがします。

今回大きく育ったジャガイモを種芋にして、秋に植え付けたいと思います。
本当に楽しみです。


2012年7月6日

いろいろな花たちが咲いてます


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この黄色い花は、なんの野菜か分かりますか?
花もつんつん、葉っぱもつんつんしてます。

 ヒント1,ウリ科です。
 ヒント2,見た目はキュウリのようですがカボチャの仲間です。

はい、正解はズッキーニでした。
ちゃんと作ったのは今年が初めてだったので始めて見ることが出来ました。無肥料なのですがちゃんと花をつけてくれてうれしいです。ズッキーニはF1種のダイナーという品種を育ててます。固定種のズッキーニの品種見つからなかったので苦肉の決断でした。


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そしてこっちが南瓜(かぼちゃ)の花です。
丸くてふわふわしてて。同じウリ科なのにズッキーニとずいぶん違いますよね。葉っぱの形もふわふわしてます。違いますものね。南瓜は早生会津南瓜、バターナッツ、F1種の坊ちゃんかぼちゃを育ててます。

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そして最後にこちらはなんでしょう!
葉っぱがヒントですね。こんな特徴のある形の葉っぱですから。
もちろんウリ科の野菜です。

正解は…そう!西瓜(すいか)でございます!!
西瓜は接ぎ木苗をホームセンターで398円も出して買って育てたのですが根腐れしてだめになってしまいました。今年は種から今年は6カ所に植えてます。私が一番好きな野菜なのでかなり期待してます。肥料食いの西瓜だけは肥料あげたら良かったかなぁと未だに悩んでおります。西瓜は乙女と紅こだまという品種を育ててます。

いろんな本を読んでいると人工授粉が必要かもとは思うのですが、なにせ長野県は養蜂家の数が日本一の県。それに私の畑では虫たちが元気に飛び回ってるので大丈夫でしょう、多分!(笑)。

2012年7月3日

自給自足生活、最高においしいです!

おはこんばんちわ、そらいろ農園の阿部健史です。…そらいろ農園の、なんて書いてますがスタッフは私と嫁さんだけなんですけどね。…会社でもないし。…屋号?

そらいろ農園ですが少しずつ自給率が上がってきました。現在収穫出来てるのは、レタス、大根、カブ、人参(間引き)、菜の花、スナップエンドウ、絹莢、ししとう、にんにく、ウグイス菜、バジル、コリアンダー、ジャガイモ(男爵、メークイン)などなど。

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今日はテントウムシダマシ(正真正銘のテントウムシなのだけど、アブラムシを一切食べずにナス科の葉っぱだけ食い荒らすという悪名高き害虫)の赤ちゃんに葉をやられてしまったジャガイモを試しに収穫してみました。

寒冷地である長野県では露地ジャガイモの収穫は8月に入ってからとお隣のばあちゃんに聞きましたが、いやー、一応食べられるくらいに大きくなってるじゃないですか。(葉をやられていた株でこれなのだから他の株はもう少し大きいのを期待出来そうです♪

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そしてそして!何より楽しいのが収穫した野菜を使っての料理です!苦労した分、無農薬で作れた野菜を食べるときのうれしさは格別です。関東で有機野菜なんて買えばたいそうなお値段しましたからね。というか私の収入(食費月3万円)ではたまにしか買えませんでした。それがばくばく食べられる(食べなくちゃいけない)今の状態は自給自足ファンにはたまらないわけです。

ジャガイモを皮ごと半分にカット。3年前に私が買ってから完全に無農薬の畑で出来た野菜なので土さえ落とせば安心して食べられます。そして新ジャガなので皮付きでも火もすぐに通るだろうと。間引き人参ももちろん皮ごと、おいしそうな葉っぱも入れちゃいます。ボリュームアップのために山東菜(白菜の一種)も刻んで入れて…と。


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じゃじゃーん、カレーライスのできあがり~。
ちなみに節約のためにお肉なしのベジタブルカレーです。 それでも十分美味しい。だって自分が一生懸命育てた野菜がいっぱい入ってるんですから~(親ばか)。いやー、幸せです。生きてて良かった。

来週あたりにはトマトが収穫出来そうなのですが、そしたら待望の野菜セットの販売を開始出来るかなと思ってます。まだまだ卵を産まないうちのヒヨコ達と同じ、ひよっこ農家ですが、嘘をつかず、真面目に、地球の環境を一番に考えて作り続けていこうという信念だけは強くあります。どうか私達家族を応援していただけたらと思います。