2016年12月7日

そらいろ日記2016年12月06日(火)大越先生のテイスティング

本日のワインアカデミーはまたまたテイスティング。でもおいしいワインを、そして日本ワインを飲むことは大事だ。目標は高いほうがいい。今回は10種類のブラインドテイスティング。先生は世界の大越先生。この人の授業は熱い。トークが止まらない。

まずは北海道のクリサワブラン(3500円)。あこがれの10Rで醸造されたというその白ワインは完熟したフルーツの香り。ケルナー、ゲベルツ、ピノグリなどを混ぜて醸造する混醸というテクニック。私の目指すアルザス地方を思わせる。私は香りで酔う。香りに憧れる。

次にニュージーランドのKUMEU RIVER MATE'S VINYARD CHARDONNAY(8000円)。今回のナンバーワン。圧倒的。ゴージャス。香り100点。これがシャルドネだけだってんだから。

3位はサッポロ 安曇野池田CS2014(5000円)。日本で育てられたと思えない濃厚なカベルネソーヴィニヨン。泡まで真っ赤。最初は渋くて飲めなかったが3分もすれば果実と一緒に甘い香り。タンニンもしっかりあって肉料理に合うなぁと。赤だったらこれだなと思えた。

今回は日本ワインの力に驚いた。本当、世界にひけをとらないレベルにまで上がってるんだなと。うれしくなった。

友人が送ってくれたワインを奥さんと楽しんだ。応援してくれるやつが世の中にいるってのはなんて心強いことなんだろう。心から、思いっきり感謝する。

そらいろワインのオーナー様を募集しようと考え中。オーナー様には1つの木でワインを3年間1本ずつ送らせていただくとかね。続けてくれたらプレミアムワインも贈呈とか。資金のない作り手としては最初の支援はとても助かるもの。ワイン以外にもいろいろ特典があったらたのしいよね。うちはいろいろ渡せるものあるからね。

いつものように今日も車の中でN島さんとワインブドウ栽培に関しての談議をする。その中でふと生まれたアイデアがあった。思いつきそうで思いつかないアイデア。これを圃場で実行すれば間違いなく損害が減るだろう。今は耐える時間、こういうアイデア、積み重ねていくんだ。増やしていくんだ。

23時まで勉強して寝た。眠くて本が読めないときは寝るべきだ。
いい1日だった。前に進めたから。

2016年11月19日

そらいろ日記2016年11月17日(木)息子がマラソン大会で1位、ありがとうヒーロー!

早いもので7歳になった息子。
7歳になった息子が小学校の2年生のマラソン大会で見事1位になった。1.1kmのコースでこれまでの歴代ベストタイムは4分46秒。これを彼は新記録の4分33秒で駆け抜けた。

私の結果をママからメールで知った。「最初転びそうになって抜かれたけどそこからがんばって1位!感動した!」場所はワインの勉強をしているワインアカデミーの建物の中。おっさん、教室の中でうれしくて涙が出てきて、ちょうど昼休みだったので外に飛び出した。彼がどれだけ頑張ったか、どれだけ辛かったかを知りたくて坂道を駆け上がった。

走り出して30秒で息がつまり、足が止まろうとした。頑張れと口だけで言ってきた。ゴールを過ぎたら休めるから最初から全力で行けと熱く彼に語った。実際に走ってそれがどれだけ辛いか分かった。根性だけではどうしようもないなこれは。

おそらく5分で足が止まった。喉から血の味がする。それでも「ゆうき、がんばったな」と独り言を連呼してまた走り出し20分走った。彼は一度も止まらなかったんだ。すごいぞ。

3月28日生まれなのに7歳男子にして145㎝、靴のサイズ24.5。小学校1年生にして小さい6年生より大きかった。何歳の時も誰が見ても年相応に見てもらえなくてつらい思いばかりしてきた。何度大人にバカ扱いされてるのを見たことか。どれだけ子供からいじめられたことか。見た目だけで判断してすぐ口にするんじゃねぇ!生まれたのが1番遅かっただけだ!誰よりも大きかっただけだ!と父親は心の中でずっと思っていた。

お祝いに由紀ちゃんが夕ご飯にお寿司を買ってきた。それをおいしそうに食べる息子。
撮影した動画を見ながらいっぱいいっぱい褒めた。どれだけ褒めてもまだまだ足りない。
ヒーロー!と呼ぶと照れくさそうに笑う。

この1か月、父として先輩としていろいろ話した。
伝わらないかもしれないけどパパの話を聞いてくれとこんなことを話し始める。

どうせやるなら1位を目指せそう、最初から2位を狙うな、5位になるぞ。
今日がんばった体をほめな。頑張ったねってなでな。湯船で温まれば体はよろこぶよ。
全部が細胞なんだよ。頭の脳みそは君だけど各々で生きてるんだよ。なでたげな。
長い手足を使うんだ。地面を強く蹴って大股で。腕を大きくふるといいかもよ。

親の言うことなんて聞くことないと私は思う。でも彼は素直に聞いてくれた。
・・・ありがとう。
忘れない、辛くなったら私も君の走りを思い出す。私も走る。

私も走る!

2016年11月8日

そらいろ日記2016年11月08日(火)

昨日はJAの研修先のお泊り会。東御市のすごい古民家にお泊りし、豪華な夕食と朝食バイキング、そして上質な温泉を楽しんだ。それにしてもみんなお酒強いな。私は少しで酔うようになった。酔っぱらってスーツ姿で水道橋の噴水に飛び込んでいた頃が懐かしい。

関係ないけどうちのネコ。こんなひとなつっこい猫はみたことない。たまに思い出す。
朝は玉ねぎの定植とワインアカデミーでの勉強。ワインで酔うと次の日気持ちいい二日酔いになる。それでも仲間がいるから頑張れる。みんな二日酔いの状態で頑張って農作業してるってだけで笑えるんだもの。



関係ないけど7歳になった息子。恐竜で遊びながら寝ちゃった。こんな光景をふと思い出す。
アカデミーの授業は面白い。疑問が解決されるとまた疑問が生まれる。自分なりの答えを見つけ出すべく、聞いたこと思ったことをノートに書き込む。頭を隅から隅までフル回転させる。二日酔いだからぐらぐらするけどね。

授業中の私の「4年後に価値が出そうな品種は?」の質問に対するヴィラデストの小西先生の解答は「難しい品種より実績のあるヴィニフェラ種をおすすめする。」とのこと。ワインブドウに関しては品種より出来栄えということか。今日は授業を聞いて4つの閃きがあったぞ。調べなきゃ。


1日会ってないだけで家族は何してるかなぁって考えちゃう。
我が家に帰宅するまでの道中、早く家族に会いたくて車を飛ばしてしまった。そんな自分に気が付いて自分はなんてしあわせな状態なのだろう。おいしいの食べたら家族に食べさせてやりたいなと思うし、楽しい体験をしたら今度家族を連れてきたいと思う。もう私は100%パパなんだな。

 
日本の土中の深さごとの水分濃度を知りたくて情報を探してます。5cm、10cm、15cmとで水分の濃度はどうなっているのか。(あまりにも大差ないならそれもOK)。それによりワインブドウやその他果樹の栽培方法が多少変化する可能性が出たためです。ご存知の方は教えてください!

2016年11月5日

ひまわり収穫しました!

阿部タケシでごわす。2016年のひまわりプロジェクトの全作業が終わりました。今年は果樹の研修が始まるので大した栽培は出来ないと思ってましたが、そんな中でも出来そうな作物を考え抜きました。そしてひまわりを選び、結果、こうして最後まで育てることが出来て良かったです。

ちなみに、私がひまわり栽培イチオシなのには以下の理由があったりします。

収穫時期のひまわり畑1。すっかり種だけの姿になりました。
・個人的にひまわりのあの堂々とした花が好きだし、景観にも◎だろう
・栽培の機材、資材が最小限で済む(黒マルチ、支柱、トンネルなど不要)
・農薬を使わない栽培が可能
・管理が楽(脇芽かき等が不要)
・一度に収穫できる (毎日収穫の手間がかからない)
・収穫がカンタン(必要な道具はハサミだけ)
・採種もカンタン
・油にすれば加工品として秀逸(保存性、価値等)
・絞ったカスは油かすとして再利用出来る(買ったらやたら高い油かす)


夏は本当にきれいだったなぁ。通りすがりの方が写真を撮りたくなる畑ってなかなか無いですよ。私がもしこの夏に高校生だったら、きっとここに好きな女子を呼び出して告白してますね。「僕と付き合ってください!」なんて…恥ずかしくて無理ですね。相手が「きれいだね…」と口にしたところで「…いや、君のほうがきれいだと思う」が限界かなぁ。

まぁそのくらい妄想しちゃうわけですよ、うれしくて。(あほ)

そして花が散った後も収穫の楽しみがあるわけですね。種の皮を剥いて食べてみたのですが火を入れなくても…おいしーーい!!これは焼き菓子やタルトにも使えそうです。そんなことを考えながら、友人とたあいない&しょーもない話で盛り上がりながらハサミでチョキチョキと収穫しました。

脱穀?は来年になるそうでどのくらい獲れたかなどはその時に分かるそうです。今年の経験からもっと安定して大ぶりな花を咲かせるために出来ることがあることもわかりました。なんでも経験、なんでも勉強ですね。おかげさまで日々成長しております。そんなわけでまた来年です!


2016年11月4日

リンゴ栽培も勉強してます

2年間の果樹の研修も7か月が経ちました。あと17か月で就農になるわけですが、それまでに栽培方法を体得し、経営準備も進めていかねばいけません。とはいえ研修は実際には指示された作業を繰り返す単純作業、教えてもらうのを待つではなく、自ら積極的に調べて聞いていく姿勢が成長につながります。

研修先のリンゴ園
写真はリンゴ園の様子。摘花、摘果、草刈、除葉、支柱立て、病気の枝切り、収穫、いろいろ繰り返し体験しました。最初は初めての作業でも繰り返すことで動きが変わります。目が見えるようになります。自分で成長を感じられるのはとてもうれしいことです。

こちらは「芯食い虫」(ガの幼虫)にやられてしまったリンゴ。小さな穴が開いているは幼虫が食い荒らして出て行った跡。混み合った園地で防除がうまく作用しなかった年に大発生するとのこと。

たまにJAが企画してくださる勉強会にも参加させてもらえます。東御市や上田市の技術指導員が直接教えてくれるのでとても勉強になります。今回はリンゴの選果についての意識合わせ。近隣農家の皆さんが集まります。

買取価格も変わります。収入を上げるには細かく選果すること。なんでもかんでも加工(ジュース)にまわせば1kg30円になっちゃいますからね。出来る限り選果するんです。

自信作は1コンテナ10000円以上出せるとのことでもしリンゴも作る機会があればこれはチャレンジしたいですね。(とはいえ東御市とは違い長和町では手に入るリンゴ園はないのでちょっと先の話です)。どうせやるならてっぺん目指して価値あるものを作りたいです。
ワインブドウと同じで品種選びも重要です。標高の高い園地でもしっかり赤くなるフジも開発されているそうです。あー、リンゴもやってみたい!

2016年10月18日

そらいろ農園ワインコラム 2杯目「最高の圃場とは」

今年5月にJAのワインぶどうの研修生となり、2年間の研修生活がスタートしたわけですが、おかげさまでこの半年間、多くの圃場や遊休荒廃地を見れました。場所も東御市や上田市や立科町に高山村など様々、栽培されている品種も巨峰やリンゴなどの果樹からブロッコリや玉ねぎなどの野菜類まで多種多彩です。

そしてこの期間に学んだワインぶどうについてワインアカデミーでのワイン業界で第一線で活躍する授業、先生や先輩からの経験談や図書館で借りる本、ここに私のこれまでの経験などを混ぜ合わせ、様々な方向から考えに考え抜いた日々でした。

全ては生涯をかけられる圃場を作るため、また、勉強したいろいろな栽培方法から選ぶためです。なにせ果樹は一度植えたら収穫までの3年かかりますし、大きくなったら木の移動は不可能ですから、果樹は野菜以上によく考えてから植えなければいけないわけです。

勉強したところによると、良いワインぶどうを作れる圃場の条件は以下の3つです。
1.日当たりが良い
2.風通しが良い
3.水はけがよい

4.水が近くで手に入る

1~3はどれも自然条件なのですべて完璧とはならないでしょうが少しでもましなところを選ぶようにしましょう。日当たりなら圃場の傾斜が向いてる方向が大切です。ベストは南向き斜面。コメと違って果樹は西日が当たってもあまり効果がありません。

風通しは実際に圃場に行くしかありません。どう風が吹くのか、朝露がどの程度つくのかを見ましょう。水はけは雨の後に水たまりがないかチェックしましょう。元田んぼなんて圃場は紛れもなく粘土質です。排水パイプを設置する必要があるかもしれません。

ベストに近い場所が見つかったらあと考えるべきなのは垣根を立てる方向、その圃場でよく育ちそうな植える品種の決定、仕立て方の決定、などになります。楽しみです!!


2016年10月5日

そらいろ日記2016年10月4日ヴィラデストでの収穫&醸造研修

今日はヴィラデストワイナリーでの収穫&醸造。JAでの研修やアカデミーでの勉強やヴィラデストでの研修はナイスだ。1日1つは何か役立つことを発見できるし、何も為にならないことでも動き方の鍛錬だと思って動けば成長できるし。何より本気で農業楽しんだり、独立を目指す仲間がいることが嬉しいのだと思う。

写真は軽トラに積まれたワインブドウ(シャルドネ)。今年の異常な長雨で灰カビ病が広まってしまい、半分はこのようになってしまった。しかしながら転んでもただでは起きない。これが高級な貴腐ワインとして生まれ変わるというのだ。カビに包まれてるので見た目はえぐいのだけど食べてみると確かに甘い。どんなワインになるか楽しみだなぁ。酵母が菌を食らってどんな熟成をみせるのかな。

コンテナに収穫したワインブドウを除梗、破砕してプレス機にかける作業。ヴィラデストの皆さんの息の合った流れるような作業に美しさを感じた。息もピッタリで私たちアカデミー生たちは邪魔になるばかり。これが現場なのだ。下の動画は見たことが夢ではないことの証拠。ワオ!


醸造についても繰り返しいろいろなワイナリー、いろいろな先生から説明を受けるたびに理解が深まってきた。やり方はいくらでもあってどのやり方も試してみたい気がする。最高のぶどうが造れてよいワインが造れたら、いつか醸造もやってみたいな。

2016年9月8日

2016年9月7日(水)通信販売酒類小売業免許を知る

毎朝裏山に放してやる山羊のそら
奥さんが早く寝る割には朝起きれないようで苦労をかける。私はというと早起きは得意な方なのだけどそれは朝日が出てればの話。真っ暗の中では起きれても目が開かない。仕方ないので朝飯も昼飯もコンビニでパンやらを買うことになる。こんな生活があと20ヵ月も続くのかと。そしてもっと大変なのはこのサイクルの中で新たに農地を借り農作物を作って収入を上げていく必要があるからだ。ハードル高すぎ。


ワインぶどうの定植の仕方を見直した。防除や収穫時などのことを考えて軽トラが入れる広さの畝間を考えていたのだけど、現状の農地が狭いので有効利用しなくてはいけない。デメリットメリット並べて比べると軽トラが入れない狭さで十分という結論。植え付けまであと7か月、やわらか頭でぎりぎりまでどんどん進化していくぞ。

JA研修は6時からブロッコリ収穫、ビーバーで草刈り、そこからアカデミー。

アカデミーでは酒税法の勉強。ワイナリーを建てるためには酒造免許が必要でそれ1つあれば販売もこなせるのだけど、まずは委託醸造して販売でしょうということで出てくるのが一般酒類小売業免許と通信販売酒類小売業免許。平たく言うとお店を構えてお店にお客さんを呼んで販売するなら一般、ネットだけで販売するなら通信販売、だそうで。

でも電話とかパンフレットとかメールもあるし、今はどこからどこまでが通信販売なのかちょっと分からないよなぁと。授業後に質問してみるとネット上で受注できるシステムがあると一般ではなく通信販売のほうになるらしい。…メールは?電話は?疑問は尽きない。

仲間の存在はありがたい。でもリスクや悩みは尽きない。ワインアカデミーのおかげでワインぶどう生産者はこの2年間で一気に増え、ワイン販売は戦国時代に突入する。その中で生き残るにはおいしいワインを作るしかないわけで。仲間には違いないけど私も家族のために負けられない。それでいいと思う。いいもん作ってみんなで生き延びよう。

収穫したジャガイモを奥さんがふかしてくれた。1年分はあるから大切に食べよう。

2016年9月6日

2016年9月6日(火)今日のワインアカデミーの授業

JAの研修で東御市での朝6時からのブロッコリ収穫が6月からずっと続いてる。鳥と山羊の世話をしてから朝食と昼食のお弁当を持って毎日5時過ぎに家を出る。これが10月半まで終わらないとのこと。やれやれ、それでもこなしてるのだから人間ってすごい。

ヴィラデストワイナリーのゲベルツ。サンプリングをした。
今日の小山田先生の授業で分かったことは多かった。私の栽培方法を更に詰めることが出来た。日本一のワインアカデミーで勉強してきたこと経験したこと、ヴィラデストで学んだこと、JAの研修生の先輩方から教わったこと、毎日考えに考え抜いて作りだした私だけのワインぶどうの作り方がある。あぁ試したい!
サンプリングしたぶどうの糖度、酸度、糖度を計る勉強をした
アカデミーのTさんとは栽培の技術でいろいろ話すのだけど、今日は「僕も考えてる技があるんです」と聞いてうれしくなった。ワクワクするアイデアを持ってるのは私だけじゃない。いやーうれしいなぁ。こりゃこん中で誰かは飛び出るぞ。私も飛び出すぞ。

そうそう、私は他の研修生と違いって農地を借りてもいいらしい。どんどん農地を借りてなんでも作っていいらしい。家族のために稼ぐぞ、植えるぞ。そうしなきゃ生きていけない。価値あるものを作るんだ。もう迷ってる時間はない。

今週末は奥さんがイベントや先生で大忙しになる。9月10(土)は上田市のてとてと市。11日(日)は上田アリオ。私は子守り、家族でストレスないように楽しみたい。

2016年9月5日

採油用のひまわりが見事に咲きました

夜、奥さんとワインを飲むのが至福の時間、あべっちです。

ぶどうは果樹。植えてから収穫まで3年かかるのでそれまでの収入をなんとかせねばいけません。ワインぶどうをメインにしてみようという決意をしてからというもの、いつも何か他に栽培出来るものはないか考えてました。

とはいえ、農作物を生産して生活していくにはある程度の機械や資材が必要になるのですが、私が持っている農機具といえば頂いた11馬力のトラクターくらいです。それもそのはず、私は他の方のように年間150万円の補助金を頂いてないですし、そもそも自給自足のゆったり暮らしをしにきたわけでそんなに稼ごうと思ってなかったところもありましたし。

作物の条件としてはこんな感じ。
トラクターだけで栽培出来るもの。農薬も使わないもの。栽培に手間もかからないもの。収穫には機械を使わず一度で済むもの。それでいてある程度の価値があり、加工すれば長期保存も出来るもの。欲を言うなら見た目で人を楽しませるもの。そんなものあるのだろうか。これ、本当に1年近く考えてました。納豆をかき混ぜながら、草刈りをしながら…。

たどり着いた答えは「ひまわり」でした。昔から大好きな花で景観も良くなる。種まきも育成も収穫も比較的簡単で、種のまま長期保存も出来る。種は山羊やウサギのエサにもなるし油にすれば価値は倍増、自給用の油も1年分作れる。絞ったカスは畑で使うぼかしを作るときに高い金出して買う油カスそのものときたもんだ。


ラッキーなことに長和町にはひまわり油を取る機械もあると聞き見せていただきまして、今年からひまわりを町の特産品として買い取りも始め、種も配ってくれるとのこと。このラッキーに思わず「BINGO!」と叫んだのですが恥ずかしさで赤面しました。

ちなみに昨年栽培したひまわりから個人的に種は取ってましたが、町で配る種は体に良いのだけどとりすぎると良くない「リノール酸を軽減した品種」とのことでこちらを使いました。安心安全こそ大切ですからね。

■本年度のひまわり栽培履歴
7月1日  ビーバー草刈り
7月2日  トラクターで耕運
7月3日  種まき
7月28日 株間ビーバー草刈り8月13日 間引き(息子と一緒に)
8月16日 株間ビーバー草刈り
8月23日 草抜き8月末   満開
9月4日  株間ビーバー草刈り

9月4日の町営住宅前の畑の様子。こちらは3年間獣害に悩まされ続けてきた畑なので心配でしたが鹿柵を直したこともあり、大きな獣害に合うことはありませんでした。よかったー。

ちなみに町がどのくらいの金額で買い取ってくれるのかはまだ未定とのことで(笑)。資材も機械も使わず、鹿も食わないひまわり栽培は遊休荒廃地対策に効果を発揮するのではないでしょうか。そのうちひまわりの町になったりして。ひまわり油も楽しみです。試してみたい方はお声かけください。