2018年8月27日

2018年08月26日(日)そらいろ日記

ようやっと公庫からのお金(借金)が出たので思い切ってアルミホース巻き取り機(12800円)を購入。動力式噴霧器につなげてブロッコリとブドウの防除に使う。ホースを引っ張って歩きながらの手散布なので出来るだけ少ない労力で済ませたいからの出費。さぁこの分も稼がなきゃ。

3年前から手散布する覚悟を固めてた。1tの乗用スプレーヤーを使えば作業は快適で早いけど、土を踏み固めてしまうから。(そういう意味では300kgの乗用モアも頻繁に使いたくない)。これによる品質の違いは微々たるものかもしれない。でもいいものを作るには微々を積み上げるしかない。そう信じてる。

農家の友人Aがとうもろこしを持ってきてくれたので家族みんなで皮むきをして茹でた。小さかったりして売り物にならないからとのことだけど、彼の野菜はおいしいと定評があって、私も農家の先輩として一目置いている存在。茹でなくても食べられるとのことで丸かじりしてみてその甘さに夫婦で驚いてしまった。なんじゃこりゃ!こりゃうまい。

稼いで彼の野菜を適正価格で買ってやりたいとおじさんは内心思っている。つっても彼のほうがずっと稼いでいるんだけどね。未来の町長候補だと私は思っている。彼なら若さとこれまでの経験と行動力で町を引っ張って行ってくれるだろう。20年後だろうけどね。

そうそう、植えてた梨に実が生ってた!さくらんぼに続いての初収穫。果物大好き一家なのでこれはうれしい。農業で思い切り楽しんで何が悪い。子供がここに残ってくれるような生き方をしないと。いや、そんな生き方をしたいんだ。次はリンゴか桃か、ぶどうが早いかな?楽しみは続く。

2018年8月25日

2018年08月25日(土)そらいろ日記

1日の合間に奥さんが借りてきた松浦弥太郎さんの本を読んでる。奥さんの愛読書「暮らしの手帳」の編集長らしい。「良い問いは良い答えに勝る」「反論するな」「常にしあわせであれ」など私が失敗してきた感が強い行動について書いてる。ちょっと実践してみようかなと。

今月1歳になった次男の声のバリエーションがツバメのように増えてきて面白い。長男との違いもあって奥さんと楽しんでるところ。このしあわせをまた味わえるなんて。奥さんに感謝。

農作業的には金山2の株間の除草と追肥1と補植400本。三角ホーを使って器用に引っかくと気持ちよく草が削れてくれるのだけど、流石に4000株はきつくて腕を少し痛めた感じになる。とはいえビーバーでやった前作のときも腕が腱鞘炎になりかけたので同じこと。手仕事はやっぱり大変だってこと。

途中、補植作業もはさんで疲労が分散されるようにしたのが我ながらプロっぽい。絶対に体を痛めてはいけないのだ。昨日の夕方から合計6時間かかって終了。こうしてる二日の間にも隣の金山1の畑の草が伸びてきてる。やれやれ。。

追肥のほうはN30を2袋にFTE1kgとホウ砂500gを足したものを。春作ではホウ素欠乏が多発して収益を下げてしまった。失敗を経験として活かすんだ。

なんて作業をしてると息子が自転車で畑に来てくれた。サンダルに軍手もなしという手伝う気が無いスタイルが斬新だった。

息子は定植作業を手伝ってくれた。しばらくの間雨が降らないので水やりしなきゃいけないだろうな。

そうそう、この苗は地域の先輩農家から貰ったもの。こやつに出会ってから農業が楽しくなった。本当にいい奴。この男に出会えただけで長和町に来た甲斐があったわ。

風邪が1週間も抜けないけどそれでもやるしかないわけで、飲みたくない風邪薬を2食連続で飲んでみた。薬はお金かかるしあまり飲みたくないのだけど、ちょっとこのままいくと辛いから。明日の日曜日もブドウの草刈だ。

2018年8月24日

2018年08月24日(金)そらいろ日記

今日は朝から雨だったのでヤギと鳥の世話をした後、午前中から買い物に出かけた。1歳の赤子は同乗してるけど、息子が居ないのでちょっとしたデート気分。40歳にもなって奥さんとデート気分なんて、いまどきなかなか無いんじゃないかな。また赤ちゃん出来たらどうしようと聞くと、まぁ出来たら出来たでうれしいよね、なんて話す奥さんの言葉にドキッとしたり。

前から欲しかった、農作業用グッズを買わせて貰った。農業用のメガネ、足袋、膝あて、グリスの位置がすぐに分かる目印的なやつ、油を指すためのしょうゆさしみたいなやつ。。こういう類を奥さんに聞くとほぼ100%、「必要なんでしょ?買いなー」と返ってくるけど、必要だからって全部買ってたら生活が苦しくなる一方だ。

だから足袋は半年以上我慢した。そしていよいよ穴が大きくなって入ってくる砂の量がスプーン1杯分になってきちゃって洗濯が大変だから買うことにした。でも待ったからこそ、とてもうれしいんだ。2年間使ったボロボロの足袋、ありがとう。

奥さんが養命酒も買ってた。いやこれ、意外とバカに出来ないって。実際これを飲み始めてから奥さんは妊娠したし、私も具合が悪そうになりそうなときに何度と無く助けられたから。市販の薬をなるべく飲まない(というか効かない)一家にとってこういう予防対策は大切だと思う。

さて、昨夜からの雨は待望で恵みの雨だったけど、降り続けばそれはそれで邪魔になる。例えば咳が出るのに雨の中での作業になったり。風邪が悪化すれば倍くらい辛くなるのはともかく、赤子や息子にうつしたりすれば目も当てられないのでちょっと勘弁してほしい、

雨の中でどろまみれになって這いつくばって草抜きなんてしてると「農家は大変だなぁ」と思う。でもそれは客観的に見た場合。やってる本人としては、はいつくばるのは立ってやると腰が痛くてたまらず、膝を着く方が楽だから。暑い中、スーツを着て営業に回る仕事をやったことがあるのだけどあっちのほうがとても大変だったもの。

今日は先日、農業の友人(年下)が教えてくれた三角ホーが大活躍した。これもビーバーと同じで雨で草が濡れてる日か、早朝が望ましいんだということが分かった。すごい!毎日勉強になることがあるなぁ。でも全然、終わらなかったので明日5時に起きてやろう。

2018年8月21日

長男はパパの畑を継いでくれるのかの巻

由紀ちゃん。長男ゆーきが8歳になってようやく小学校に送り出せば夕方まで時間が作れるようになってきたところに、次男アルを妊娠出産。また忙しい日々が始まってしまってしまった阿部家なのだけど、あっという間にアルも1歳になったね。早い早い。

そんな中、長男ゆーきが赤子の面倒を見てくれて頼もしいね。

おとといはゆーきがブロッコリの作業を手伝ってくれたのは言ったよね。暑いしトイレもないし草抜きはとても疲れる作業だから来なくてもいいよと言っても着いてきた。うれしかったなぁ。
9歳息子。まだ農業の厳しさをしらない癒し系男子。
で、実は今日も、彼は学校の後、自転車で友達の家に遊びに行ったんだけど、行くときに50m離れた道から「行ってきまーーーす!」「パパ、がんばってねーー!!」と声をかけてくれて。川越しだったから驚いたけど「そこから話せるんだね!すごい!」「ありがとう!がんばる!!」と返したんだ。うーん、しあわせだなぁと。

で、2時間後、友達の家からの帰り道に畑に寄ってくれて、30分くらい見守ってもらって、それから一緒に帰ってきたんだ。作業中も「何をまいてるの?」「有機肥料だよ」「何から出来てるの?」「とうもろこしやカキガラだよ」「ふーん」みたいに聞いてくれて。

もしかしたら本当に農業に興味があるのかもしれない。ほら、口では将来はパパとぶどう作りするなんて言ってても本心は分からないじゃない。だから見抜かなくちゃ。
私は楽しくて、自由で、かっこよくて、普通の仕事みたいにお金になる自営農業を確立しなきゃいけない。そういう農業じゃなきゃ大切な我が子に継がせたくないもの。前途は多難、だけどそれも楽しめるのが農業なのかなって。

将来の彼はどこで何をしてるか分からないけど、妄想するのなら、私と畑で一緒に作業してるんだ。彼には彼のブドウの理想があって、いつの日か熱く語る彼の目の奥の宇宙に吸い込まれそうになるかもしれない。安ワインしか造れなかったダメな父親のワイナリーを建て直そうと奮闘するのかもしれない。

ワインバーで知り合ったのだろう、家に連れて来た美人の彼女はワイン通で、出会った初日から「おとうさんのワインは、そう、全然洗練されてなくて土くさい感じがしますよね。でも、また飲みたくなる。不思議なワインです。」なんて言われてどう反応したらいいか分からなくて。ともあれ押しに弱いわが子はこの娘と一緒になるんだろうななんて。

私たちの目指すワインはあーだろうこーだろうと徐葉をしながら2人で熱っぽく話すふたりを見て、にっこりしながら顔を見合わせる私たち夫婦。グラスにワインを注ぎながら「今度夫婦水入らずで旅行でも行こうか」って誘って。由紀ちゃんは二つ返事でOKするだろうな。

どの方向に人生が進んでいっても、自慢の我が子の成長が楽しみだね。
農業は可能性に満ちてる。逃げ出したくなるほど暑いけど、最後まで畑に立っていたものにはきっと大地と太陽の祝福があるはず。報酬でいつか家族でフランスやニュージーランドで好きなワイナリーめぐり旅行をしよう。

1歳になった次男。君は農業 or サラリーマン?

2018年8月19日

葡萄畑に生える雑草は生やすべきか、それとも刈るべきか?


ゆきちゃんとゆーき&アルへ葡萄栽培講座
葡萄畑に生える雑草は生やすべきか、それとも刈るべきか?


パパはこの選択肢を「ワインブドウの栽培でベスト5に入る重要なポイント」だと考えてます。 日照時間や土壌は選べないけど、栽培方法は選べる。個性が出せるポイントなのだから、よく考えて選びたいよね。



まず、雑草をきれいに刈るメリットは。
○木の日当たりが良くなり、地温上昇で育成効果
○人間から見て畑が美しく見える○雑草との養分と太陽光の競合がなくなる
○株元に虫(ガの幼虫)がつきづらくする
○湿気を溜めず、病気になる確率を下げる

逆に雑草を生やしておくメリット
○雑草の地表部分が虫の住処になる、生物多様性に近づける
○土壌の微生物が増える
○草刈り作業が楽○ガソリンの使用量が減り、排気ガスも減るので環境にやさしい
△伸びた雑草の根が土の団粒化を促進する

こんな感じかな。どちらがいいと思う?まず前提として、雑草を1年間刈らないで完全に放置することは物理的に不可能。理由は放置すればそのうち木になってしまうし、背丈3mにもなる雑草に多い尽くされては流石に葡萄の木が持たないから。だから雑草を生やしておくというのは「完全に刈らないで意図的に残しておく」という意味ね。

光合成の意味なら刈ったほうが良いし、生物多様性なら刈らないほうが良い。無農薬を目指すなら・・・これはどちらともいえない。どこを重要視するかなんだけどね。


もし除草するにしても除草剤はおそらく絶対に使わない。理由は使うメリットが無いから。うちのワインはそんなものを使ってはいけないんだ。頑張れば使わなくて済むのだから。


で、結論なのだけどうちのワインブドウは今(2018年8月)のところ、
雑草はきれいには刈らない、残す草は残す、草を育てるというスタンスで進めてる。せっかく生えてきてくれる雑草を使わない手はないと思うんだ。

理由の1つとして今、野菜の水耕栽培って流行ってるじゃない?土を使わずに水と液肥だけで育てるってやつ。こんな風に自分以外何もない環境で育てられたものがいいか、仲間や敵やどちらでもないものがたくさんいるところで育てられたものがいいかって考えたときに、いろいろ居るところのほうがいいと思ったの。理由は他にもたくさんあるけど、出来るだけ他の生き物の力を借りたい。それがおいしいブドウに繋がると信じてる。

ただ、雑草を生やせばコウモリガが入る確立は増えるし、湿気で葉が乾燥するスピードがおそくなり病気になりやすくなるので通常以上の対策が必要になる。とても手間が増えるけど頑張ってやっていこう。

もちろん、まだ実践1年目なのでよく観察して経験を踏まえて変化していくつもり。最高のワインが造れるブドウの栽培方法を確立するんだ。今のところはこんな感じ。ふたりも考えてることを聞かせてね。
 

2018年7月26日

花も草も虫もいっぱいなへんてこなブドウ畑です。

2018年7月26日現在の柿の畑。
長野県のワイングロアー、阿部です。上の写真は2反の小さな「柿の畑」です。黄緑の葉がポツポツ見えるのがブドウの苗木なのですが、その周りに咲くいろとりどりの花が虫たちを呼んでます。自然な農業を目指す人間としては癒される風景です。


アップで撮影するとこんな感じ。湿気がこもって病気になるのと、幹に穴を開けるガの幼虫を寄せ付けないために株周りの雑草はきれいにカットするというのがぶどう栽培の鉄則なのですが、私はほどほどにしておきます。この地でしか造れないワインの味わいの為と、なにより、せっかく咲いたのにきれいでもったいないからです。


そんなブドウ園には虫たちが集まってきますね。
写真中央、黄色いのがヒラタアブ。名前はアブだけどハエの仲間だそうです。
アカガネサルハムシ、だったかな。きれいですね。ブドウには害虫です。
大物、カブトムシのメス。子供が喜びます。ブドウを食うから害虫と呼ばれてるとか。

益虫も害虫もみんなこのへんてこな畑においでやす。食べたり食べられたり、助け合ったり、競い合ったりしながら生きるといいよ。居心地が良かったら子育てもしていいよ。

2018年7月19日

うちのへっぽこ汗だくガーデン

あべっちです。長野県に移住して6年間、毎年野菜を作ってきました。素人がやるからには無農薬なのですが、耕すか耕さないか、自家製鶏糞をあげるか無肥料か、草を刈るか刈らないか。毎年チャレンジを繰り返してきました。現在のスタイルは耕すときは耕す、 雑草は刈るときは刈る、とフリースタイルです(笑)。(あ、でも化学農薬もボルドー液も一度も使ってませんよ。)

もちろん、ワインブドウとブロッコリーで忙しい今年(2018年)も作ってます。だってこういう自給的生活を楽しみたくてここに移住したのだから。高齢化で野菜作りをギブアップしたお年寄りが毎年増えているので農地には困りませんしね。

今年、ここで育てている野菜はおおまかに、トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、ズッキーニ、かぼちゃ、種用かぼちゃ、バジル、コリアンダー、おかのり、食用ほおずき、パプリカ、スイカ、枝豆、しかくまめ、いんげんまめ、らっかせい、とうもろこし、さつまいも、キャベツ、白菜、かぶ、大根、ルバーブなどです。全く発芽しなかったものなど大失敗したものも含めてます(笑)。

写真はズッキーニ。毎食出てきます。水遣りなんてしたことないのに、きっと明日も収穫できるでしょう。やれやれ。。

じゃがいもは毎年、ニジュウヤホシテントウ(てんとうむしだまし)に葉っぱをひどくやられます。中のスッカスカの株がジャガイモです。ひどいでしょ?引っ張って抜けないのがネックだけど、まぁ殺虫剤使うよりいいじゃないと夫婦で話します。

そうそう、日常的な管理は私担当、収穫は奥さんが担当です。強烈な猛暑日が続くけど野菜も雑草も生き生きと生きてて、虫もいっぱいいて。土の中には元気なふとみみずも居ます。(なにせここはマニアに人気のミミズ神社に一番近い畑です!)
10ヶ月になった次男アル君。

有機認証を取ってないので無農薬といって販売することは出来ませんが、一度も使ってませんので赤ちゃんの散歩コースにしても気分的に安心です。私が農薬や殺虫剤や除草剤を極力使いたくない理由は以下の通りです。

・農薬を使って他の人と同じものを造るくらいなら買った方が良いから
・刈り取った雑草や野菜残渣はにわとりやヤギが食べるから
・他の生命や自然環境への負荷や持続可能性を考えているから

同じ理由でワインもおいしいのが造れたらそれでオールOKとは考えてません。苦労はするでしょうが出来るだけ持続可能で、植物の生命力を最大限に引き出す栽培方法を試します。そうしたら結果(味わい)がビシッとついてくると思うんです。ははは、頼むよーー。


野菜作りを一生続けます。私たち夫婦の大切なライフスタイルのひとつです。

かなりの田舎暮らし。赤ちゃんはこれが普通の生活だと思ってるでしょう。

2018年7月11日

天空の畑のリースリングと作業中の妄想

あべです。写真はリースリングを作付けする天空の畑(仮称)。畑の名前はまだ考え中でベタな仮名で呼んでるけど、いいブドウが出来る可能性を持ってると思う。標高は900m、なかなかの眺めです。

もう7月になっちゃったけど、なるべく成功率が高まるように定植作業をしてます。5年後にここでウキウキなリースリングの房がなってて、獣害もあるけど端の列がちょっと食べられるくらいで。つまみ食いしながら徐葉作業してて、この葉は落とすべきか残すべきか考えることはたくさんあって。それでも病気に悩まされるんだろうなー。

苦悩、葛藤、でも笑顔、でも充実。失敗も成功もいっぱいして1年1年を過ごして。

10年後の私の50歳の誕生日に、この畑の休憩所で「ようやく売ってもいいかな?」くらいのまぁまぁ満足できるのが出来たのでそのお祝いも兼ねて、そのリースリングで乾杯して。セラーで寝かせてた 幻のメルローの2020とシャルドネ2020をこの日ばかりは開けちゃって。あぁ、この道をグラスや料理を持って上がってくるの大変だなぁー。

作業中は、おいしくないワインが出来たらどうしよう、逆においしすぎるワインが出来たらどうしようなんて無駄に考えたり、、誰かが教えてくれたことをその通りだよなぁと思ったり、そうじゃないだろうと頭を悩ましてみたり。苗を土に埋める瞬間、お前は強そうだな、お前はどんな樹になる?なんて考えて見たりしてます。


ただ1つ言えるのは、10年後もここはブドウ畑だということ。私が死んだり病に倒れたりしない限りは。獣に食われようが病気で全滅しようが凍害で枯れようが、私が居る限り補植し続けるだろうから。人間ひとりができることって意外にすごいな、と思います。

楽しくなるようなリースリングを造って息子たちと乾杯したいです。
そのときには目を閉じて、今、2018年の夏を思い出したいです。


2018年7月5日

私たち夫婦が今、なかなかに力を入れて栽培してるのはハーブです

長野県のワイン大好き野郎、阿部っちです。夢のワインブドウ作り、収入を得る為のブロッコリー作り、趣味の自給自足野菜や果樹、養鶏も楽しんでおりますが、私たち夫婦が今、なかなかに力を入れて栽培してるのはハーブです。

そらいろ農園で育てているハーブの苗。
今年もいろいろ種まきをしてみました。あぁなんていい香りなんでしょう!ラベンダー、タイム、ソープワートなどは発芽せず。スイートマジョラム、セージ、チャイブなどはうまくいきましたね。遅霜で全滅した苗もありました。うまくいった苗から種取りして増やしていきたいです。

これらの苗を畑に定植して畑の生物の多様性を促し、またあるものでは液肥を作って害虫を遠のけて、またあるものには土作りをしてもらい、健康的で野生的なワイルドオーガニックガーデンに育てていきます。

千葉県のハーブ園にて
なにより、私の奥さんは15年来、アロマテラピーとハーブの教室を開催してきた人です。うちの体を洗う石けんやシャンプー、手洗い洗剤や食器洗い洗剤にはハーブを使ったエッセンシャルオイルが使われているし、飲み物ならハーブティやコーディアル、とまぁハーブありきの生活を続けてます。私が育てたオーガニックなハーブたちを思いきり活用してくれることでしょう。

セブンイレブンで買ったアイスを畑に届けてくれた奥さんと。メガネはブヨ対策です。
こんな畑から収穫されたぶどうがこんな夫婦によってどんなワインになるか、自分でもとても楽しみです。あー、早く飲みたい!

2018年7月3日

メルロー畑の草刈りとメルローの目指す方向性

なんということでしょう。こちら、通称「3反の畑」。今年メルローが植えられた畑なのですが、草がボーボーボーじゃないですか!前回草刈したのは6月12日、この写真を撮影したのは28日だから・・・たったの16日間でこんな伸びてしまうんですね。

個人的にはもう少し伸びてからでも良いと思うのだけど、世間体があるので気持ち早めに作業するように意識てします。土地を持っている方に草が土を作るなんて意識はなく、草は恥、草は敵なんです。それにしても草の種類が少なすぎますね。土作りを毎年続けていろいろな種類の雑草が育つ畑に変えていきたいです。

草刈すると決めたら愛機「草刈まさお君」の登場です。いや、本当にそういう商品名なんですって。四輪駆動の23馬力、こんくらいのパワーがないと石だらけの傾斜は上れませんからね。高い買い物でしたがその価値はありました。

ほら、1時間程で通路の草刈が完了。パワフルー。残った樹間は仮払い機で刈っていきます。そこまできれいにしないほうがいいブドウが出来ると考えてますが、カヤが残っているのでそいつらを減らすためには地上部を刈り取り続けるしかありません。
 
草の中でも成長してる可愛いメルロー。 今年は病気もなく元気に育ってくれてます。
成長はゆっくりでもいいからしっかり根を張るんだよ。 メルロー君たちの方向はフランスはボルドーの右岸、コート・ド・カスティヨンのシャトー・プピーユのメルローです。

シャトー・プピーユの紹介

https://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html.backup/927.html


そうそう、ボルドー液を農薬の指定以上に濃くして散布してぶどうを真っ白にしてるぶどう農家の方も多かったのですが、いくらボルドー液がオーガニックな農薬だからってそれもどうかと思うんです。飲んでくれる方々や家族の為にも私はルールを守っていきたいですね。