2012年5月22日

苗の定植始めました

今日、長和町和田庁舎にて「新規就農総合支援事業に関する打ち合わせ」をしてきました。

しかし精神的に疲れました。なんと事業に申請するためには(これから農業を頑張っていくと証明するためには)消毒する機械やトラクターが必須だということなのです。機械がないと農業を出来る状態と認められないそうなのです。トラクターや科学農薬が作られてまだ100年も経ってないでしょう…。歴史もなにもないのに。機械や農薬や農業資材を売りたい人たちの思うがままの農業世界になってると感じました。化成肥料よりも微生物やミミズや昆虫たちの力で土を耕し肥やし、クワとカマを上手に使う野菜作りを目指す私には正直、疑問だらけでした。(たった400年前の江戸時代まで数千年もこっちが常識だったのにね~)。

一度畑を見に来てくださいと何度言ったことか。私の畑はもちろんですし、成功してる自然農の先輩方はたくさん居られるのでそちらでも良いでしょう。私の畑はいつでも見学OKです。(連絡をいただければ畑に居ます)。遊びに来た際は寄ってやってくださいね。住所は長野県小県郡長和町和田763です。

今日私が言われた言葉の数々を、私に続く新規就農者達への待遇を変えるためにも書きたい気持ちはやまやまなのですが…どんな内容でも書けば悪口になってしまいます。しかしながら先輩として助言するなら「無農薬野菜が作りたいなら長野県長和町には来ない方が良い」です。それが今の私が伝えられるせいいっぱいの言葉です。理解者が居ないことは苦悩でしかありません。もっと有機農家が多い地域への移住をおすすめします。探せばあります。

ただし!これからは違います。私が長和町の有機農業の風穴を開けます。 機械が無いと作れない、農薬を使わないと作れないとバカにされ続けてもやり続けます。それはうまく作れる&消費者に分かってもらえる確信があるからです。なので5年後にどうか長和町に無農薬野菜を作りに来てくださいそのときは微力ながら私が力になれるように頑張ります。

さてさて、畑のお話です。
ぼちぼち野菜苗の定植を始めてます。遅霜が恐怖なのですが余り遅いと育成に影響してきます。まだ危険はゼロではありませんが、ある程度の博打は必要だと思ってます。もし6月直前にまさかの霜が降りたらそれは長野県の農家すべての方が被害を受けるでしょうしね。

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(下のは白もちトウモロコシの苗。もちろん固定種。上手に育って嬉しい!)

どうして定植を急ぐのか、理由の1つ目は私が育てたポットの苗たちが成長しきってもう限界だからです。根張りが良いのはうれしいのですが、これ以上行くと根が絡み合い、老朽苗になってその後の育成に影響してきます。

2つ目の理由は「実はビニールの中のポットの地温よりも露地の地温の方が暖かかった」からです。ビニールで囲っていたポットの地温が1度まで下がった夜も露地の地温は7度ありました。これは意外でした。ポットは土が少ないので熱くなりやすく冷めやすいためではないかと予想してます。さらにポットだと水の管理も大変ですよね。そんなわけでもう定植したほうが安心なわけです。

そして3つ目の理由は、定植作業が楽しいからです。手塩にかけて育てた苗たちが狭いポットから広い大地に根を張れるわけですから。もうこの作業だけは楽しくて仕方ないです♪

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右側が苗を植えた畝。左側が種を直まきした畝。黒い苗ケースが置いてあるのは鳥害対策です。トウモロコシや豆類を植えるときにはこうして対策するようにしてます。距離が長い場合は糸でも良いですね。しかしもっと植えておけば良かった。。まぁ時期をずらしながら6月下旬まで蒔きたいと思います。

写真をよく見ると分かるのですが畝がそんなに高くないですよね?そんなに高くする必要はない、いやむしろ高くない方が良いことが分かってきたのです。このあたりのお話もまた後日詳しくさせてください。

これからも定植作業は続きます♪

2012年5月20日

長和町直売所「よってけ屋」で焼き菓子の販売スタート!

 
本日から長和町の直売所「よってけ屋」(マルメロの湯の近く)に奥さんが楽しみながら焼いてくれた焼き菓子が販売開始になりました~。


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何時間もかけてまぜてこねて焼いて、心を込めてラッピングしてました。うちで何度も何度も焼いてる定番のお菓子達なのでそのおいしさは私が保証しますよ♪お近くにお寄りの際はお越し下さいね。

妥協ナシの本当に良い物だけをお届けするそらいろ農園です。そのうち私が無農薬で育てた野菜や卵、奥さんの定番である手作り石けんやシャンプーなども置いていきたいと思います。これからが楽しみです♪

2012年5月18日

信州での苗作りは遅霜との戦いです

こにゃにゃちわ。あべっちです。いよいよ、今度こそ暖かくなってきましたね。千葉県ではGWには夏野菜をの植え付けが終わっているところなのですが、1日の寒暖の差が大きいこちら信州では判断が難しいところではあります。目安としては20日前後らしいのですが。

長野県では5月に入ってからも2日に一度くらいは全域に「霜注意報」が出てます。実際、この記事を書いてる今現在(2012/05/18 16:20)も県全域に霜注意報が発令されてます。



もう何十年も野菜作りをされているお向かいの方も霜でダメになったと教えてくれましたし、他にも霜で苗をダメにしたという話を何人かから聞いてます。早く植えたいわけですが、早く植えれば植えるほど博打になってしまうわけですね。

先週の5月12日の運命の分かれ道で今思い出してもぞっとする日のことをお話します。
あの日、夜中に2度まで落ち込むという話を奥さんから聞きました。そしてやはり霜注意報が出てました。でも霜注意報は毎日のように出ていたけど大丈夫だったし、外の寒冷紗苗床に置いてある苗たちをこちらに運んでくるのも一苦労なわけで、迷いました。

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こちらが苗を育成してる寒冷紗トンネル。風よけに15cmほど掘ってあります。

もしここまで頑張ってきた苗たちが死んでしまったらと思うと…。面倒でしたが苗を屋内に移動しておきました。 しかしものは試し。今後のためにどのくらい寒さなら凍るのかを知っておかねばいけません。

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「逆ノアの方舟」と名付けて試してみることにしました。トウモロコシ、つるむらさき、カボチャ、バジル、レタスの苗を寒冷紗トンネルに残したままにしてみました。可哀想ですが…さてさて、凍るのでしょうか。


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そしてこちらが翌日の13日の朝です。カッキンコッキンに凍ってます。夜中に-1度まで下がってましたのでそりゃそうでしょう。ご近所のご老人から日の出前にすぐに水をかけると持ち直す場合もあると聞いていたので日の出前の5時に水をかけて氷をとかしてやりました。

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しかしながらまた翌日の14日にはこのように再起不能になってました。。生き延びたのはレタスだけですが、それでも凍傷の後が残りました。今後の育成に大きく影響するでしょう…。

5月の半ばでもこのような状態になるわけです。いや~、恐ろしいです。

今現在の私の対策と判断の基準です。今後、経験が増えたり環境が変わることでどんどん変わっていくと思います。間違っていたら情報ください。長野県長和町でのオリジナル寒冷紗トンネルでのポット育苗の場合です。)

・夕方に地温が15度あればまず大丈夫 ・午後に雨が降り、夜明け前に止んだ場合は要注意
・夕方に水をあげてはいけない!(そのために午前中にあげる)



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遅霜が降った翌日に嬉しくて撮影した苗たち。その後もすくすく育ってます。
定植はいつしようかな。。怖くて出来ない。。

2012年5月12日

畑で見かけた生きもの達「巨大ミミズさん」

こん○○わ、あべっちです。ちなみに私を「あべっち」と呼んでくれるのは地球上で3人しかいません。学生時代は阿部だけに「阿部ちゃん」でしたね。呼び方はどうでもいいので町で見かけたらどんどん好きな方で呼んで励まして勇気づけてあげてくださいね。(どんな人やねん)

あ、ちなみに結婚した人も阿部さんだったんですよね。なので義理の父からいただいたDIY道具すべてに大きく書いてあった通常であれば気が狂いそうな「阿部」の文字も全く違和感がありませんでした。

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さて、こちらの写真をご覧ください。恥ずかしながらそらいろ農園の2012/05/12の写真です。
草や虫を敵としないという野性的な畑を目指しているので畑には虫さんがもういっぱいいます。1分間も畑を歩けばクモ、カエル、カマキリ、バッタ、黒い変な虫、アリなどの生き物を見つけることが出来ます。

それなのでこの「畑で見かけた生き物達紹介のコーナー」ではそらいろ農園で見つけたいろいろな生き物達を紹介していこうと思います。では行きましょう!1発目の生き物さんはこちら!!

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巨大ミミズさんです!! どうですかこの大きさ&長さ!伝わりますでしょうか!いや全然伝わってないですね。全長50cmですよ!この写真だと40cmくらいですね。50cmですよ。分かりますか。メジャーを伸ばして「うにょうにょー」ってやってみてください。ほら長いでしょ。見つけたときはおどろいて「うわーーーーーー!!」と絶叫してしまいました。

おそらく太ミミズだと思います。地上をヘビのように元気よく歩いてたんですよね。息子に見せたくて動画も撮りました。下記リンクから見てみてください。ちょこんと触ると25cm位に縮こまりました。こんなに伸びるんですね、ミミズって。

2012年05月11日15時32分 畑で巨大ミミズを発見! - YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=n2WQVifsOj4&feature=youtu.be

長野県長和町のそらいろ農園の畑の裏には日本でも珍しい「ミミズの神社」があります。それでなくても私は土を耕してくれるミミズさんが大好きでコンポストで飼ったこともあるほど。だからこの子に会えたときもうれしくて仕方ありませんでした。息子に見せてあげた後、元いた場所に戻してあげました。

ミミズは畑の大切な友達。また会おうね! (モグラに気をつけてね…)

刃物のメンテナンス

書くぞ~なんて意気込んでいるときに限って…打ちづらい…。鶏小屋の作業中に右手薬指を負傷しました。血豆なんて本当にひさしぶりです。でもこういうのを繰り返していってあの「父親のごつい手」になっていくのでしょう。この辺りのご老人はみんなごつい手です。あれを私は男の勲章だと思ってます。

先日の話になりますが,息子が風邪を引いてしまい2日間,保育園を休みました。咳がコンコン。結局,熱は上がらなかったので奥さんの葛湯の出番は無かったけど,鼻血が何度も出てかわいそうでした。止血作用のある飲み物とかあるのかな。きっとあるはず。そのうち調べてみたいと思います。

さてそんな息子が家にいるので家から離れられないので,鶏小屋の作業は出来なかったのですが,お昼寝をしてくれてる間に玄関口で刃物の手入れをしました。

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サビで見事に真っ茶色だったものを紙ヤスリできれいにしてから,刃を研ぎました。サビが酷くて深くヤスったものは油を染みこませた布で拭いておきました。こうすると少しはさび止めになると考えてます。

上から3番目の包丁以外は古民家にあったもので,奥さんは使わないのでゴミとして処分されるべき包丁でした。でもなんだかもったいなくて,でも自分たちが食べる料理に使うのもあれだよなぁと思いつつも何かに使おうと思い取っておいたものです。

メンテナンスしておくと鶏の餌の雑草を刻むときに気持ちが良いんですよね。ザクザクっと切れちゃう。刻んだりするのに重宝させてもらってます。(それでもちょっと数が多いので要らない物は捨てるしかないのですが…どなたか居るのであれば差し上げます。使ってやって下さい。)


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そしてうちには元気な3歳児がいるのでもし触っても大丈夫なように手を切らないような対策をします(まぁもう大丈夫だとは思ってるのですが)。ゴミになる布の中で可愛い物をカットして,余裕があれば縁を縫ったりもします。それを巻き付けたら麻ひもで縛るだけ。麻ひもは土にも返るし,見た目も可愛いので何をするにも愛用してます。

またはダンボールをカットして作ってみたりと気分でいろいろ試してみてます。でも雨にも負けないというところで布と麻ひもが今のところイチバンですね。

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 私の刃物類を置くスペースは現在,土間です。穴を空けてこれまたゴミで捨てるはずのカーテンレールの針金を曲げてS字フックみたいなものにしてつり下げてます。ペンチでちょいと曲げたり切れるんですよ。

ちょっと前の私ならホームセンターにS字フックを探しに行っていたでしょう。燃えないゴミとして捨てなければいけなかったゴミが自分の好きな大きさ形の物に生まれ変わる瞬間は最高です。私はこれを価値観の逆転と呼んでます。みなさんもやってみてください。目からウロコです。

こうしてみると壁も塗り直したいなぁ。木材が囲炉裏で黒くなっているので,しっくりだと白すぎてお城みたいになっちゃう。良い方法がありましたら教えて下さい!少しずつ,余裕のあるときに変えていこうと思ってます。

2012年4月30日

とある日の畑で


(息子と虫とりをしてる私の後ろ姿)

おはこんばんちわっ。移住してから毎日を無駄にしないよう、楽しみながら頑張っております。まだまだ夢の途中ですが精一杯生きてるので、今日もし死んでも個人的には悔いはありません。(残していった奥さんと息子に申し訳ないとは思うけど…彼女たちなら楽しくやっていけるだろう)。

さて、畑しごと&家畜さんたちの世話&DIY&ゴミ捨てなどは私の担当です。ご近所の絵に書いたような毒舌なご老人に馬鹿にされたり、また違うご老人には応援してもらったり(昨日もポテチをもらった)しながら進めてるわけですが、基本的には人と話すのは1日に5分程度。孤独な作業となっております。ご近所の方たちは畑しごとにしろ大工仕事にしろ、話しかけてはくれるものの、どこかで思っていた「ちょっと手伝ってあげるよ」的なものは全くありません。このあたりはちょっと夢を見ていたかなと思ってますが、まぁそれはそれ。とにもかくにも孤独な作業なわけです。

そんな中、このGWに奥さんが今季初、といいますか311原発事故から一度も畑に来てませんでしたので1年ぶりとなりましょうか。種まきと定植を手伝ってくれました。うれしいんですよね、こういうの。



畑で家族で会話を出来ることがうれしいし、1人だとこういった写真も撮れないわけですもの。


作業中、嫁さんが家に戻って飲み物と焼き菓子とお菓子を持ってきてくれました。これには息子も大喜び。どんなものでも外で食べるとおいしいんだよね~。これが自分で種から育てたトマトで作ったトマトパスタだったりスイカだったりしたらもう想像するだけで「最高っ!」です。小さいけど私の大きな夢ですね。


疲れて寝ちゃった奥さん。実は私も2週間くらい前に、畑で横になって寝たことがあります。これが気持ちいいんです。この人なくして今の私はありません。パソコン&ネットだけのくだらない人間だった私にいろいろな本を見せてくれ、自然な暮らしの良さを教えてくれた人です。

せっかくのお休みにありがとね。元気をもらいました。

奥さんのためにも、夏には野菜を大爆発させたいと思います。 ただし自然農なので収穫量は少なめだけども、それでも腹一杯食べて1年分の保存食が作れるくらいは。有機野菜生活スタートです。

2012年4月23日

育成中の苗数のご紹介!

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(4月21日(土)に国際音楽村で撮影した桜。長野にも春が来てますよ~!)

田舎暮らしを満喫しております、あべっちです。移住して今日で36日が経ったようですが…あっという間の一ヶ月でした。夏休み1つ分。引っ越し荷物の荷ほどきや掃除片付け毎日の食事を1つ1つこなす間に過ぎてしまった1ヶ月でした。

庭木を倒したり大石を運び出したり、かまどやピザ釜、台所の改装などやりたいことはいっぱいあるのですが、この春先に私がやらなくてはいけないのは野菜の苗作りでした。

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(ビニール苗床。ホームセンターで特売1200円だったので3つゲット)

長野はこの冬、4月上旬まで雪が降るというご近所のご婦人曰く、例年にない寒さだったそうです。それでも我慢できずに3月中に種を蒔いたりしてみたのですが、結局発芽したのは4月10日だったり。まだまだ技術経験も足りないこともあり、苦労しました。

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(ビニール苗床の上段。エンサイ、キュウリ、つるむらさき)

でもだからこそ春が来て野菜たちが発芽してきたことがうれしくて仕方ありませんでした。古民家の片付けや鶏小屋もそっちのけで暇さえあればビニール苗床の温度計を眺めて少し開いてみたりまた閉じてみたり。かわいい双葉を見てるだけで我が子を見ているようで幸せなきもちになれます。つんつんつついてみたり、話しかけちゃったりもしてます。

▼現在の苗のご紹介
小規模だけど私の能力、そして機械を使わずクワ1本での野菜作りと考えると大規模になってきちゃってます。でもびびっちゃいけません。仕事としてやるには買ってくださいとお願いできるくらいの量を作らなきゃいけませんもの。

さて、私の作る苗はすべて農薬を使わずに育ててます。(市販の野菜苗は特に何も書いてない限り農薬を使ってます)。ちなみに種も極力消毒をしてないものを選んでます。おいしくて安全なものを作りたいからです。自分たち家族も食べるものだから妥協はしません。

そんなわけでそらいろ農園2012/04/23現在の苗数はこんな感じです。
・葉類
 サニーレタス20,サラダミックス20,キングクラウン約80,山東菜30、キャベツ20、ルッコラ1
・根菜類 
 大根6,みやまこかぶ3 ・ナス科 世界一トマト23,アイコ7,ホーム桃太郎8,大長とうがらし9
・シソ科
 バジル72
・ウリ科
 地這胡瓜9,早生会津南瓜4,バターナッツ4,
・その他
 つるむらさき14,エンサイ20

 またいくつか発芽スペースで発芽してる苗があるのでポットに移動すれば増えていきます。発芽がそろわないのは私の腕が足らないこともありますが、私の育ててる野菜のほとんどが固定種であることも関係してます。F1種ではない昔ながらの固定種は個性があるので成長がそろいづらいという訳です。

それにしてもトマトが40株近くになるなんてどれだけトマトケチャップが作れるんでしょう!どれだけバジルペーストが作れるのでしょう!本当に夏が楽しみです。みなさま、初回サービスしますから買ってくださいね♪嘘偽りなしの100%オーガニックですよっ!いやっっほ~。

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(地面を掘って自作してみた簡易ガラス苗床)

どんどん苗が鉢上げしていく中、新たに買うのもお金がかかるし、いつかはゴミになるわけで。そんなわけで地面を掘り下げて今ある材料で掘って作ってみた苗床。上のガラスは古民家の廃材。こんなのでもポカポカでむしろビニール苗床よりも暖かいです。地面を掘れば遅霜も防げると風の噂で聞いたこともありますし、有効な手段だと思います。

今後ともがんばりますので小さな農家の応援、どうぞよろしくお願いします。
2012/04/23、ようやくナスが発芽し始めました!スイカはまだか~。

2012年4月10日

ひよこさんのご飯事情

…先ほど家の中にネズミが現れました。台所のシンク裏の穴を突き止めて塞ぐのに2時間を浪費。去年の夏に対策してしばらくは大丈夫だろうと思っていたのですが,…まぁしばらくは大丈夫だったわけですが。さて,今回はひよこさんのご飯事情について書きたいと思います。

そらいろ農園のひよこさん達の到着から12日が経過。
まだまだ幼すうの赤ちゃんだけど,毎日たくさん食べて元気に過ごしてくれている。


緑肥を与えるために天気の良い日には外に出してやって「チキントラクター」を実践。これだと刈らなくてもついばんで食べてくれる。逆に刈ってしまうとひよこなのでよほど小さく刻まないと食べられない。庭がほどよく除草も出来て一石二鳥。

では,ひよこさんが喜ぶ人気ごはんをランキング形式でどうぞ~。

5位 雑穀ミックス

カラフルできれいなのでビンにいれて飾っていた豆。料理しても息子が食べてくれないのでひよこさん行きに。でもひよこさんの口にはつぶが大きすぎ,小さすぎてクイジナートで粉砕も出来ず。でもつついてる。

4位 台所の野菜クズ

写真右側(左側は人が食べるやつ)。このままでは食べられないのでフードプロセッサにかけて
粉砕してあげるとよく食べる。生ゴミは今まではEM菌を振りかけて土に戻していたけど,喜んで食べてくれるし,自動的に上質な鶏糞にしてくれるわけなので嬉しい。更にEMでは無理だった卵の殻や魚の皮も食べれる。ネギでも食べられないものは今のところ無いかも。

3位 九州から取り寄せた有機玄米

玄米餌付けは中島正さん推薦の伝家の宝刀。私もこれをずっとあげたいのだけどあまりに高いのでめでたい日に少しずつ与えるようにしている。

2位 おにぎり

それはもう狂ったように食べてくれる。人間が食べて美味しい物は鶏が食べてもおいしいんだろう。だけどあげすぎは禁物。水分を吸った白米は自然界には無い物だから。

1位 発酵米ぬか

米ぬかとおからを混ぜあわせて発酵させたもの。ここに野菜クズやもちきびなどを混ぜ込んでぬか漬け風味にしてやる。臭いもあってかよく食べてくれる。上手に発酵させるととても良い香りがする。反対に失敗するとツンとくる臭いになる。

番外でよく食べてくれるのが虫たち。畑に居たイモムシや蜘蛛も奪い合って食べる。
そうだよね,これが1番だよね。外で飼い始めたらいっぱい食べてくれい。

とりあえず原則というか絶対的に「海外産飼料」は買わないあげない。どうしてかって?海外産は遺伝子組換や農薬の心配があるし,値段が高騰したときにも困るから。基本,地産地消。そして今は出来てないけど可能な限り自給していきたい。農家なんだから出来るはず。

春夏のうちに草を集めまくっておいてサイレージにして乳酸菌発酵。米ぬかによる発酵。野菜屑や残飯をご近所さんから貰ったりしてもいいだろう。ご褒美に卵1つとかね。そんな関係,微笑ましくていいじゃない。

いやー,夢だけは広がります。
長和町の皆様,ご協力おねがいいたします。ぺこり。

2012年4月9日

野菜作りスタートしました!

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(ビニール苗床の中でいろいろ発芽してきました。でも寒すぎて成長が遅い…)

長野に来て20日が経過しましたがその間,雪が全く降らなかったのは5日くらいでしょうか。「寒冷地は本当に寒い」という当たり前のことを今になって痛感してる今日この頃。そらいろ農園あべっちです。今回は野菜作りについての思ったことを書かせて下さい。

私達が夫婦が田舎暮らしをしようと決めたのはとてもよくある理由だ。空気と水が美味しいところで子育てしたいだの,古民家に住んでみたいだの,面白いことがやりたいだの,そういうの。でも私にとって最たる理由はやっぱり「安心安全な野菜をいっぱい食べたい」という強い想いだ。

安心で安全で美味しい良い物を食べたい。だけど例えば有機野菜は私の平均300万円程度の給料では買い続けられなかった。すぐに自分で作りたいと思うようになった。作り始めてみるとやめられなくなった。家族で有機野菜,いや有機野菜を越える自家製野菜(※)を腹一杯,皮まで全部使い切って,食べまくりたい。それだけなんだ。

だから大もうけしようなんて思っていない。ただ家を購入するためにに借りたお金をしっかり返して,死ぬまでの毎日を家族で笑って過ごせたらそれでいい。息子を高校や大学に入れようとも思わない。行きたかったら奨学金にして身銭を切って行けばいい。(私は「記憶力がいい=頭が良い」の学歴社会に期待はしないようにしてる)

今が昔なら,自給自足して生きるだけの生き方も選択出来ただろうに,衣までは健康保険だの社会保険だの年金など貨幣経済が作り出した義務が多すぎる。それだけ払うのに月5万円,現金で稼がなくてはいけない。年貢の時代は米や作物は持って行かれるけど,農作物にお金と同等の価値があったから。今は銀貨でもないただの紙切れの方が価値が高い。換金もしなくてはいけない。

そんなわけで何が言いたかったのかと言うと,実はこんなそらいろ農園を宜しくお願いしますという文章だったのだけどただの貧乏幸せ論になってしまった。うむむ。でも本当そう。欲を出して大量生産しないことが結局,高い品質を守る1番の秘訣だし,ぶっちゃけ私はこれまでに「お金持ちで幸せそうな家族」を数えられるほどしか見たことがない。お金がないくらいの方が一致団結して楽しくなれると信じているのだ。

さて,そして今年は地元のご老人(70歳)もこんな寒波は初めてというほどの寒さ。千葉では寒さに強いと思ってた信頼できる大根も度重なる遅霜にやられて死亡。この寒さとどうやって戦うかが私の野菜作りの課題になりそう。だけどこの後やってくる,人間にとっても野菜にとっても楽園のような5月6月7月8月9月を私は知ってます。だから頑張れます。

下手くそで技術も知識もまだまだだけど,ただ嘘はつかず素直に,そして何より地球に優しい形で野菜を作っていこうと思いますので,どうぞ,そらいろ農園をよろしくおねがいします。

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(抗生物質&ストレス無しの安心安全で微生物いっぱいの鶏糞を作りだす予定の子たち。
臭いも全くありません。早くもっといっぱいウンコしてくれないかしら。)

2012年4月8日

ひよこさん,到着!

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3月24日に注文したヒヨコさん達が30日に到着しました。まだ平飼い養鶏を始めてない方々の背中を押せたらと思います。だって私でも飼えるんですから。品種は前回書いたとおり,考え抜いて純粋な国産品種「ゴトウのモミジ」。茶色のにわとりで産む卵も赤玉です。

▼注文してから6日くらい
注文した当初は「翌月」の29日になると聞いていたのだけど交渉して,「届けられるときに届けて貰えるようにお願い」をしたらこんなにも早く届いたのであった。いやー,交渉してみるものだなぁ。

▼ヒヨコの受け渡しは運送会社の営業所止まり
最寄りの自宅まで届けてくれるというわけではなく,最寄りの営業所になるそう。ここ長和町からだと最寄りは上田営業所。24.2km、45分かかるけどドライブがてらレッツゴー!空気が美味しいし最高!

▼ヒヨコ到着!
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道中は直売所でエサになる米ぬかを買ったり前から行きたかったパン屋さんに寄ってみたりと,ドキドキしながら寄り道をしたのだけど,ヒヨコさん達は元気いっぱい。ひよこ輸送用の箱は通気の面でも保温の面でも良く出来ております。

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3歳になったばかりの息子も大喜び。時間さえあれば見に行って抱っこ。言葉で教えるより動物園で檻の外から見るより,ずっと命のたいせつさを学べると思う。というより私には言葉で教えるなんて力もないだろうしね。実際,弱っていた1匹が死んでしまったのだけど,一緒に木の下に植えたりもした。子も親もいのちについて今1度考える。

到着してから10日が経ちますがピヨピヨと元気に生きてます。ごはんもいっぱい食べてます。エサは市販の廃業飼料は海外産の遺伝子組み換えトウモロコシや農薬など何が使われてるか信用ならないので私は自家配合して与えてます。次回はそんなエサ事情について書きたいと思います。

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今日4月8日(日)のひよこさんたち(を撮影しようとしたらピースとか言ってウルトラマンを息子がまさかのフレームイン)。最初は全く見えなかった羽が5cmにもなりました。その生え方も個体差があって面白いです。