2013年6月7日

山羊に草を食べさせて土を肥やしてます

そらいろ農園,今年借りた畑は約4反。1反が30m*30mくらいですからクワだけで耕すにはそこそこの広さなわけです。「今年は勝負の年だぁっ」と思い切って1万円の借地料を払って借りた場所もあります。農地なんぞタダで借りられるこのご時世ですが,家から近いのはありがたいですもの。

さて,究極の循環式生活を目指すそらいろ農園は堆肥や鶏糞などの肥料をお店で買うことにすら抵抗があります。市販の物は産地が分からないしどんな環境で育てられて何を食べてどんな薬剤を投与されてるか分からない鶏や牛の糞から作られてるからです。だから堆肥も自分で作りたいわけです。…我ながらめちゃくちゃ高い理想です(笑)。

ひよこから育てている鶏達もかなりの量の鶏糞を自給してくれるようになりました。5月からは山羊に子ヤギも生まれてどんどんウ○コをしてくれてます。山羊も鶏も毎日バケツ1杯くらいしてるんじゃないでしょうか。でもこれを毎日,小屋から堆肥山に積んでいくのも,堆肥山から畑に運ぶのも一苦労なわけで。何がいい方法はないかと考えていたところ…。

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そうだ,山羊を畑に放牧すれば良いじゃないかと思い付きました。彼らは喜んで草を食べて除草してくれますし,糞や尿をそのまま畑に落としてくれます。なんと手間がかかるようでかからない,不効率のようで効率的,それでいてなんとすがすがしい野菜作りの姿でしょうか。これでちゃんと野菜が出来たら感動しちゃいます。(>o<)/ソコダイジ


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こちらが畑に落ちた山羊の糞。

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この小さいのは??そうです、子ヤギの糞です。生後1ヶ月と4日でもちゃんと草を食べて固いうんちをしてくれてます。ありがたいことです。

微々たるアクションで時間もかかるし,今の量産経済では認めても貰えないでしょう。肥料の効果も期待出来ないかも知れません。でも、私は昔から自然が行ってきた営みを大切にしたいと思ってます。それに効果は絶対にゼロじゃない。土に返ればそれだけで循環なんですもの。

これからもそらいろ農園の時代おくれの百姓生活は続きます。


2013年6月6日

暗くなるまで家族で畑仕事やっとります

4月からというもの,家族みんなで毎日畑しごとをしとります。
ただ生きるために,食うために。土を耕して種をまいて雨を待つ生活。

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私はクワで畝立てします。作業に疲れたときは空を見上げます。宇宙の広さを思い出せば自分やこの作業が小さく思えて,少し気分が楽になるからです。作業してる間はいろいろ考えるのですが,疲れがピークを越えると無心になります。「精神の門を開けるんだ」とか独り言をつぶやいたり。ええ,ぎりぎりの世界です(笑)。



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4歳2ヶ月になった息子もいっぱい手伝ってくれます。写真は畝間にライ麦の種をまいてくれてるとこ。ジャガイモのテントウムシだましも捕まえてやっつけてくれます。「手伝って」と言わなくても自分からやってくれます。ありがたいこってす。(→動画はこちら♪

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今年から奥さんも本格的に農作業全般を手伝ってくれてます。 私が仕事に行ってる間は奥さんが頼り。おっちょこちょい夫婦なのでお互いに失敗しても許せるところがいいかな。



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私達夫婦が平日も土日も朝から晩までずぅ~と畑に居るものですから,息子もずぅ~と畑に居ます。お手伝いしたり虫を捕ったりするのですが,そのうち寝たりもします。親の都合で申し訳ないと思う気持ちはありますが…でもこんな風に家族一緒の時間が多いのはしあわせなことだと思ってます。

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毎日,見えなくなるまで作業してボロボロになってます。汗を流すための風呂を焚くのに薪割りから始めてすすまみれになって4時間かかって。冷凍食品やコンビニ弁当や既製品が苦手な私のために奥さんは毎日料理してお弁当を作って。(しかも毎食写真を撮ってインターネットに公開してるというハードルの高さ…)。

今のこの生活は大変そのものです。辛くて嫌になることもしょっちゅうです。でも感謝も多いです。卵や焼き菓子や石けんなどを買ってくれるお客様への感謝。少しのお金もありがたく,頂き物も本当にありがたくて。たわ言ですが,もしこんなふうに家族で酸いも甘いも共有して,少しのお金や食べ物,そしてお互いの存在に感謝して生きることが出来たなら,きっと離婚する夫婦は減るのではないでしょうか。なんてね。


そんなわけでこんな家族が作ってるそらいろ農園の野菜セット,楽しみにしててくださいね。

2013年5月29日

ひよこが生まれました


3度のごはんが幸せですでお馴染みのそらいろ農園あべっちでございます。

唐突ではありますが,下の写真をご覧下さい。

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はい,そらいろ農園のとあるにわとりさんです。この子は健康のバロメータであるとさかが小さくて色素が薄く,そう,言うなればどこか幸が薄い顔なんですよね…。おそらく卵も産んでないんじゃないかな。

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こちらが健康的な鶏さん。ほら,とさかも大きいし全体的に色も濃いでしょ?

この子の定位置は5つ並んでる産卵箱の1番左で,朝も昼も夜もいつもこの場所に座ってます。いやほら,鶏って普通,夜は止まり木で寝るんですよ。だけどこの子はいつも産卵箱の中。食事の時だけ降りてきますがそれ以外はずっとここに座ってるんです。…え?ずっと座って何をしてるのかって?



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じゃじゃじゃーん,卵を温めてもらってるわけなんです。

実は私,3月から始めていた「コタツで羽化大作戦」に見事失敗しておりまして…ゆで卵になっちゃってましたね…すまんこってす。。かといって孵卵器(ふらんき)は高いしなんだか見た目も考え方もエコ的にもなんだかかっこ悪い。それならばと本業のにわとりに抱かせてみたわけです。

ドキドキしながら21日待ってみたところ…
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生まれました~!やはり鶏のことは鶏に任せるべきですね。幸薄子,ありがとう!!

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ピヨピヨ可愛いくてこどもも大喜び。採卵用として育てるか食肉とするかはまだ決めかねてますが定期的に羽化させて増やしていこうと思います。

今は「ひよこから育ててます」なんて養鶏家は居ても「卵から育ててます」なんて養鶏家は数えるほどしかないでしょう。なにせ手間ですし,オスメスも分からないし,何よりお金で解決できますからね。そこをやってしまうのは…ただ純粋においしいものを食べたいから,でしょうか。

そらいろ農園の安心安全な食への追求は続くのです。
(ちなみに今は「うこっけい」の卵を温めてますよ~)

2013年5月20日

とある日の朝の出来事


今朝の数時間があまりに面白かったので紹介します。


まず玄関を空けて空を見上げて深呼吸。今日も良い1日になりますように!

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まずは土間のプランター野菜の足跡に顔がひきつりました。ぴくぴくっ。子ヤギが脱走してこの細いプランターの上に乗ったのでしょう。よりによってここに乗らなくても。種まきの時に踏んでもらってここに種をまけば良かったカモ。

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次に畑でモグラを発見してびっくりしました。もちろん絶命済でしたが珍しいので息子も奥さんも呼び出して観察開始。順番に手に持ち触ってみました。 畑じゃ野菜苗を枯らす厄介者ですが見た目は可愛いなぁ。それにしてもゆき坊さん,生長した。いろんなものに触れるようになった。きっと死体=汚いではないことが分かってきたのだと思います。

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その5秒後,田んぼから水が漏れ,畑をずぶ濡れになっているのに気が付いて冷や汗をかきました。畦シートなんて意味がありませんでした。なんとかしなければここで田んぼは出来なそうです…。

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帰宅後,乾いた喉を潤すために水でも飲もうと台所へ。そこでシンクセットしておいたねずみ取りに巨大なネズミが居るのを見つけてしまって心臓が止まりました。居るとは思ってましたがこんなのと同居していたとは。それにしてもこれどうするかな…。息子と相談してみます。。



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いろいろあって疲れ果てても朝食はおいしいのがうちのスタンダードです。今朝のホットケーキは自家製卵と自家製山羊ミルクと小麦粉を練り上げて鉄のフライパンで焼きあげてます。奥さんありがとう~。

とそんなとある日の朝(2013/05/19)でございました。

2013年5月18日

山羊ミルク,搾って飲んでます

毎日いそがしいです。でも立派になって本を出版してからじゃ伝わらないことがあります。今この現実離れした「つらすぎる渦中」だからこそ書ける文章があります。将来少し余裕が出て来た頃に見返せばきっと面白い記録になってるはずなんです。だから今,書き残しておかなくてはっ。

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しぼっておりますよ,夢にまで見た山羊ミルク!また1つの夢でしかなかったことが実現して,日常になりました。「いつか山羊も飼いたいです」「5月になれば山羊ミルクもゲット出来るでしょう」なんて書いてた頃が懐かしいです。人間やれば出来るんです。山羊を買わせて頂いたIさん,快く無料でお見合いさせてくれたMさん,毎日のようにエサをくれた近所のこどもたち。みなさんに感謝です。

そんな楽しみなはずの毎日の乳搾りなのですが…これまた大変な作業でした。「ごはんを食べてる間にささっと搾っちゃう」だの「気持ちよくて山羊の方からやってくるようになる」などと皆様からありがたいアドバイスを頂いていたものの…それはもう大変でウマのように暴れてくれます。結局,仕方なく足を縛りつけてなんとかやらせてもらってる状態です。。さすが暴れウマそらちゃん。。やれやれだぜ。

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(山羊ミルクを使ったモーニング珈琲 都会で飲めば1杯630円!?)

ともあれ,毎日しぼれるようになってしまった山羊ミルクは毎日珈琲にいれたりして楽しんでます。食べ物によって匂いがきつかったりやさしかったりするのですが,その振れ幅におどろきました。にわとりの卵の味で違うことは変わるのだろうとは思ってましたが,山羊ミルクもここまで敏感に変わるものなの!?と。

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この2週間のうちの子たちの食事は裏山で放牧(首輪あり)してるので青草がメインと言えるでしょう。この方がいろんな種類の草を食べられますし,毒草を食べてしまう危険も減りますからね。…なんて書いてますが1番の理由は毎日カマで大量の雑草を刈るのが面倒だからです(笑)。

大好きな米ぬか発酵飼料やおからや林檎もあげたくなるのですが,与えすぎには注意。すぐに乳腺炎になります。この辺りは奥さんの出産の経験が生きてます。食事のバランスがむずかしいですが,まぁ飼ってるうちにわかってくる部分なのでしょう。

おいしさと衛生面で経験を積めたら,いつかミルクの販売も行いたいと思います。もちろんチーズも!
そらいろ農園は全て手探りの手作業,ひよっこ農家でございますがこれからもよろしくです!



2013年5月11日

山羊のそらの子供が生まれました


さて久しぶりの更新です。一カ月ぶりにまとまった雨が降りようやくブログを書ける時間が取れたというのが正直なところです。奥さんがこちらのブログで更新すると書いたのですがやはり自分のブログを続けるとのことで、今後は私が精力的に書いていこうと思います。

さて、5月3日に山羊のそらちゃんに子ヤギが生まれました。奥さんのブログの方でも書いてますがやはりこちらそらいろ農園のブログでもお伝えしなきゃいけません。ええ、超ビックニュースなんですから♪


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ヤギは妊娠から約151日で出産するとのことで、12月7日に妊娠したそらちゃんの予定日は5月8日。なので5日も早かったことになります。全く準備をしてなかったのでそれはもう見事なあせりっぷりでした。

【感動の出産シーン動画】2012年5月3日 信州そらいろ農園 山羊の出産シーン




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先に生まれた方に赤、後に生まれた方に青いバンダナを巻きました。
ミニチュアダックスフントの愛犬ももっちを見慣れてるので、ヤギの足が長く見えて困ります。

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生後2日目。やたらめったらかわいいです。

とりあえず出産のレポートでした。
ずっと夢だった山羊ミルクを楽しめる200日が始まりました。
ではではまた書きますね。

2013年4月14日

春先、楽しみながらいろいろ頑張ってます!

いやー、前回の記事から40日が経過してしまいましたっ。そらいろ農園あべっちです。伝えたいことが山ほどあるのに、やりたいことやるべきことが多くてなかなか書けません。だってこの記事を書く30分があれば50個のポットに種まき出来ちゃうんですもの。どうです?そしたら種をまくでしょう!?(笑)。ともあれ百姓暮らし2年目、楽しい毎日です。

前回記事を書かせていただいた3月10日からいろいろなことがありました。とても全ては書ききれませんがダイジェストでお伝えしようと思います。ではどうぞ~。

3月19日「壊れていたガス風呂を薪で焚けるお風呂に」

1人3万円で購入していた年間パスが19日で切れるのでこの日までに家のお風呂を使えるようにするというのが急務でした。「水道代やガス代を考えると年間パスの方が安い」と思い込んでいたのですが、実際にガソリン代や水道代、薪で焚いた場合などを計算してみますと…

・温泉の年間パスを買う場合
温泉の年間パス2人分:60000円/年
温泉までの往復の交通費:93円/1日、33945円/年
合計:93,945円/年

・家でお風呂を沸かす場合
必要な水の量:78*58*52、235リットル/日、7050リットル/月
年間の水道代:951円/月、11412/年(→雨水利用で多少軽減)
年間のガス代(プロパン):160円/日、58400円/年 →薪で湧かせば無料
合計:11,412円/年(雨水利用で更に軽減)

どうでしょう。意外と圧倒的な差が生まれました。これはコスト的に自宅風呂の方が良いでしょう。化石燃料のガソリンを使えばそれだけ地球の空気を汚しますしね。着工は私の技術不足面やゴミの再利用も考えて、既存のものを極力再利用する方向で。給湯機の下部分を壊し、薪が入れられるように底上げ。壁に煙突を通してできあがり。今現在もまだ仮工事で改良の余地だらけ。だけど毎日温かい風呂に入れてます。

3月25日「お客様の要望に応えて奥さんがしょっぱいお菓子を作れるようになった」

しょっぱい系お菓子を作ったことの無かった奥さんに「妊婦さんのお友達に差し上げたいのでしょっぱいお菓子を」というリクエスト注文が舞い込んだ。ここで逃げずにチャレンジしてみるのがゆき坊さん。結果、お客さんにも喜んでもらえ、奥さんは技術と経験を手に入れ、私と息子は今後も手作りのしょっぱいお菓子を楽しめるようになりましたとさ。

3月28日「息子の誕生日に動物園」

息子の誕生日。私が面接に合格し、4月からの当面の最低限の収入(平均10万)が確保できたので勢いで「よし、動物園行くか」なんて言ってしまい、小諸市の動物園へ。長野に来てから1年、観光らしい観光をしてなかったので楽しい思い出になりました。

3月31日「4月1日から新しい仕事へ」

3月末でスキー場のアルバイトが終わった。朝早く夜遅いので鶏やヤギのごはんやりやごはん作りが大変だった。4月1日からはスーツを来て新しい仕事へ。今度の仕事は月収は10万円で1年間限定の仕事なのだけど、空き時間があるのでそれを生かして農作業を頑張る計画。毎年書いてるけど今年1年は本当に「勝負の年」だと思う。そして毎日おいしいお弁当を作って持たせてくれてる奥さんに感謝。

4月1日「今年はぐぐっと大きく作る!」
去年の反省点はなんといっても野菜の量が作れなかったこと。夏からネットで販売予定なんて書いておきながら結局、送れたのは10件程度。自然農だろうが有機農法だろうが何かしらの農作物をたくさん作れなくちゃ私達家族は生きていけないんです。なので現在、新たに第6の畑を借りて種まきしてます。今年は奥さんも積極的に手伝うと言ってくれてるので、出来る、かな?(笑)。


そんなわけでダイジェストでお伝えしました。まだまだ伝えたいことはあるのですがそれはまた書きたいと思います。なんとこれからは奥さんもこのそらいろ農園ブログに執筆いただけるという話を共通の知り合いを通じて聞いてます。収入や収量よりも安心安全な物づくりを大切にしている、そらいろ農園をこれからもよろしくおねがいします。


2013年3月13日

3月10日つながるマーケットに参加しました

あべっちです。
そらいろ農園の卵,大好評,と言っていいくらい売れております。一度食べてくだすったお客さまがリピーターとなって定期購入してくれたり,おいしいからとご友人にプレゼントにしてくれたりと願ったり叶ったりの広がりをみせてます。土下座して感謝したいくらい、ありがたいことです。

 さて,先日3月10日()に上田市丸子総合体育館で行われた「第7回つながるマーケット」に友人からお声がけいただき,そらいろ農園として参加してきました。311東日本大震災のチャリティーイベントです。

第7回つながるマーケット内容|つながるマーケット
 http://ameblo.jp/tsunagaru-mk/entry-11485826872.html

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ブースの一角です。時間の無い中,奥さんが準備を頑張ってくれました。

卵は1つ50円で販売したのですが,うれしいことに数時間で売り切れました。311事故以降,放射能汚染やTPP参加(遺伝子組換え食品)で食への感心が高まっている,もしくは昔から食へ関心がある方がいらっしゃったことを肌で感じたわけですが,比較的若者ではなく40代~60代の方が多かったように思いました。

そして焼き菓子も完売。チャリティー企画とはいえ赤字にならないようにシンプルなものだけ焼いたのことでしたが,試食も用意してなかったのに。この辺りは奥さんのラッピングのうまさや見た目のおいしさのおかげでしょう。ありがとね。

贅沢なことに,2013年に入ってから奥さんの焼き菓子にはすべてそらいろ農園の平飼い有精卵を使ってます。いや,本当にこんな贅沢な焼き菓子はなかなかありません。たくさんの子ども達が買ってくれたけどその自然なおいしさに「あれ,ちょっとおいしいな」なんて思ってくれたら食育にもなるし本望です。卵を変えてからすべての焼き菓子や料理の味がワンランク上がりました。食べ物は原材料次第ってことなんですね。

会場ではいろいろな方とお会いしてお話できてたのしかったです。自然農を志す方,近場で自然養鶏をやられてる先輩などなど。こういうイベントに参加されるような方,特にこの繋がるマーケットには方向性や価値観の近い方が多いように思えました。

次回はもうちょっと自分たちの生活を安定させて,もっと人を助けられるような力をつけて,多くの食べ物で支援したいと思います。


P.S. 奥さんも今回のイベントについて記事を書いたようです。ごらんください。
ゆき坊の心地よい暮らし2: 上田市「つながるマーケット」に参加。
 http://yukiboulife.blogspot.jp/2013/03/blog-post.html

2013年3月6日

山羊のそらちゃん出産予定日まであと60日

こんばんわ,そらいろ農園のあべっちです。
たまに「あおぞら農園」と間違われますが,そらいろなのでよろしくです(笑)。

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さて,山羊のそらちゃん出産予定日まであと60日となりました。 いや~,何の準備もしてないのですが大丈夫なのでしょうか。大きくなってきたお腹がとても重たいようでこの頃は座ってばかりいます。鳴いて暴れてどうしようもなかったおてんば娘のそらちゃんですが,妊娠してからはとってもおとなしく,いやおしとやかになりました。これからママになることを自覚してるんですね。

私の弱々しい知識の話で恐縮なのですが,山羊は一度の出産で1頭~3頭の子どもを産みます。生まれてきた子がメスなら家族の一員になってもらいます。メスなら商品価値も高いので引き取ってもらうときも里親を探しやすいでしょう。

でももしオスだったら…そのときは可哀想だけどお肉にして食べさせてもらうと思います。今の時代,抗生物質や薬剤フリー,そして放射線フリーの安心安全な食料は貴重です。涙が出るくらい残酷な瞬間になるでしょうが,きっと私達家族は今よりもっと食べ物や地球上の命に感謝出来るようになってると思います。

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笹の葉をほおばるそらちゃん。ここ数日,バイト帰りに自転車で荒れた竹林から4m程の竹をひぃひぃ言いながら持って帰ってます。1日2本持ち帰れば30日で120本の2m支柱になります。竹の葉は山羊の餌になり,枝は良く燃える焚付けに。自然に寄り添った生活をすればするほど,自然は豊かな恵みを分けてくれます。


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日だまりの中,そらに笹の葉をあげるゆき坊さん。
そらも奥さんもやさしい目をしてます。

あと60日。まだ先は長いですがその日は必ずやってきます。2年前に本で牛乳の怖さを知って以来,ミルクとチーズの自給は私の夢でした。私はタバコも酒も博打もテレビも新聞も雑誌もやらず,携帯電話も月のお小遣いも無く,最近ではインターネットすらもしなくなってきた地味でつまらない人間ではありますが,毎日夢に近づいてるこの生活がたのしくて仕方ありません。神様とそら様,どうぞこんな私に山羊ミルクをおわけくださいませ。

では皆様も果物をたくさん食べて風邪などひかぬよう,ご自愛ください。
来る春を楽しみましょう。

2013年3月2日

にわとりさんの卵とごはんのおはなし

信州長和町に家族で移住してきましたあべっちです。そらいろ農園の自然卵の売れ行きは12月に産み始めてくれて以来,今のところ売れ残りがないわけで順調です。毎週定期購入して下さる方やリピータの方,応援して購入して下さってる皆様のおかげです。人と鶏さんに感謝です。

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うちのにわとりさんたち。小屋の4面が網という,絶好調に風通しの良い環境で暮らしているので寒さは大変だったと思います。でも風通しがよいからこそ小屋内に病原菌が溜まりづらく,夏から1度も病気にかかることなく,全員無事,極寒だった今年の長野の冬を健康に乗り越えました。

ちなみにゲージ飼いの鶏はもちろん,平飼いや放し飼いの鶏達ですら,病気にならないように「抗生物質」や「ワクチン」を定期的に食わせたり予防接種の注射をしてます。市販の卵や鶏肉で抗生物質や薬剤「ゼロ」の商品を探す方がむずかしいでしょう。ふふふ。

そらいろ農園の鶏達にはもちろん一切使用しておりません。免疫力で勝負してる健康な鶏達には使う必要がないんです。薬や消毒で押さえつければ一時的な予防やリスク回避にはなりますが,自分で自分の体を守ろうとする免疫力はどんどん低下していきます。免疫力が低下した弱いカラダは薬や消毒が必要になる,と悪循環を猛ダッシュ。今の農業の姿みたいですね。使用すれば畑に使う鶏糞にはもちろん,卵にだって残留しますしね。毎日卵を食べるだけで病気でもないのに毎日抗生物質を飲んでることになってたり…ね。

さてさて,この辺りで気になる最近のにわとりさんたちのごはんの紹介です。
(2013年2月24日の朝に撮影)
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右側はたっぷりの青野菜。この頃手に入るのはカブ,キャベツ,白菜です。もう毎日めいっぱいあげてます。固い茎の部分が凍ると食べてくれないこともあったのでそんな日が続く場合は薪ストーブの上で火を通してからあげるとよく食べました。

左側は自家製の米ぬかおから発酵飼料。家から出る毎日の野菜クズやごはんの残りやパンくず,卵の殻も入ってます。寒さで発酵中の飼料が凍ってしまうような日は煮たものを混ぜて温度を上げ,再発酵&解凍をうながします。いや~,寒冷地ならではの苦労がありましたね。

食べてる食べ物って大事なんです。下手な例え話ですが,「昨日食べすぎたチョコで新米ママの母乳がドロドロになって乳腺が詰まってしまう」ことがありますよね。思い起こせばうちの奥さんも苦労してましたもの。乳の味や成分は母親が食べたもので決まるんです。鶏の卵も同じでごはんが直接,味や内容に影響してくるんです。だからおいしいごはんを食べてる鶏の卵はおいしいんです。

1日20個限定のそらいろ農園の卵,1つ50円(20個以上だと1つ40円)。有精卵で抗生物質と薬剤フリーの時点でこの値段では売ってません。といいますか趣味で飼っている方以外で抗生物質と薬剤フリーの卵は売ってないと思います。卵を買ってる業者に聞いてみてください。…そんなわけでそらいろ農園の卵,石けんやおいしい焼き菓子とご一緒にお買い求め下さい(笑)。

あ,そうそう,肉の自給の第一弾として鶏さんを食べる準備を始めましたんですよ。昔,鶏を絞めたことがあるなんて方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?今日でこたつで有精卵を温めて今日で9日目。あと12日でちゃんと生まれてくれるかは分かりませんが,これも今の薬剤まみれの激安鶏肉生活から一気においしくて安全な鶏肉を食べる生活へステップアップするためです。

鶏になった気持ちで今日も1人,コタツの中の覗いてみては卵を転がすのです。