今日は朝から次男を連れて病院に行き、その後、東御市で長男のサッカーのリーグ戦を観戦した。診断は気管支炎。医者から出された薬を飲めど咳は止まらず、本当に苦しい1日だった。明日はワインイベントでトークするらしいのに。あと12時間でどこまで回復するかな。。
自然派ワイン(ヴァンナチュール)とは?…醸造手法の違い
「醸造に関する違い」で分類されるもの。日本では厳密な定義はなく、曖昧に使われている。無濾過、化学肥料無使用、化学農薬無使用、野生酵母使用と、これだけでも自然派ワインと呼ばれることもあるが、厳密?には最低でも以下の2つくらいは満たしてほしいと私は思っています。
・野生酵母で発酵させる(天然酵母でも粉末酵母じゃダメ)
・亜硫酸塩(SO2)を添加しないか、もしくは極力少なく添加(目安は30ppm)
★オーガニックワインとは?…栽培方法の違い
「栽培に関する違い」でこう分類されるもの。日本では有機認証をとっている畑で取られたブドウが使われたワインのみをこう呼ぶべきだろう。ちなみに有機栽培は無農薬栽培ではありません。有機認証で認められた農薬は栽培期間中に使うことが出来る。日本では年間365回以上まいてもオーガニックです。
▼リュット・レゾネ栽培(減農薬栽培)とは?…栽培方法の違い
減農薬栽培。ただし法律が定めている基準はなく、生産者によって実践方法はそれぞれ。日本では「当社比」だから信用ならない言葉の代表。誰だって農薬を減らしたいと思ってるからね。ちなみに私の自給野菜やワインブドウは有機認証のルールに従って作っているけど、有機認証を取得してないのでここに当たります。なんで取得しないかって?反当り11万円かかるという費用がバカらしいのと、有機農法という枠に捕らわれない別の道に進むべくいろいろやってみてるからです。▼ビオロジック栽培(有機栽培)とは?…栽培方法の違い
基本、化学肥料を使わず、有機肥料、有機認証で登録された農薬のみを使用する栽培方法。上に書いたオーガニックワインの原料になるもの。無農薬もここに当たるらしいけど、無農薬栽培は有機栽培よりももっとふさわしい言葉を用意しないと割に合わない。有機認証で認められた農薬は使用できる。▼ビオディナミとは?…栽培方法の違い
ビオロジック農法に、月と地球の位置関係を記したカレンダーに合わせての作業と、プレパラシオン肥料を調合して土に利用する手順を加えたもの。 ルドルフ・シュタイナー博士が提唱。ビオロジックで認められたボルドー液も使用するので決してビオディナミ=無農薬というわけではない。私のまとめ(2019年11月現在)
ビオディナミの考え方はとても理にかなってると思うし、シュタイナー教育も好きだし、栽培に関して参考にしてることもいくつかある。私は自然派な人や自然派なワインが大好き。どうせのむならなるべく野生酵母な自然派ワインが飲みたい。その理由を聞かれれば、そうだな、以下のような理由。私が自然派ワイン(ヴァンナチュール)が好きな理由
・その土地や畑の野生酵母のほうがその土地を表現すると思うから
・何年も保管しないのであれば味を固くするそこまで亜硫酸は必要ないから
・出汁のようなうまみがあるものが多い。
この理由を否定するワインの作り手も居るけど、私は当然そうなるものだと思う。
で、問題はここから先。2つある。
1.どんな栽培方法をしてても醸造で野生酵母&亜硫酸無添加ならば=自然派ワイン?
日本人の感覚だと農薬を使わない、土壌消毒をしない、除草剤を使わない、これが自然派だと思っちゃうだろうけど、海外の定義が混じっちゃってるから 野生酵母&亜硫酸無添加
のところだけで自然派ワインになっちゃうのか。
2.栽培方法ではビオディナミが本当に一番?
私のような自然派の人間が言うのもアレなんだけど、作物の栽培においてビオディナミが一番すごいというのも一回考える必要があるんじゃなかろうかと。例えば、プレパラートを使用しないと駄目なの?
もしかすると、フランスでは牛の角に糞を詰めて埋めておいた「それ」を畑にまけば良いワインが出来るのかもしれない。それで宇宙からのエネルギー、微生物の活性化があるのかもしれない。それを100歩譲って認めたとしても。いや、認めることは出来る。ただ。
日本でも本当にそうなんだろうか、と考えてしまう。私的には、日本では稲わらに大豆まいて納豆化したものを畑にまく、のほうがずっとしっくりくるのだ。日本には自然農の文化もあるし、日本ならではの宇宙との調和もあったんじゃなかろうかと。
こんなことを考えてるのは日本全国のワインブドウ農家の中では私くらいなんじゃなかろうか。ともあれ、口だけじゃなくて、ブドウのポテンシャルを引き出す畑を育てて実践してるところです。ご期待、もしくは冷ややかな目で見守ってください(笑)。
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