信州そらいろ農園のメルローの樹と房2021 |
今年のワインブドウの収穫は20日に決定しました。20日までは畑での作業は獣害巡回くらいにするつもりですが、とはいえ収穫の前にいろいろやることは山積み。何と言っても初仕込みなので、段取りを決めてしっかりやっていきたい。研修2年、栽培始めて4年!この時をずっと待ってたんだ~~!感動していいよね?で、収穫から醸造までの段取りはこんな感じ。
そらいろ農園の初ワイン2021収穫から醸造方法まではこんな感じ!
・比較的良い感じの折り畳みコンテナを35個買う。
・収穫数日前から畑での選果作業を終えておく。
・収穫当日は夜中から収穫開始(フルムーン&ナイトハーベスト!)
・収穫後、出来るだけ1粒1粒除梗、選果する。(ボンサイ・ピッキング!)
(これはチャレンジであり、もし出来ない分があればテイルドシエルさん醸造所で手除梗)
・醸造は機械除梗なし、酵母、補糖、補酸なし、ろ過なし、亜硫酸ほぼなし、樽発酵、樽熟成。(亜硫酸は状態が最悪で入れるしかない場合は判断して瓶詰時に入れます)
・5月以降、更に瓶熟成するかは飲んでみて決める。
用語の説明(私の考えです、諸説あり)
フルムーンハーベスト →満月の日の前後を狙って収穫すること。月の位置によって月の引力が変わり、生き物はその影響を大きく受けている。もちろんブドウの樹も房も影響を受けている。満月の収穫が一番良いときとされる理由に納得できるので、決行。
ナイトハーベスト →夜まだ暗いうちに収穫すること。野菜は朝取りと言われるように朝収穫すると鮮度が長持ちする。また、ぶどうの温度が上がる前に収穫できるので亜硫酸を使わないための努力と言える。見づらい中での手探り収穫になるので、収穫までに房の悪いところは取っておく必要がある。
ボンサイ・ピッキング →ニュージーランドのマーティンボロの楠田さんで実践されている選果方法。除梗作業は一般的には除梗破砕機という機械で粉砕して行う。自然派やブドウを痛めたくない方は手で粒を外す作業を行う。しかしボンサイ・ピッキングはすべての粒をハサミ(取れるなら指でもいいけど)で除梗していく。楠田さんがハサミで除梗してる姿が日本人が盆栽をいじってるような姿に見えたのか「ボンサイ・ピッキング」と呼ばれているらしい。気の遠くなるような作業であるがブドウを痛めないので余計な酸化は抑えられるのと、確実な選果が可能になる。もちろん、収量は減る。
醸造もあこがれのブルースガットラブさんが居た栃木のココ・ファーム・ワイナリーで醸造を担当していたテイルドシエルの栽培 醸造責任者. 桒原 一斗さん!ブルースさんと一緒に醸造をされていたので思いっきりの自然派。これ以上の人は居ないって。そんな方が長野県小諸に来て下さるとは。そしてその方とワインアカデミー2期生同期で醸造所テイルドシエルを立ち上げた池田さんを通してつながれるとは!私の人生はラッキーなのかもしれない。(ブルースさんを追いかけて北海道まで醸造に行こうと思ってたくらいなので)
フルムーン&ナイトハーベスト、ボンサイピッキング、酵母、補糖、補酸なし、ろ過なし、亜硫酸ほぼなし、樽発酵、瓶詰まで樽熟成。更に栽培方法も認証取ってないから書けないけど、こだわりのある栽培方法をしてます。個人的に他に類を見ない変態ワインだと思います(笑)。でも実現出来たら、今年やりたいことはやれたという感じになれます!
これだとワイン1本のお値段はいくらにしたらいいんだろう。このよそ様がこの値段で出してるんだからこの値段でいいだろう、なんてやるととんでもない価格になっちゃいそう。。でも長和町の皆に飲んでもらえるデイリーワインを目指してるので、高くしたくないしなぁ。この価格を安くしたいという課題を解決するためには、自分で仕込めるワイナリーが必要だよなぁと思います。ともあれ、ご期待ください。
この記事ですが、2022年度ワインは、この後、信じられないくらいのスズメバチの大群にやられまして、ナイトハーベストは断念、フルムーン収穫の前日に取ってしまいました。また粒を80%ほどかじられたので、ボンサイピッキングも実現出来ませんでした。ご了承ください。。
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